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折口信夫

検索結果59件中1件から45件までを表示
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  • タイトル: 死者の書 續篇(草稿)
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 山々の櫻の散り盡した後に、大塔中堂の造立供養は行はれたのであつた。 それでも、春の旅と言へば、まづ櫻を思ふ習はしから、大臣は薄い望みを懸けてゐた。若し、高野や、吉野の奧の花見られることのありさうな、靜かな心踊りを感じて居たのであつた。 廿七日――。山に著いて、まづ問うたのも、花のうへであつた。...
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  • タイトル: 最低の古典 ――新かなづかひと漢字制限――
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 現代かなづかひがきまつたのはともかくめでたいことと思ふ。 ただ、それについて大きな用意があるのかといふことだけをききたい。 歴史かなづかひといふものは、われわれ国民、年寄りから低いところは国民学校の子供に至るまで、これを以てほこりとしてゐる最低の古典なのだから、これに代るべきものが用......
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  • タイトル: 万葉集に現れた古代信仰 ――たまの問題――
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 万葉集に現れた古代信仰といふ題ですが、問題が広過ぎて、とりとめもない話になりさうです。 それで極めて狭く限つて、只今はたまに関して話してみます。 玉といへば、光りかゞやく美しい装飾具としての、鉱石の類をお考へになるでせう。 又、万葉集で「玉何」と修飾の言葉としてついてゐるのは、その....
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  • タイトル: 能楽に於ける「わき」の意義 「翁の発生」の終篇
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要:  一 二つの問題 日本の民俗芸術を観察するにあたつて、我々は二つの大きな問題に、注意を向けなければならぬ。 平安朝の末から、鎌倉・室町時代にかけて、とび/\に、其中心がある事を考へて見ることが、其一つ。 江戸に接近しては、歴史家の所謂桃山時代が、やはりさうなのであるが、... ...
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  • タイトル: 女房文学から隠者文学へ 後期王朝文学史
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要:  一 女房歌合せ 数ある歌合せのうちに、時々、左の一の座其他に、女房とばかり名告つた読人が据ゑられてゐる。 禁裡・仙洞などで催されたものなら、匿名の主は、代々の尊貴にわたらせられる事は言ふまでもない。 公家・長上の家で興行せられた番の巻物なら、其処の亭主の君の作物なる事... ...
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  • タイトル: 雪の島 熊本利平氏に寄す
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要:  一 志賀の鼻を出離れても、内海とかはらぬ静かな凪ぎであつた。 舳の向き加減で時たまさし替る光りを、蝙蝠傘に調節してよけながら、玄海の空にまつ直に昇る船の煙に、目を凝してゐた。 艫のふなべり枕に寝てゐて、しぶき一雫うけぬ位である。 時々、首を擡げて見やると、壱州らしい海神... ...
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  • タイトル: 小栗外伝 (餓鬼阿弥蘇生譚の二)魂と姿との関係
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要:  一 餓鬼身を解脱すること 餓鬼阿弥蘇生を説くには、前章「餓鬼阿弥蘇生譚」に述べたゞけでは、尚手順が濃やかでない。 今一応、三つの点から見て置きたいと考へる。 第一、蛇子型の民譚としての見方。 第二、魂と肉身との交渉、並びにかげのわづらひの件。 第三に、乞丐と病気との聯絡。 ....
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  • タイトル: ほうとする話 祭りの発生 その一
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要:  一 ほうとする程長い白浜の先は、また、目も届かぬ海が揺れてゐる。 其波の青色の末が、自づと伸しあがるやうになつて、あたまの上までひろがつて来てゐる空である。 ふり顧ると、其が又、地平をくぎる山の外線の立ち塞つてゐるところまで続いて居る。 四顧俯仰して、目に入る物は、唯、... ...
