週刊読書人2015年3月24日号/増刊号PONTO Vol.2号
概要:
▽日本の性(せい&さが)未来へ欲望する/日常の折り目▽
<2号刊行のあいさつにかえて>
Ponto(ぽんと) 「週刊読書人」の増刊号、タブロイド判。「Point」を意味するポルトガル語。
「本と人をつなぎ、時代の曲がり角と先端をみつめる」べく命名した。が、執筆陣にすら「ポンタ」とか「ホント」とか呼ばれ、なかなか浸透しない……
(などと書くとますます混乱しそうだが)、Ponto の名前が浸透しなくても、「春画研究者に、石上さんという人がいるらしい」とか、
「モスクワで緊縛フェスが行われているんだ」とか、「アイアン澤田のリアルドールすごいな」とか、何かが読者の心に残るならば、幸い、と編集部は思っている。
<編集部から今回のテーマについて>
Ponto第2号のテーマは前号に引き続き「日本の性(せい&さが)」となりました。今回の裏テーマは「欲望」。
春画やエロ本といった出版物はもちろんのこと、アダルトビデオやリアルドールまでフェティッシュも含めたエロにまつわる人間の欲望は留まるところを知りません。
しかもそれらに関する研究書も少なくない。人体の不思議から文化装置までエロを真面目に勉強し、解き明かそうとする、それも人間の欲望に他なりません。
それを突き詰めた時に現れるのは果たしてエロなのかさがなのか――。
今回は研究書や実用書を中心にした「「性」書108選」のほか、日本人の欲望の形の一つであるアダルトビデオを俎上にした対談、
日本発のフェティシズム文化「緊縛」についてや欲動の新連載も始まります。日常に潜む欲望を少しだけ炙り出しましょう。
<Ponto 編集部>
宮野正浩(みやの・まさひろ)と角南範子(すなみ・のりこ)でちまちまコツコツ編集中。
会社の冷蔵庫には「馬の鼻先に人参」とばかりに、総務がときどき缶ビールを冷やしてくれている。
デザインは引き続き、土間デザイン室主宰・中島雄太(なかじま・ゆうた)、印刷は東日印刷、制作は東日印刷Ponto チーム。
Ponto 編集の楽しさは、執筆者、デザイナー、印刷所とのやりとり。
そこに読者も交えて、ますます密な良縁を結べるようにと、3月吉日、縁結びの最強かみさま「東京大神宮」に絵馬を奉納。
「Ponto の執筆者、読者、書店、デザイナー、印刷所、すべての読書人に良縁がありますように」平成27年 弥生
目次:
◆連載=応需(もとめにおうじて)―春画・艶本の趣向2/石上阿希
◆連載=人あるところに官能あり―クールなエロティック・ジャパン/田中雅一
◆連載=漢字点心 特別編―「嬲」/円満字二郎◆対談=欲望、男と女―アダルトビデオと日本人/赤川学×鈴木涼美
◆連載=おとなの遊艶地 秘宝館2―秘宝館にみる職人魂/妙木忍
◆官能小説を編集する/草野頼子
◆表紙 ブルノ・カンケ
◆連載=葬のみちゆき2 <骨の人格>/奥山晶子
◆連載=イケメンを欲望する社会 <「イケメン店員」の条件>/福博充
◆<美徳か奇習か 携帯を目の敵にする車内マナー>/吉田一郎
◆<公衆電話ボックスもないのに、スーパーウーマンにはなれません>/田中慶子
◆連載=スエナガクオシアワセニ♡ 2 /ココナッツ・エミ
◆連載=哲学者に飲ませたい日本酒2 <ピタゴラスと昇龍蓬菜>/キャミパン
◆欲動の理論① <究極の作品のドールアーティスト・アイアン澤田に聴く>/南伽山秋子
◆連載=あなたの中のカオス2 /歌川たいじ
◆緑さん家のサイエンス2 <触感を再現する技術、ハプティクスの可能性>/緑慎也
◆表紙 Julie Watai
- ジャンル:
- 文芸 > エッセイ 芸術・教養 > サブカルチャー 人文・思想 > 哲学・思想 雑誌 > 人文・社会
- 販売開始:
- 2016/04/09
- ファイルサイズ:
- 8.63MB
- CODE:
- J0010379BK0049752001
- 対応デバイス:
購入 | レンタル | |
---|---|---|
商品価格(税込) | ¥326 | - |
閲覧可能期間 | 無期限 | - |
ダウンロード可能期間 | 無期限 | - |
ダウンロード回数 | 制限なし | - |
原則、返金不可
詳細はこちら
この著作者による商品
販売(無期限): ¥ 326(税込)