岩村透
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タイトル: 不吉の音と学士会院の鐘出版社: ConTenDo概要: 昼も見えたそうだね。 渋谷の美術村は、昼は空虚だが、夜になるとこうやってみんな暖炉物語を始めているようなわけだ。 其処へ目星を打って来たとは振っているね。 考えてみれば暢気な話さ。 怪談の目星を打たれる我々も我々であるが、部署を定めて東奔西走も得難いね。 生憎持合せが無いとだけでは...商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 大叫喚出版社: ConTenDo概要: これも、矢張メリケン幽霊だ。 合衆国の桑港から、国の中央を横切っている、かの横断鉄道には、その時、随分不思議な談もあったが、何分ロッキー山の山奥を通過する際などは、その辺何百里というもの、全く人里離れた場所などもあるので、現今でもあまり、いい気持のしないのである。 この鉄道が、まだ......商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 死体室出版社: ConTenDo概要: 私は今度躯に腫物が出来たので、これは是非共、入院して切開をしなければ、いけないと云うから、致方なく、京都の某病院へ入りました。 その時、現今医科大学生の私の弟が、よく見舞に来てくれて、その時は種々の談の末、弟から聴いた談です。 元来病院というものは、何となく陰気な処で、静かな......商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 感応出版社: ConTenDo概要: 私がまだ巴里で画生をしていた時分は、一緒に部屋借りをしていたのは、布哇生れの米国人であった。 この人の描いた画は、日本でも誰か持っている人があるだろうが、中々巧いもので、殊に故郷の布哇で有名な、かの噴火口の夜景が得意のものであった。 この人は彼地有名の銀行家ビショップ氏の推薦により......商品価格: ¥0(税込)