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  • タイトル: 生活の古典化に努められた先生
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要:  芳賀先生の爲事を見るのに、最も著しい兩方面があることゝ思ひます。  連歌俳諧流の倭學をのり越えて國學が姿を顯した樣に、明治の國文學は、國學から分化して出て來ました。 其中心が芳賀先生だつたのです。 もつとも其外にも先驅者もあり、道連れもあり、追隨者もなかつた譯ではありません、でも....
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  • タイトル: 歌舞伎とをどり
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 歌舞伎とをどり 折口信夫 東京と上方とでは舞踊家の態度が異つてゐる。 東京の踊りは歌舞妓の歴史に関りを持つてゐるが、上方の舞ひは能から出てゐると言はれてるだけに、上方のは、そんなに踊りは芝居と密接な関係に捉はれてゐないのだ。 東京だつて、歴史は歴史として、もつと役者の舞踊......
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  • タイトル: 村で見た黒川能
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 黒川能東京公演に先だつこと二个月、私は偶然あの村(黒川村)に行き合はせて能及び狂言を見ることが出来た。 (本誌前号誌上で話した通りである。)そこで上京公演の日も近いといふことを聞いた時、私は、これが果して東京の目の肥えた、しかも高ぶつた能の常連に私共の得たやうな深い感銘や同感を持た... ...
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  • タイトル: 能舞台の解説
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 此会の此役は久しく、先輩山崎楽堂さんが続けられてゐましたが、今度は私が代つて申すことになりました。 謂はゞ翁の替りに、風流が出て来た様なものです。 とは申せ、私にはお能の解説などゝ謂つた処で、全くの門外漢でございます。 約束の多い舞台について、完全な解説などは出来さうもありません。 唯...
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  • タイトル: 人形の起源
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 人形は古くは雛と言つた。 雛といふと、雛鳥とか雛型とか言つて、小さい感じが先に立つ。 併し、大きい人形もあつたのである。 即、巨人を偶像化した人形が過去にもあつたし、現在にもある。 これは普通、疫病・風雨等の厄払ひに用ゐるので、人間が中に這入つて其役を勤める人形(譬へば、人間が肩車をし...
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  • タイトル: 同胞沖縄の芸能の為に
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 渡嘉敷守良君が戦争中を無事でゐたことは、何にしても、琉球芸能にとつて幸であつたと思ふ。 戦争前に新垣松含が亡くなり、又最幸福さうに見えて、定めて円満な晩年を遂げるだらうと思つてゐた玉城盛重老人が、国頭のどこかの村で、斃れ死んだと聞いてゐる。 そんな中に、恰も琉球芸能の命脈を、この程度......
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  • タイトル: 橘曙覧
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 曙覧は文化九年、福井市内屈指の紙商、井手正玄の長男として生れたが、父祖の余沢に浴することをせず、豊かな家産と名跡、家業を悉く異母弟に譲つて、郷里を離れた山里や町はづれに、さゝやかな藁家を構へ、学究歌道に専念した。 庶民の子として、これはあるまじき独行であつた。 若くして仏教を学び或は......
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  • タイトル: 和歌批判の範疇
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要:   一「こゝろ」 その一 およそ歌を見、歌を作る上において、必らず心得て置かねばならぬ、四つの段階的観察点がある。 此観察点は、元来作者の側にあるものではなくて、読者としての立ち場から出るものであるが、作者といへども、其作物を、完全なるものたらしめむ為には、出来るだ... ...
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  • タイトル: 副詞表情の発生
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要:   一  ――けなばけぬかに 道に逢ひてゑますがからに、零雪乃消者消香二恋云わぎも(万葉巻四) ……まつろはず立ち対ひしも、露霜之消者消倍久、ゆく鳥のあらそふはしに、(同巻二) 一云ふ、朝露之消者消言(香:円白かと云ふ)爾うつそみとあらそふはしに ... (本文冒頭より抜粋)
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  • タイトル: 短歌様式の発生に絡んだある疑念
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 今の世の学者が、あらゆる現象を、単純から複雑に展開してゆくものときめてかゝる考へ方は、多くの場合まちがつた結論に安住することになつてゐる。 文学の場合もさうであつた。 沢村専太郎氏が、ふた昔も前に発表せられた、短歌様式の論(明治四十年頃の新小説)は、それまでの歌論の、ゆきつく処ま......
