週刊読書人2016年4月22日号/3137号
概要:
▼特集▼
「現代思想と政治」公開合評会(京都大学人文科学研究所)レポート
<いま、現代思想と政治を問い直す>
★世界的に学生運動が高揚した「68年」から約半世紀。かつて「68年思想」と呼ばれ、日本では「現代思想」と総称された西欧の思想家たちの仕事は、いまやアカデミックな研究の方法論や対象として定着した感がある。この現代思想の諸潮流を政治との関係において問い直す、18篇からなる浩瀚な論集が刊行された。市田良彦氏を班長に迎え、2011年から京都大学人文科学研究所で行われてきた共同研究の成果、『現代思想と政治ー資本主義・精神分析・哲学』(平凡社)である。ここでは、5年間の共同研究班最後の研究会として、檜垣立哉・森川輝一・鵜飼哲の三氏を評者として開かれた同書の公開合評会(3月20日、於京大人文研)から、寄稿者たちの多様かつ濃密な議論を紹介する(中山昭彦・廣瀬純両寄稿者は欠席)。なお議論の中では、前日同研究所で開かれたフーコー/アルチュセールを巡る国際ワークショップも話題に上った。
<主なコンテンツ>
1:反資本主義の拠り所をどこに求めるか
2:国家・資本主義・イディオ
3:「政治」をいかに限定するか
4:政治の拒否、拒否の政治
5:戦争と自然―政治の基底/無底
6:精神分析と政治
7:マルクス主義の転回?
目次:
▽オノラ・オニール著「正義の境界」評:谷澤正嗣
▽クリストフ・ポンセ著「ボッティチェリ《プリマヴェラ》の謎」評:池上英洋
▽塩澤寬樹著「仏師たちの南都復興」評:末木文美士
▽佐藤健二著「浅草公園 凌雲閣十二階」評:松本常彦
▽金井嘉彦・吉川信編著「ジョイスの罠」評:前田耕作
▽吉田修一著「橋を渡る」評:西上心太
▽佐藤さとる著「コロボックルに出会うまで」評:野上 暁
▽坂上秋成著「夜を聴く者」評:美月レンカ
▽中村保著「ヒマラヤの東 山岳地図帳」評:岩田修二
▽宮原諄二著「「白い光」を創る」評:志村幸雄
▽智内威雄著「ピアノ、その左手の響き」評:鷲野彰子
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)
◇連載=現代短歌むしめがね(山田航)
◇連載=漢字点心(円満字二郎)
◇連載=あの人に会いたい「三越伊勢丹 呉服商品部・浅子堅一郎」下(江原礼子)
◇連載=夜郎戯暦<四月>(安倍夜郎)
▽特別展「北大路魯山人の美」(赤沼多佳氏インタビュー)
≪次週予告≫次号<5月6日(4月29日合併)号>予告
◇特集上映「佐藤真の不在を見つめて」トーク&シンポ載録(8頁・定価280円)
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- 2016/04/22
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