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岡本綺堂

検索結果107件中1件から45件までを表示
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  • タイトル: 木曽の怪物 ――「日本妖怪実譚」より
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  これは亡父の物語。 頃は去る明治二十三年の春三月、父は拠ろなき所用あって信州軽井沢へ赴いて、凡そ半月ばかりも此の駅に逗留していた。 東京では新暦の雛の節句、梅も大方は散尽くした頃であるが、名にし負う信濃路は二月の末から降つづく大雪で宿屋より外へは一歩も踏出されぬ位、日々炉を囲んで春......
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  • タイトル: 中国怪奇小説集 02 開会の辞
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  青蛙堂は小石川の切支丹坂、昼でも木立ちの薄暗いところにある。 広東製の大きい竹細工の蝦蟆を床の間に飾ってあるので、主人みずから青蛙堂と称している。 蝦蟆は三本足で、支那の一部に崇拝される青蛙神を模造したものである。  この青蛙堂の広間で、俳句や書画の会が催されることもある。 怪談...
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  • タイトル: 中国怪奇小説集 01 凡例
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要: 一、この一巻は六朝・唐・五代・宋・金・元・明・清の小説筆記の類から二百二十種の怪奇談を抄出した。 敢て多しというではないが、これに因って支那のいわゆる「志怪の書」の大略は察知し得られると思う。 一、この一巻を成したのは、単に編者の猟奇趣味ばかりでない。 編者の微意は本文中の「開会の....
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  • タイトル: 叔父と甥と ――甲字楼日記の一節――
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  大正九年十月九日、甥の石丸英一逝く。 この夜はあたかも嫩会の若き人々わが家にあつまりて劇談会を催す例会の夕なりしかば、通知するまでもなく皆々来りあつまる。 近親の人々もあつまりて回向す。 英一は画家として世に立つべき志あり。 ことしの春に中学を卒えたれば、あくる年の春には美術学校の入...
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  • タイトル: 郊外生活の一年 大久保にて
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  震災以来、諸方を流転して、おちつかない日を送ること一年九ヵ月で、月並の文句ではあるが光陰流水の感に堪えない。 大久保へ流れ込んで来たのは去年の三月で、もう一年以上になる。 東京市内に生まれて、東京市内に生活して、郊外というところは友人の家をたずねるか、あるいは春秋の天気のいい日に散......
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  • タイトル: 修禅寺物語 ――明治座五月興行――
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  この脚本は『文芸倶楽部』の一月号に掲載せられたもので、相変らず甘いお芝居。 頼家が伊豆の修禅寺で討れたという事実は、誰も知っていることですが、この脚本に現われたる事実は全部嘘です。 第一に、主人公の夜叉王という人物からして作者が勝手に作り設けたのです。  一昨々年の九月、修禅寺の....
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  • タイトル: 影を踏まれた女 近代異妖編
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  Y君は語る。  先刻も十三夜のお話が出たが、わたしも十三夜に縁のある不思議な話を知つてゐる。 それは影を踏まれたといふことである。  影を踏むといふ子供遊びは今は流行らない。 今どきの子供はそんな詰らない遊びをしないのである。 月のよい夜ならばいつで... ...
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  • タイトル: 魚妖
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  むかしから鰻の怪を説いたものは多い。 これは彼の曲亭馬琴の筆記に拠つたもので、その話をして聴かせた人は決して嘘をつくやうな人物でないと、馬琴は保証してゐる。  その話はかうである。  上野の輪王寺宮に仕へてゐる儒者に、鈴木一郎といふ人があつた。 名乗りは秀実、雅号は有年といつ...
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  • タイトル: 江戸の化物
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要: 池袋の女  江戸の代表的怪談といえば、まず第一に池袋の女というものを挙げなければなりません。  今日の池袋の人からは抗議が出るかもしれませんが、どういうものか、この池袋の女を女中などに使いますと、きっと何か異変があると言い伝えられて、武家屋敷などでは絶... (本文冒頭よ...
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  • タイトル: 怪談劇
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  江戸時代の怪談劇は、大抵六、七、八の三月のあいだを択んで上場されたようである。 つまり夏狂言とか盆替りとか云う場合に、怪談物を選択したらしい。 暑い時節に怪談をみせて、夏なお寒きを覚えしめるという趣向かも知れない。  勿論、怪談の狂言に時代物もあるが、怪談として凄味の多いのは世話....
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  • タイトル: 蟹満寺縁起
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  登場人物 漆間の翁 嫗 娘 里の青年 (坂東三吉) 蟹 蛇 蛙 里のわらべなど (一) 時代は昔、時候は夏、場所は山城国。 久世郡のさびしき村里。 舞台の後方はすべて蓮池にて、花もひらき、葉も重なれり。 池のほとりには柳の立木あり。 ... ...
