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岡本かの子

検索結果98件中1件から45件までを表示
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  • タイトル: 男心とはかうしたもの 女のえらさと違う偉さ
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要: 尊敬したい気持  結婚前は、男子に対する観察などいつても、甚だ漠然としたもので、寧ろこの時代には、男とも、女とも意識しなかつた位です。  それが結婚して、やうやく男子に対する自覚が出来、初めて男といふものが解つた時、私の感じたのは、男子といふものは事業慾が強くて、... ...
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  • タイトル: 春 ――二つの連作――
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要: (一) 狂女の恋文 一  加奈子は気違いの京子に、一日に一度は散歩させなければならなかった。 でも、京子は危くて独りで表へ出せない。 京子は狂暴性や危険症の狂患者ではないけれど、京子の超現実的動作が全ての現代文化の歩調とは合わなかった。 たまたま表の往来へ出ても、電車、自動....
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  • タイトル: 岡本一平論 ――親の前で祈祷
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要: 「あなたのお宅の御主人は、面白い画をお描きになりますね。 嘸おうちのなかも、いつもおにぎやかで面白くいらっしゃいましょう。」  この様なことを私に向って云う人が時々あります。  そんな時私は、 「ええ、いいえ、そうでもありませんけど。」などと表面、あいまいな返事をして置きます......
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  • タイトル: 家庭愛増進術 ――型でなしに
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  わたくしは自分達を夫とか妻とか考えません。  同棲する親愛なそして相憐れむべき人間同志と思って居ます。 そして元来が飽き安い人間の本能を征服出来て同棲を続ける者同志の因縁の深さを痛感します。 わたくしは因縁こそ実に尊くそれを飽迄も大切にすべきものだと信じて居ります。 其処に優しい...
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  • タイトル: 時代色 ――歪んだポーズ
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  センチメンタルな気風はセンチと呼んで唾棄軽蔑されるようになったが、世上一般にロマンチックな気持ちには随分憧れを持ち、この傾向は追々強くなりそうである。  飛躍する気持になり度い。 何物かに酔うて恍惚とした情熱にわれを忘れたい。 大体こういう気風である。 だが、世上一般の実状はその...
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  • タイトル:
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  パンを焼く匂いで室子は眼が醒めた。 室子はそれほど一晩のうちに空腹になっていた。  腹部の頼りなさが擽られるようである。 くく、くく、という笑いが、鳩尾から頸を上って鼻へ来る。 それが逆に空腹に響くとまたおかしい。 くく、くく、という笑いが止め度もなく起る。 室子は、自分なが...
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  • タイトル: 呼ばれし乙女
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  師の家を出てから、弟子の慶四郎は伊豆箱根あたりを彷徨いているという噂であった。  一ヶ月ばかり経つと、ある夜突然師の妹娘へ電報をよこした。 「ハコネ、ユモト、タマヤ、デビョウキ、アスアサキテクレ」  受取って玄関で開いた千歳は、しばらく何が何やら判らなかった。 慶四郎と姉と....
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  • タイトル: 噴水物語
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要: 「それはヘロドトスの古希臘伝説中の朴野な噴水からアグリッパの拵えた羅馬市中百五つの豪壮な噴水、中世の僧院の捏怪な噴水、清寂な文芸復興期の噴水、バロッコ時代の技巧的な噴水――どれもみな目に見えぬものを水によって見ようとする人間の非望を現わしたものではないでしょうか」 「これも理想... ...
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  • タイトル: 扉の彼方へ
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  結婚式の夜、茶の間で良人は私が堅くなってやっと焙れてあげた番茶をおいしそうに一口飲んでから、茶碗を膝に置いて云いました。 「これから、あなたとは永らく一つ家の棟の下に住んで貰わなければならん。 遠慮はなるべく早く切り上げるようになさるがいい」  私は良人にこう云われると、持ち......
