魂の音楽よ、日本に届け
概要:
オペラの本場イタリアで活躍し、戦時下のウクライナでもタクトをふった日本人指揮者が自ら語る情熱の半生。
小澤征爾の指揮に感銘を受け、「指揮者になろう!」と決意した若者が、クラシック音楽の本場ヨーロッパへ乗り込んだ。オペラの聖地イタリアを拠点に数々の「日本人初」を成し遂げ、やがて「日出ずる国のマエストロ」と呼ばれる存在となる。コロナ禍ではボローニャの病院や教会に音楽を届け、戦火に覆われるウクライナでも音楽の力を信じてタクトを振り続けた。世界に挑戦するすべての若者たちへつなぐ、情熱のバトン。
【目次】
第1章 音楽との出会い、指揮者になる決意
小澤征爾ショック-「指揮者になりたいんです!」/指揮科の学生として-東敦子との《ラ・ボエーム》/初めてのイタリア シエナでテミルカーノフに学ぶ 他
第2章 ヨーロッパで「本物」と出会う
マエストロ・メルクルのもとで/ミュンヘン時代/マゼール国際指揮者コンクール 他
第3章 イタリア、ローマでの日々
ローマの母、朋子さんとの出会い/エルナーニ総監督のもとで/バルトーク国際オペラ指揮者コンクール 他
第4章 イタリアオペラに賭ける
スカラの妖精/スペイン舞踊のハリケーン/カイロの《アイーダ》/カラカラ浴場の《道化師》/プッチーニ・フェスティバル 他
第5章 日本とイタリアを架ける
清水寺公演/世界的フルート奏者ジョルジョ・ザニョーニとの出会い/音楽の聖地ボローニャ/美しい音色で!/二条城の《蝶々夫人》/コロナ禍のイタリア/
第6章 戦時下のウクライナ 魂の音楽よ、日本に届け
オデーサ歌劇場オーケストラ/杉原千畝の選択/オデーサの《ラ・ボエーム》/日本公演への道のり 他
【著者】
吉田 裕史
指揮者。ボローニャ在住。1968年北海道北見市常呂町生まれ、千葉県船橋市育ち。東京音楽大学指揮科、同研究コース修了。2007年ローマ歌劇場カラカラ野外劇場にてイタリア・デビュー。2010年プッチーニ・フェスティバルで日本人で初めてプッチーニ作品を指揮。2014年ボローニャ歌劇場フィルハーモニー芸術監督に就任。ボローニャ歌劇場首席客演指揮者を経て、現在はモデナ・パヴァロッティ歌劇場フィルハーモニー音楽監督、ウクライナ国立オデーサ歌劇場首席客演指揮者。2024年、文部科学大臣賞表彰。
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