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  • タイトル: 五色蟹
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  わたしはさきに「山椒の魚」という短い探偵物語を紹介した。 すると、読者の一人だというT君から手紙をよこして、自分もかつて旅行中にそれにやや似た事件に遭遇した経験をもっているから、何かの御参考までにその事実をありのままに御報告するといって、原稿紙約六十... (本文冒頭よ...
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  • タイトル: 青蛙神
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  第一幕の登場人物 李中行 その妻 柳 その忰 中二 その娘 阿香 高田圭吉 旅の男 第一幕  時は現代。 陰暦八月十五日のゆうぐれ。  満州、大連市外の村はずれにある李中行の家。 すべて農家の作りにて、家内の大部分は土間。 正面には出入りの扉ありて、下...
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  • タイトル: 四谷怪談異説
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  四谷怪談といえば何人もおなじみであるが、扨その実録は伝わっていない。 四谷左門町に住んでいた田宮伊右衛門という侍がその妻のお岩を虐待して死に至らしめ、その亡魂が祟りをなして田宮の家は遂にほろびたというのが、先ず普通一般に信じられている伝説である。 しかもそんなたぐいの話は支那に沢山......
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  • タイトル: 餅を買う女
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要: 餅を買う女 岡本綺堂  小夜の中山の夜泣石の伝説も、支那から輸入されたものであるらしく、宋の洪邁の「夷堅志」のうちに同様の話がある。  宣城は兵乱の後、人民は四方に離散して、郊外の所々に蕭条たる草原が多かった。  その当時のことである。 民家の妻が妊娠中に死亡したので、....
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  • タイトル: 自来也の話
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  自来也も芝居や草双紙でおなじみの深いものである。 わたしも「喜劇自来也」をかいた。 自来也は我来也で、その話は宋の沈俶の「諧史」に載せてある。  京城に一人の兇賊が徘徊した。 かれは人家で賊を働いて、その立去るときには必ず白粉を以て我来也の三字を門や壁に大きく書いてゆく。 官で...
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  • タイトル: 画工と幽霊
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  千八百八十四年、英国倫敦発刊の某雑誌に「最も奇なる、実に驚くべき怪談」と題して、頗る小説的の一種の妖怪談を掲載し、この世界の上には人間の想像すべからざる秘密又は不思議が存在しているに相違ない、これが即ち其の最も信ずべき有力の証拠であると称して、その妖怪を実地に見届けた本人(画工... ...
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  • タイトル: 秋の修善寺
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  一 九月の末におくれ馳せの暑中休暇を得て、伊豆の修善寺温泉に浴し、養気館の新井方にとどまる。 所作為のないままに、毎日こんなことを書く。  二十六日。 きのうは雨にふり暮らされて、宵から早く寝床に這入ったせいか、今朝は五時というのにもう眼が醒めた。 よんどころなく煙草......
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  • タイトル: 磯部の若葉
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  今日もまた無数の小猫の毛を吹いたような細かい雨が、磯部の若葉を音もなしに湿らしている。 家々の湯の烟も低く迷っている。 疲れた人のような五月の空は、時々に薄く眼をあいて夏らしい光を微かに洩すかと思うと、またすぐに睡むそうにどんよりと暗くなる。 雞が勇ましく歌っても、雀がやかましく囀っ....
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  • タイトル: 御堀端三題
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  一 柳のかげ  海に山に、凉風に浴した思い出も色々あるが、最も忘れ得ないのは少年時代の思い出である。 今日の人はもちろん知るまいが、麹町の桜田門外、地方裁判所の横手、後に府立第一中学の正門前になった所に、五、六株の大きい柳が繁っていた。  堀ばたの柳は半蔵門から日... ...
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  • タイトル: 思い出草
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  一 赤蜻蛉  私は麹町元園町一丁目に約三十年も住んでいる。 その間に二、三度転宅したが、それは単に番地の変更に止まって、とにかくに元園町という土地を離れたことはない。 このごろ秋晴の朝、巷に立って見渡すと、この町も昔とは随分変ったものである。 懐旧の感がむらむらと湧く。 ......
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  • タイトル: 温泉雑記
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  ことしの梅雨も明けて、温泉場繁昌の時節が来た。 この頃では人の顔をみれば、この夏はどちらへお出でになりますと尋ねたり、尋ねられたりするのが普通の挨拶になったようであるが、私たちの若い時――今から三、四十年前までは決してそんなことはなかった。  もちろん、むか... ...
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  • タイトル: かたき討雑感
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  ◇  わが国古来のいわゆる「かたき討」とか、「仇討」とかいうものは、勿論それが復讎を意味するのではあるが、単に復讎の目的を達しただけでは、かたき討とも仇討とも認められない。 その手段として我が手ずから相手を殺さなければならない。 他人の手をかりて相手をほろぼし、あるい... ...