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  • タイトル: とと屋禅譚
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:          一  明治も改元して左程しばらく経たぬ頃、魚河岸に白魚と鮎を専門に商う小笹屋という店があった。 店と言っても家構えがあるわけでなく鮪や鮫を売る問屋の端の板羽目の前を借りて庇を差出し、其の下にほんの取引きに必要なだけの見本を並べるのであった。 それだからと言って......
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  • タイトル: 酋長
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  朝子が原稿を書く為に暮れから新春へかけて、友達から貸りた別荘は、東京の北端れに在った。 別荘そのものはたいしたことはないが、別荘のある庭はたいしたものだった。 東京でも屈指の中であろう。 そして、都会のこういう名園がだんだんそうなるように、公開的の性質を帯び、春から秋までは、いろいろ....
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  • タイトル:
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:       非有想非無想処――大智度論 時は寛保二年頃。 この作中に出る人々の名は学者上りの若い浪人鈴懸紋弥。 地方藩出の青年侍、鈴懸の友人二見十郎。 女賊目黒のおかん。 おかんの父。          一 上目黒渋谷境、鈴懸の仮寓、小さいが瀟...
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  • タイトル: 勝ずば
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  夜明けであった。 隅田川以東に散在する材木堀の間に挟まれた小さな町々の家並みは、やがて孵化する雛を待つ牝鶏のように一夜の憩いから目醒めようとする人々を抱いて、じっと静まり返っていた。 だが、政枝の家だけは混雑していた。 それも隣近所に気付かれないように息を殺しての騒ぎだった。 政枝が...
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  • タイトル: 快走
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  中の間で道子は弟の準二の正月着物を縫い終って、今度は兄の陸郎の分を縫いかけていた。 「それおやじのかい」  離れから廊下を歩いて来た陸郎は、通りすがりにちらと横目に見て訊いた。 「兄さんのよ。 これから兄さんも会社以外はなるべく和服で済ますのよ」  道子は顔も上げないで、....
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  • タイトル: 越年
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  年末のボーナスを受取って加奈江が社から帰ろうとしたときであった。 気分の弾んだ男の社員達がいつもより騒々しくビルディングの四階にある社から駆け降りて行った後、加奈江は同僚の女事務員二人と服を着かえて廊下に出た。 すると廊下に男の社員が一人だけ残ってぶらぶらしているのがこの際妙に不審......
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  • タイトル: ドーヴィル物語
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  日本留学生小田島春作は女友イベットに呼び寄せられ、前夜晩く巴里を発ち、未明にドーヴィル、ノルマンジーホテルに着いた。 此処は巴里から自動車で二時間余で着く賭博中心の世界的遊楽地だ。  壮麗な石造りの間の処どころへ態と田舎風を取入れたホテルの玄関へ小田島が......
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  • タイトル: ガルスワーシーの家
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  ロンドン市の北郊ハムステットの丘には春も秋もよく太陽が照り渡った。 此の殆んど何里四方小丘の起伏する自然公園は青く椀状にくねってロンドン市の北端を抱き取って居る。 丘の表面には萱、えにしだ、野薔薇などが豊かに生い茂り、緻密な色彩を交ぜ奇矯な枝振りを這わせて丘の隅々までも丹念な絵と素......
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  • タイトル: 山のコドモ
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  ヤマキチ ハ ヤマオク ノ キコリ ノ コ デアリマシタ。 チイサイ トキカラ、ヤマ ノ ケモノ ヤ、トリタチ ト、ナカヨク アソンデ ソダチマシタ。 アルヒ、ヤマキチ ノ トモダチデ、イチワ ノ オオキナ タカ ガ、ヤマキチ ヲ ヒロイ ツバサ ニ ノセ、ヒコウキ ノ ヨウニ ソ......
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  • タイトル: 明暗
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  智子が、盲目の青年北田三木雄に嫁いだことは、親戚や友人たちを驚かした。 「ああいう能力に自信のある女はえて物好きなことをするものだ」 「男女の親和力というものは別ですわ。 夫婦になるのは美学のためじゃあるまいし」  批評まちまちであった。  智子は、今から五年まえに高等女....