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  • タイトル: 唱導文芸序説
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 唱導といふのは、元、寺家の用語である。 私の此方面に関心を持ち出したのも、実はさうした側の、殊に近代に倚つての、布教者の漂遊を主題としてゐた。 だが、最近さうした方法が、寺家及びその末流――主として、此等の人々の自由運動に属する者が多いが――の採用することになるよりも前の形の方が、も......
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  • タイトル: 古語復活論
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 記紀の死語・万葉の古語を復活させて、其に新なる生命を託しようとする、我々の努力を目して、骨董趣味・憬古癖とよりほかに考へることの出来ない人が、まだ/\随分とあるやうである。 最近には、御歌所派の頭目井上通泰氏が、われ/\一派に向うて、暗に攻撃的の態度を示してゐる。 これは偶、安易な表......
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  • タイトル: 古歌新釈
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 自分は、かね/″\従来の文章の解釈法、殊に和歌に就いて、先達諸家のやりくちに甚だ慊らぬふしが多い様に思うて居る。 もと/\、解釈と訓詁とは主従の関係に立つもので、前者が全般的なるに対して、後者は部分的である。 徹頭徹尾後者は部分的といふ絶対性をもつて居る。 部分的なるものゝ全般的に拡充....
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  • タイトル: 語部と叙事詩と
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 私は、語部の職掌及び、其伝承した叙事詩の存在した事を、十数年以来主張して来た。 語部が、対話として散文的に古い説話を記憶して、話し聞かした事だけは、反対する人もなかつたが、その伝承の対象が叙事詩の形を持つて居り、其を暗誦したり、聞かしたりするのは、ある節まはしで謡うたものだといふ点... ...
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  • タイトル: 万葉集のなり立ち
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要:   一 奈良の宮の御代 万葉集一部の、大体出来上つたのは何時か。 其は、訣らない、と答へる方が寧、ほんとうであらう。 併し、私としての想像説を述べて、此迄人の持つてゐた考への、大いに訂正せねばならぬものだ、と言ふことを承知して貰はうと思ふ。 万葉編纂の時代と、其為事に与... ...
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  • タイトル: 日本書と日本紀と
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要:   一 紀といふことばの意義 今後、機会のある毎に、釈いて行つて見たいと思ふ、日本書紀と言ふ書物に絡んだ、いろんな疑念の中、第一にほぐしてかゝらねばならぬのは、名義とその用法とである。 一体、此書物の二通りの呼び名「日本紀」・「日本書紀」のどちらが、元からの題号であ... ...
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  • タイトル: 古代生活に見えた恋愛
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要:   一 今日伺ひまして、お話を聴かして頂かうと思ひました処が、かへつて私がお話をせなければならない事になりました。 恋愛の話は、只今の私には、最不似合な話であります。 併し、歴史的な話でもといふので、何かさせていたゞきます。 此恋愛といふものは、段々進化して、知識的にな... ...
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  • タイトル: お伽草子の一考察
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 室町時代の末に出来たと思はれる職人歌合せの中、勧進聖訓職人歌合せといふのがあつて「絵解き」の姿が画かれてゐる。 琵琶を片手に箱を担ひ、地獄極楽の絵を懸けて、それを地搗きの棒の様なもので説明してゐる姿である。 三十二番歌合せの第一番に出て来るのも此で、片手では琵琶を弾じ、片手では雉の羽......
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  • タイトル: 山越しの阿弥陀像の画因
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 極楽の東門に 向ふ難波の西の海 入り日の影も 舞ふとかや 渡来文化が、渡来当時の姿をさながら持ち伝えていると思われながら、いつか内容は、我が国生得のものと入りかわっている。 そうした例の一つとして、日本人の考えた山越しの阿弥陀像の由来と、之が書きたくなった、私一個の事情をここに書... ...