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  • タイトル: 我楽多玩具
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  私は玩具が好です、幾歳になっても稚気を脱しない故かも知れませんが、今でも玩具屋の前を真直には通り切れません、ともかくも立停って一目ずらりと見渡さなければ気が済まない位です。 しかしかの清水晴風さんなどのように、秩序的にそれを研究しようなどと思ったことは一度もありません。 ただぼんや......
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  • タイトル: 銀座の朝
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  夏の日の朝まだきに、瓜の皮、竹の皮、巻烟草の吸殻さては紙屑なんどの狼籍たるを踏みて、眠れる銀座の大通にたたずめば、ここが首府の中央かと疑わるるばかりに、一種荒凉の感を覚うれど、夜の衣の次第にうすくかつ剥げて、曙の光の東より開くと共に、万物皆生きて動き出ずるを見ん。  車道と人... ...
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  • タイトル: 九月四日
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  久しぶりで麹町元園町の旧宅地附近へ行って見た。 九月四日、この朔日には震災一週年の握り飯を食わされたので、きょうは他の用達しを兼ねてその焼跡を見て来たいような気になったのである。  旧宅地の管理は同町内のO氏に依頼してあるので、去年以来わたしは滅多に見廻ったこともない。 区劃整理....
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  • タイトル: 久保田米斎君の思い出
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  久保田米斎君の事に就て何か話せということですが、本職の画の方の事は私にはわかりませんから、主として芝居の方の事だけ御話するようになりましょう。 これは最初に御断りしておきます。  たしかな事はいえませんが、私の知っている限りでは、米斎君がはじめて舞台装置をなすったのは、明治三十......
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  • タイトル: 源之助の一生
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  田圃の太夫といわれた沢村源之助も四月二十日を以て世を去った。 舞台に於ける経歴は諸新聞雑誌に報道されているから、ここにはいわない。 どの人も筆を揃えて、江戸歌舞伎式の俳優の最後の一人であると伝えているが晩年の源之助は寄る年波と共に不遇の位地に置かれて、その本領をあまりに発揮していな......
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  • タイトル: 拷問の話
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  天保五、午年の四月十二日に播州無宿の吉五郎が江戸の町方の手に捕われて、伝馬町の牢屋へ送られた。 かれは通称を定蔵といって、先年大阪で入墨の上に重敲きの仕置をうけた者で、窃盗の常習犯人である。  大阪で仕置をうけてから、かれは同じく無宿の入墨者利吉、万吉、清七、勝五郎ら十一人と連......
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  • タイトル: 佐々木高綱
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要: 登場人物 佐々木四郎高綱 その娘薄衣 佐々木小太郎定重 馬飼子之介 その姉おみの 高野の僧智山 鹿島與一 甲賀六郎 侍女小萬 佐々木の家來など。 江州佐々木の庄、佐々木高綱の屋敷。 建久元年十二月の午後、晴れたる日。 中央より下のかたにかけて、大いな......
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  • タイトル: 島原の夢
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要: 『戯場訓蒙図彙』や『東都歳事記』や、さてはもろもろの浮世絵にみる江戸の歌舞伎の世界は、たといそれがいかばかり懐かしいものであっても、所詮は遠い昔の夢の夢であって、それに引かれ寄ろうとするにはあまりに縁が遠い。 何かの架け橋がなければ渡ってゆかれないような気がする。 その架け橋は三十年......
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  • タイトル: 正月の思い出
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  ある雑誌から「正月の思い出」という質問を受けた。 一年一度のお正月、若い時から色々の面白い思い出がないでもないが、最も記憶に残っているのは、お正月として甚だお目出たくない、暗い思い出であることを正直に答えなければならない。  明治二十八年の正月、その前年の七月から日清戦争が開か......
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  • タイトル: 十番雑記
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  昭和十二年八月三十一日、火曜日。 午前は陰、午後は晴れて暑い。  虫干しながらの書庫の整理も、連日の秋暑に疲れ勝ちでとかくに捗取らない。 いよいよ晦日であるから、思い切って今日中に片附けてしまおうと、汗をふきながら整理をつづけていると、手文庫の中から書きさしの原稿類を相当に見出し....
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  • タイトル: 父の墓
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  都は花落ちて、春漸く暮れなんとする四月二十日、森青く雲青く草青く、見渡すかぎり蒼茫たる青山の共同墓地に入りて、わか葉の扇骨木籬まだ新らしく、墓標の墨の痕乾きもあえぬ父の墓前に跪きぬ。 父はこの月の七日、春雨さむき朝、逝水落花のあわれを示し給いて、おなじく九日の曇れる朝、季叔の墓碑... ...