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  • タイトル: 百喩経
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:      前言  この作は旧作である。 仏教は文芸に遠い全々道徳的一遍のものであるかという人に答えるつもりで書いたものである。 だが繰り返して云う、この作はやや旧作に属するものである。 で、文章の表現が、いくらか前時代のものであると感ぜらるるならば了恕して頂き度い。 ただ、仏教な...
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  • タイトル: 晩春
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  鈴子は、ひとり、帳場に坐って、ぼんやり表通りを眺めていた。 晩春の午後の温かさが、まるで湯の中にでも浸っているように体の存在意識を忘却させて魂だけが宙に浮いているように頼り無く感じさせた。 その頼り無さの感じが段々強くなると鈴子の胸を気持ち悪く圧え付けて来るので、彼女はわれ知らずふ......
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  • タイトル: 母と娘
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  ロンドンの北郊ハムステット丘の公園の中に小綺麗な別荘風の家が立ち並んで居る。 それ等の家の内で No.1 の奥さんはスルイヤと言って赤毛で赭ら顔で、小肥りの勝気な女。 彼女に二年前に女学校を卒業したアグネスと言う十九歳の一人娘がある。 アグネスは丈が高く胸が張って体全体に男の子のよう....
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  • タイトル: 取返し物語
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:      前がき  いつぞやだいぶ前に、比叡の山登りして阪本へ下り、琵琶湖の岸を彼方此方見めぐるうち、両願寺と言ったか長等寺と言ったか、一つの寺に『源兵衛の髑髏』なるものがあって、説明者が殉教の因縁を語った。 話そのものが既に戯曲的であったので劇にしたらと思い付いて、其後調べ... ...
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  • タイトル: 豆腐買い
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  おもて門の潜戸を勇んで開けた。 不意に面とむかった日本の道路の地面が加奈子の永年踏み馴れた西洋道路の石の碁盤面の継ぎ目のあるのとは違った、いかにも日本の東京の山の手の地面らしく、欠けた小石を二つ三つ上にのせて、風の裾に吹かれている。 失礼! と言い度い程加奈子には土が珍らしく踏むの......
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  • タイトル: 茶屋知らず物語
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  元禄享保の頃、関西に法眼、円通という二禅僧がありました。 いずれも黄檗宗の名僧独湛の嗣法の弟子で、性格も世離れしているところから互いは親友でありました。  法眼は学問があって律義の方、しかし其の律義さは余程、異っています。 或る時、僧を伴れて劇場の前を通りました。 侍僧は芝居を見...
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  • タイトル: 唇草
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  今年の夏の草花にカルセオラリヤが流行りそうだ。 だいぶ諸方に見え出している。 この間花屋で買うとき、試しに和名を訊ねて見たら、 「わたしどもでは唇草といってますね、どうせ出鱈目でしょうが、花の形がよく似てるものですから」  と、店の若者はいった。  青い茎の尖に巾着のように膨....
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  • タイトル: 高原の太陽
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要: 「素焼の壺と素焼の壺とただ並んでるようなあっさりして嫌味のない男女の交際というものはないでしょうか」と青年は云った。  本郷帝国大学の裏門を出て根津権現の境内まで、いくつも曲りながら傾斜になって降りる邸町の段階の途中にある或る邸宅の離れ屋である。 障子を開けひろげた座敷から木の茂......
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  • タイトル: 健康三題
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:      はつ湯  男の方は、今いう必要も無いから別問題として、一体私は女に好かれる素質を持って居た。  それも妙な意味の好かれ方でなく、ただ何となく好感が持てるという極めてあっさりしたものらしかった。 だから、離れ座敷の娘が私に親しみ度い素振りを見せるに気が付いても一向珍......
