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大阪圭吉

検索結果15件中1件から15件までを表示
  • タイトル: 坑鬼
    著者: 大阪圭吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  室生岬の尖端、荒れ果てた灰色の山の中に、かなり前から稼行を続けていた中越炭礦会社の滝口坑は、ここ二、三年来めきめき活況を見せて、五百尺の地底に繰り拡ろげられた黒い触手の先端は、もう海の底半哩の沖にまで達していた。 埋蔵量六百万噸――会社の事業の大半は... (本文冒頭...
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  • タイトル: 石塀幽霊
    著者: 大阪圭吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  秋森家というのは、吉田雄太郎君のいるN町のアパートのすぐ西隣にある相当に宏い南向きの屋敷であるが、それは随分と古めかしいもので処まんだらにウメノキゴケの生えた灰色の甍は、アパートのどの窓からも殆んど覗う事の出来ない程に鬱蒼たる櫟や赤樫の雑木林にむっ... (本文冒頭より抜粋)
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  • タイトル: 香水紳士
    著者: 大阪圭吉
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  品川の駅で、すぐ前の席へ、その無遠慮なお客さんが乗り込んで来ると、クルミさんは、すっかり元気をなくしてしまった。 「今日は、日本晴れですから、国府津の叔母さんのお家からは、富士さんがとてもよく見られますよ」  お母さんからそう聞かされて、喜び勇んでお家を出たときの... ...
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  • タイトル: 三の字旅行会
    著者: 大阪圭吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  赤帽の伝さんは、もうしばらく前から、その奇妙な婦人の旅客達のことに、気づきはじめていた。  伝さんは、東京駅の赤帽であった。 東海道線のプラット・ホームを職場にして、毎日、汽車に乗ったり降りたりするお客を相手に、商売をつづけている伝さんのことである... (本文...
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  • タイトル: 寒の夜晴れ
    著者: 大阪圭吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  また雪の季節がやって来た。 雪というと、すぐに私は、可哀そうな浅見三四郎のことを思い出す。  その頃私は、ずっと北の国の或る町の――仮にH市と呼んでおこう――そのH市の県立女学校で、平凡な国語の教師を勤めていた。 浅見三四郎というのは、同じ女学校の英語の教師で、その頃の私の一番親....
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  • タイトル: 動かぬ鯨群
    著者: 大阪圭吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  一 「どかんと一発撃てば、それでもう、三十円丸儲けさ」  いつでも酔って来るとその女は、そう云ってマドロス達を相手に、死んだ夫の話をはじめる。 捕鯨船北海丸の砲手で、小森安吉と云うのが、その夫の名前だった。 成る程女の云うように、生きている頃は、一発銛を撃... (本文...
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  • タイトル: 銀座幽霊
    著者: 大阪圭吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  みち幅三間とない横町の両側には、いろとりどりの店々が虹のように軒をつらねて、銀座裏の明るい一団を形づくっていた。 青いネオンで「カフェ・青蘭」と書かれた、裏露路にしてはかなり大きなその店の前には、恒川と呼ぶ小綺麗な煙草店があった。 二階建で間口二間足ら... (本文...
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  • タイトル: あやつり裁判
    著者: 大阪圭吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  いったい裁判所なんてとこは、いってみりゃア世の中の裏ッ側みたいなとこでしてね……いろんな罪人ばっかり、落ちあつまる……そんなとこで、二十年も廷丁なんぞ勤めていりゃア、さだめし面白い話ばかり、見聞きしてるだろうとお思いでしょうが、ところが、二十年も勤めてると云うのが、こいつが却っ... ...
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  • タイトル: 白妖
    著者: 大阪圭吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  むし暑い闇夜のことだった。  一台の幌型自動車が、熱海から山伝いに箱根へ向けて、十国峠へ登る複雑な登山道を疾走り続けていた。 S字型のジッグザッグ道路で、鋸の歯のような猛烈なスイッチバックの中を襞襀のように派出する真黒な山の支脈に沿って、右に左に、... (本文...
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  • タイトル: 闖入者
    著者: 大阪圭吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  富士山の北麓、吉田町から南へ一里の裾野の山中に、誰れが建てたのか一軒のものさびた別荘風の館がある。 その名を、岳陰荘と呼び、灰色の壁に這い拡がった蔦葛の色も深々と、後方遙かに峨々たる剣丸尾の怪異な熔岩台地を背負い、前方に山中湖を取繞る鬱蒼たる樹海をひ... (本文冒頭...
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  • タイトル: とむらい機関車
    著者: 大阪圭吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  ――いや、全く左様ですよ。 こう時候がよくなりますと、こうして汽車の旅をするのも、大変楽ですな……時に、貴下はどちらまで?……ああ東京ですか。 やはり大学も東京の方で……ああ左様ですか。 いや結構な事ですな……え、私? ああ私は、ついこの先方のH市まで参ります。 ええそうです。 あ...
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  • タイトル: 気狂い機関車
    著者: 大阪圭吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  日本犯罪研究会発会式の席上で、数日前に偶然にも懇意になったM警察署の内木司法主任から、不思議な殺人事件の急電を受けて冷い旅舎に真夜中過ぎの夢を破られた青山喬介と私は、クレバネットのレイン・コートに身を包んで烈しい風を真面に受けながら、線路伝いに殺人... (本文冒頭より抜粋)
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  • タイトル: デパートの絞刑吏
    著者: 大阪圭吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  多分独逸物であったと思うが、或る映画の試写会で、青山喬介――と知り合いになってから、二カ月程後の事である。  早朝五時半。 社からの電話を受けた私は、喬介と一緒にRデパートへ、その朝早く起こった飛降り自殺のニュースを取るために、フルスピードでタクシーを飛ばしていた。  喬介は....
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  • タイトル: 幽霊妻
    著者: 大阪圭吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  ――じゃァひとつ、すっかり初めっから申し上げましょう……いや全く、私もこの歳になるまで、ずいぶん変わった世間も見てきましたが、こんな恐ろしい目に出会ったのは天にも地にも、これが生まれて初めてなんでして……  ――ところで、むごい目にお会いになった旦那様のお名前は、御存知でした... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 灯台鬼
    著者: 大阪圭吉
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  わたし達の勤めている臨海試験所のちょうど真向いに見える汐巻灯台の灯が、なんの音沙汰もなく突然吹き消すように消えてしまったのは、空気のドンヨリとねばった、北太平洋名物の紗幕のようなガスの深いある真夜中のことであった。  水産試験所と灯台とでは管轄上では畑... (本...
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