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  • タイトル: 当今の劇壇をこのままに
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  今の劇壇、それはこのままでいいと思う。 旧臘私は小山内君の自由劇場の演劇を見た、仲々上手だった、然しあれを今の劇壇に直にまた持って来る事も出来ないでしょうし、文士劇でも勿論あるまい。  医師が薬を盛る時に、甚しく苦い薬であると、患者は「これは非常によく利く」といわれても、飲むの......
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  • タイトル: 読書雑感
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  何といってもこの頃は読書子に取っては恵まれた時代である。 円本は勿論、改造文庫、岩波文庫、春陽堂文庫のたぐい、二十銭か三十銭で自分の読みたい本が自由に読まれるというのは、どう考えても有難いことである。  趣味からいえば、廉価版の安っぽい書物は感じが悪いという。 それも一応はもっと....
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  • タイトル: 年賀郵便
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  新年の東京を見わたして、著るしく寂しいように感じられるのは、回礼者の減少である。 もちろん今でも多少の回礼者を見ないことはないが、それは平日よりも幾分か人通りが多いぐらいの程度で、明治時代の十分の一、ないし二十分の一にも過ぎない。  江戸時代のことは、故老の話に聴くだけであるが......
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  • タイトル: はなしの話
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  七月四日、アメリカ合衆国の独立記念日、それとは何の関係もなしに、左の上の奥歯二枚が俄に痛み出した。 歯の悪いのは年来のことであるが、今度もかなりに痛む。 おまけに六日は三十四度という大暑、それやこれやに悩まされて、ひどく弱った。  九日は帝国芸術院会員が初度の顔合せというので、私....
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  • タイトル: 春の修善寺
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  十年ぶりで三島駅から大仁行の汽車に乗換えたのは、午後四時をすこし過ぎた頃であった。 大場駅附近を過ぎると、ここらももう院線の工事に着手しているらしく、路ばたの空地に投げ出された鉄材や木材が凍ったような色をして、春のゆう日にうす白く染められている。 村里のところどころに寒そうに顫えて......
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  • タイトル: 半七捕物帳の思い出
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  初めて「半七捕物帳」を書こうと思い付いたのは、大正五年の四月頃とおぼえています。 そのころ私はコナン・ドイルのシャアロック・ホームスを飛び飛びには読んでいたが、全部を通読したことがないので、丸善へ行ったついでに、シャアロック・ホームスのアドヴェンチュアとメモヤーとレターンの三種を... ...
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  • タイトル: 火に追われて
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  なんだか頭がまだほんとうに落ちつかないので、まとまったことは書けそうもない。  去年七十七歳で死んだわたしの母は、十歳の年に日本橋で安政の大地震に出逢ったそうで、子供の時からたびたびそのおそろしい昔話を聴かされた。 それが幼い頭にしみ込んだせいか、わたしは今でも人一倍の地震ぎら......
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  • タイトル: 風呂を買うまで
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  わたしは入浴が好きで、大正八年の秋以来あさ湯の廃止されたのを悲しんでいる一人である。 浅草千束町辺の湯屋では依然として朝湯を焚くという話をきいて、山の手から遠くそれを羨んでいたのであるが、そこも震災後はどうなったか知らない。  わたしが多年ゆき馴れた麹町の湯屋の主人は、あさ湯廃......
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  • タイトル: 亡びゆく花
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  からたちは普通に枳殻と書くが、大槻博士の『言海』によるとそれは誤りで、唐橘と書くべきだそうである。 誰も知っている通り、トゲの多い一種の灌木で、生垣などに多く植えられている。 別に風情もない植物で、あまり問題にもならないのであるが、春の末、夏の初めに五弁の白い花を着ける。 暗緑色の葉....
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  • タイトル: 三崎町の原
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  十一月の下旬の晴れた日に、所用あって神田の三崎町まで出かけた。 電車道に面した町はしばしば往来しているが、奥の方へは震災以後一度も踏み込んだことがなかったので、久振りでぶらぶらあるいてみると、震災以前もここらは随分混雑しているところであったが、その以後は更に混雑して来た。 区劃整理......
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  • タイトル: 目黒の寺
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  住み馴れた麹町を去って、目黒に移住してから足かけ六年になる。 そのあいだに『目黒町誌』をたよりにして、区内の旧蹟や名所などを尋ね廻っているが、目黒もなかなか広い。 殊に新市域に編入されてからは、碑衾町をも包含することになったので、私のような出不精の者には容易に廻り切れない。  ほ....
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電子書籍を探すときはタイトルや著者名がわからないと結構探しにくいものです。コンテン堂は『ワードサーフィン』というまったく新しい本探しメソッドを提案しています。思ってもいなかった『本との出会い』をお楽しみ下さい。