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  • タイトル: 決闘場
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  ロンドンの北隅ケンウッドの森には墨色で十数丈のシナの樹や、銀色の楡の大樹が逞ましい幹から複雑な枝葉を大空に向けて爆裂させ、押し拡げして、澄み渡った中天の空気へ鮮やかな濃緑色を浮游させて居る。 立ち並ぶそれらの大樹の根本を塞ぐ灌木の茂みを、くぐりくぐってあちらこちらに栗鼠や白雉子が... ...
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  • タイトル: 兄妹
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:      ――二十余年前の春  兄は第一高等学校の制帽をかぶっていた。 上質の久留米絣の羽織と着物がきちんと揃っていた。 妹は紫矢絣の着物に、藤紫の被布を着ていた。  三月の末、雲雀が野の彼処に声を落し、太陽が赫く森の向うに残紅をとどめていた。 森の樹々は、まだ短くて稚い芽を...
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  • タイトル: 気の毒な奥様
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  或る大きな都会の娯楽街に屹立している映画殿堂では、夜の部がもうとっくに始まって、満員の観客の前に華やかなラヴ・シーンが映し出されていました。 正面玄関の上り口では、やっと閑散の身になった案内係の少女達が他愛もないおしゃべりに夢中になっていました。  突然、駈け込んで来た女があり......
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  • タイトル: 褐色の求道
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  独逸に在る唯一の仏教の寺だという仏陀寺へ私は伯林遊学中三度訪ねた。 一九三一年の事である。  寺は伯林から汽車で一時間ほどで行けるフロウナウという町に在った。 噂ほどにもない小さな建物で、町外れの人家の中に在った。 流石に其処だけは自然に土盛りが高くなっていて、多少の景勝の地は占...
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  • タイトル: 愚かな男の話
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:        ○ 「或る田舎に二人の農夫があった。 両方共農作自慢の男であった。 或る時、二人は自慢の鼻突き合せて喋べり争った末、それでは実際の成績の上で証拠を見せ合おうという事になった。 それには互に甘蔗を栽培して、どっちが甘いのが出来るか、それによって勝負を決しようと約束した....
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  • タイトル: おせっかい夫人
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  午前十一時半から十二時ちょっと過ぎまでの出来事です。 うらうらと晴れた春の日の暖気に誘われて花子夫人は三時間も前に主人を送り出した門前へまたも出て見ました。 糸目の艶をはっきりたてた手際の好い刺繍です。 そこに隣家国枝さんとの境の垣に金紅色の蕾を寄り合わせ盛り合わせているぼけの枝は―....
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  • タイトル: 或る秋の紫式部
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要: 時 寛弘年間の或る秋 処 京の片ほとり 人 紫式部  三十一二歳 老侍女 妙な美男 西向く聖 (舞台正面、質素な西の対屋の真向き、秋草の生い茂れる庭に臨んでいる。 その庭を囲んで矩形に築地垣が廻らされているが、今は崩れてほんの土台の型だけ遺っているばかりなので観覧... ...
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  • タイトル:
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  東京の下町と山の手の境い目といったような、ひどく坂や崖の多い街がある。  表通りの繁華から折れ曲って来たものには、別天地の感じを与える。  つまり表通りや新道路の繁華な刺戟に疲れた人々が、時々、刺戟を外ずして気分を転換する為めに紛れ込むようなちょっとした街筋――  福ずし......
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  • タイトル: 家霊
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  山の手の高台で電車の交叉点になっている十字路がある。 十字路の間からまた一筋細く岐れ出て下町への谷に向く坂道がある。 坂道の途中に八幡宮の境内と向い合って名物のどじょう店がある。 拭き磨いた千本格子の真中に入口を開けて古い暖簾が懸けてある。 暖簾にはお家流の文字で白く「いのち」と染め...