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  • タイトル: 役者の一生
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 一 沢村源之助の亡くなったのは昭和十一年の四月であったと思う。 それから丁度一年経って木村富子さんの「花影流水」という書物が出た。 木村富子さん、即、錦花氏夫人は今の源之助の継母かに当る人であるから、よい書物の筈である。 此には「演芸画報」に載った源之助晩年の芸談なる「青岳... ...
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  • タイトル: 反省の文学源氏物語
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 源氏物語は、一口に言えば、光源氏を主人公として書かれた物語である。 此光ると言うのは、我々の普通に考える様な名とは、少し違った意味を持っている。 女の方に例を取って見ると、源氏の生母桐壺更衣の没後、父桐壺の帝の寵愛せられた藤壺ノ女御を、「かゞやく日の宮」と書いている。 人間の容貌をほめ....
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  • タイトル: 歌の円寂する時
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: われさへや 竟に来ざらむ。 とし月のいやさかりゆく おくつきどころ ことしは寂しい春であった。 目のせいか、桜の花が殊に潤んで見えた。 ひき続いては出遅れた若葉が長い事かじけ色をしていた。 畏友島木赤彦を、湖に臨む山墓に葬ったのは、そうした木々に掩われた山際の空の、あかるく澄んだ日で...
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  • タイトル: 雪まつりの面
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 一昨々年の初春には、苦しい目を見た。 信州下伊那の奥、新野の伊豆権現の雪祭りに、早川さんと二人で、採訪旅行をしたことであつた。 さうして、一週間といふもの完全に、小忌人の様な物忌みをして、村の神事役の人と共に一つになつて、祭儀の観察をさせて貰うてゐた。 其揚句が、ちよつとの行き違ひから....
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  • タイトル: まじなひの一方面
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: まじなひ殊に、民間療法と言はれてゐるものゝ中には、一種讐討ち療法とでも、命くべきものがある様である。 蝮に咬まれた時は、即座に、其蝮を引き裂いて、なすりつけて置きさへすればよいとか、蜂をむしつて、螫された処に擦り込んで置かなくてはならぬ、など言ふのが、其である。 幼い心を持つてゐ......
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  • タイトル: 桟敷の古い形
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 此字は、室町の頃から見え出したと思ふが、語がずつと大昔からあつたことは、記紀の註釈書の全部が、挙つて可決した処である。 言ふまでもなく、八俣遠呂知対治の条に、記・紀二つながら、音仮名で、さずきと記してゐる。 それより後の部分にも、神功の継子の二皇子、菟餓野に祈狩して、各仮庪にゐると、......
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  • タイトル: 狐の田舎わたらひ
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 藤の森が男で、稲荷が女であると言ふ事は、よく聞いた話である。 後の社の鑰取りとも、奏者とも言ふべき狐を、命婦と言うたことも、神にあやかつての性的称呼と見るべきで、後三条の延久三年、雌雄両狐に命婦の名を授けられたなど言ふ話は、こじつけとは言へ、あまりに不細工な出来である。 今日の稲......
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  • タイトル: 「琉球の宗教」の中の一つの正誤
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 沖縄に於ける私の最信頼する友人は、学問や人格や、いろ/\な点から別々であるが、第一は、伊波普猷さんであり、その余にはまづ四人が浮ぶ。 島袋源一郎さん・川平朝令さん、それから亡くなつた麦門冬末吉安恭さん・仲吉朝助翁である。 今度、長年書きためた短文を集めて出したについて、これ等の方々の......
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  • タイトル: 鶏鳴と神楽と
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: には鳥は かけろと鳴きぬなり。 起きよ。 おきよ。 我がひと夜妻。 人もこそ見れ(催馬楽) 此歌などが、わが国の恋歌に出て来る鶏の扱ひ方の、岐れ目であるらしい気がする。 平安朝以後の鶏に関聯したものは、どれもこれも「きつにはめなむ」(勢語)と憎んだ東女を、権輿に仰いで来た様である。...