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  • タイトル: 雪の日
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  伯林カイザー街の古い大アパートに棲んで居た冬のことです。 外には雪が降りに降っていました。 内では天井に大煙突の抜けているストーヴでどんどん薪をくべていました。 電車の地響と自動車の笛の音ばかりで、街には犬も声を立てて居ない、積雪に静まり返った真昼時でした。 玄関の扉をはげしく叩く音...
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  • タイトル: 伯林の降誕祭
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  独逸でのクリスマスを思い出します。  雪が絶間もなく、チラチラチラチラと降って居るのが、ベルリンで見て居た冬景色です。 街路樹の菩提樹の葉が、黄色の吹雪を絶えずサラサラサラ撒きちらして居た。 それが終ると立樹の真黒な枝を突張った林立となる。 雪がもう直ぐに来るのです――そしてクリ...
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  • タイトル: 伯林の落葉
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  彼が公園内に一歩をいれた時、彼はまだ正気だった。  伯林にちらほら街路樹の菩提樹の葉が散り初めたのは十日程前だった。 三四日前からはそれが実におびただしい速度と量を増して来た。 公園は尚更、黄褐色の大渦巻きだった。 彼は、始め街をしばらく歩いて居た。 こまかい菩提樹の葉が粉のよ...
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  • タイトル: 巴里の唄うたい
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:     彼等の決議  市会議員のムッシュウ・ドュフランははやり唄は嫌いだ。 聴いていると馬鹿らしくなる。 あんな無意味なものを唄い歩いてよくも生活が出来るものだ。 本当に生活が出来るのかしら――こう疑い始めたのが縁で却ってだんだん唄うたいの仲間と馴染が出来てしまった。 それに彼の...
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  • タイトル:
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  その人にまた逢ふまでは、とても重苦しくて気骨の折れる人、もう滅多には逢ふまいと思ひます。 さう思へばさば/\して別の事もなく普通の月日に戻り、毎日三時のお茶うけも待遠しいくらゐ待兼ねて頂きます。 人間の寿命に相応はしい、嫁入り、子育て、老先の段取りなぞ地道に考へてもそれを別に年寄り......
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  • タイトル: 初夏に座す
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  人生の甘酸を味はひ分けて来るほど、季節の有難味が判つて来る。 それは「咲く花時を違へず」といつた――季節は人間より当てになるといふ意味の警醒的観念からでもあらう。 季節の触れ方は多種多様で一概には律しられないが、触れ方が単純素朴なほど、季節は味はふ人の身に染めるやうである。 ....
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  • タイトル:
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要: 桜ばないのち一ぱいに咲くからに生命をかけてわが眺めたり さくら花咲きに咲きたり諸立ちの棕梠春光にかがやくかたへ この山の樹樹のことごと芽ぐみたり桜のつぼみ稍ややにゆるむ ひつそりと欅大門とざしありひつそりと桜咲きてあるかも 丘の上の桜さく家の日あたりに啼き... ...
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  • タイトル: かの女の朝
    著者: 岡本かの子
    出版社: ConTenDo
    概要:  K雑誌先月号に載ったあなたの小説を見ました。 ママの処女作というのですね、これが。 ママの意図としては、フランス人の性情が、利に鋭いと同時に洗練された情感と怜悧さで、敵国の女探偵を可愛ゆく優美に待遇する微妙な境地を表現したつもりでしょう。 フランス及びフランス人をよく知る僕には――も....
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ジャケットがグッドデザインだと買ってしまったりする購買行動のことです。
コンテン堂では、表紙が一番魅力的に見えるようにサイト・デザインされています。
電子書籍も『ジャケ買い』は素敵なコンテンツとの出会い方法としてもオススメです。

意外と郊外や地下街ではネットが繋がらないことが多いのですが、コンテン堂の電子書籍コンテンツはオフラインでも読書できます。

電子書籍を探すときはタイトルや著者名がわからないと結構探しにくいものです。コンテン堂は『ワードサーフィン』というまったく新しい本探しメソッドを提案しています。思ってもいなかった『本との出会い』をお楽しみ下さい。