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  • タイトル: 鸚鵡小町
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 謡曲小町物の一で、卒都婆小町などゝ共に、小町の末路を伝へたものである。 小野ノ小町御所を出て、年たけて、関寺辺の柴の庵に、住んでゐた。 陽成院小町の容子を聞こしめされて、新大納言行家に、 雲の上は、ありし昔にかはらねど、見し玉簾の うちやゆかしき といふ御製を預けて、其有様を見が......
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  • タイトル: 山越しの弥陀
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 極樂の東門に 向ふ難波の西の海 入り日の影も 舞ふとかや 渡來文化が、渡來當時の姿をさながら持ち傳へてゐると思はれながら、いつか内容は、我が國生得のものと入りかはつてゐる。 さうした例の一つとして、日本人の考へた山越しの阿彌陀像の由來と、之が書きたくなつた、私一個の事情をここに書... ...
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  • タイトル: 『かげろふの日記』解説
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要:   堀君 一 唐松の遅き芽ぶきの上を 夏時雨 はるかに過ぎて――  黄にけぶる 山の入り日   堀君 二 冬いまだ 寝雪いたらず しづかに澄む 水音。  君ねむる。 五分 十分――。  ほのかなる けはひののちに、  おのづから 眶をひらく。 日... ...
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  • タイトル: 『絵はがき』評
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 堀辰雄氏の創作集が七冊本になつて、叢刊せられる。 最初に出たのが、この『絵はがき』である。 堀氏は、日本の新旧生活様式に対して、まるで異郷人がする様に、えきぞちつくな目を瞠つてゐる。 その綴る文章も、日本の古典の持つ明るさと、西欧の文体にある爽かさとを兼ねてゐる。 今度の本には、その一...
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  • タイトル: 茂吉への返事
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: わたしはこゝで、駁論を書くのが、本意ではありません。 そんなことをしては、忙しい中から、意見して下された、あなたの好意を無にすることに當りませう。 其に第一、お申し聞けの箇條は、大體に於て、わたしの意表外に出たことではありませんでしたから。 といふと、何だかあなたの語を輕しめる樣な、高....
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  • タイトル: 鏡花との一夕
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 他人にはないことか知らん。 ――私には、あんまり其があつて、あり過ぎて困つた癖だと、始中終それを気にして来た。 聞いては見ぬが、大勢の中には、きつと同じ習慣を持つて居ながら、よく/\の場合の外、其に出くはさずじまひになる人が、可なりの人数はあるはずだと思ふ。 歩き睡りと言ふ、あれで....
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  • タイトル: 神道の史的価値
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要: 長い旅から戻つて顧ると、随分、色んな人に逢うた。 殊に為事の係りあひから、神職の方々の助勢を、煩すことが多かつた。 中にはまだ、昔懐しい長袖らしい気持ちを革めぬ向きもあつたが、概して、世間の事情に通暁した人々の数の方が、どらかと言へば沢山であつたのには、実際思ひがけぬ驚きをした。 此な....
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  • タイトル: 山のことぶれ
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要:   一 山を訪れる人々 明ければ、去年の正月である。 初春の月半ばは、信濃・三河の境山のひどい寒村のあちこちに、過したことであつた。 幾すぢかの谿を行きつめた山の入りから、更に、うなじを反らして見あげる様な、岨の鼻などに、さう言ふ村々はあつた。 殊に山陽の丘根の裾を占めて散... ...
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  • タイトル: 死者の書
    著者: 折口信夫
    出版社: ConTenDo
    概要:   一 彼の人の眠りは、徐かに覺めて行つた。 まつ黒い夜の中に、更に冷え壓するものゝ澱んでゐるなかに、目のあいて來るのを、覺えたのである。  した した した。 耳に傳ふやうに來るのは、水の垂れる音か。 ただ凍りつくやうな暗闇の中で、おのづと睫と睫とが離れて來る。 ... ...
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