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文芸 > 紀行

検索結果340件中91件から135件までを表示
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  • タイトル: 「文壇波動調」欄記事 06 (その六)
    著者: 岸田国士
    出版社: ConTenDo
    概要: 「文壇波動調」欄記事 (その六) 岸田國士  新劇協会が、今後経済的支持者を得て、更生の第一歩を踏み出さうとする機会に、その新しい関係者の一人として、私は、世の新劇研究家並に愛好者に訴へる――われわれの仕事を理解し、援助して頂きたい。 ×  先づ... (本文冒頭よ...
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  • タイトル: 「文壇波動調」欄記事 05 (その五)
    著者: 岸田国士
    出版社: ConTenDo
    概要: 「文壇波動調」欄記事 (その五) 岸田國士  今月は、同人としての責(?)を果し得た(?)ことになつた。 短いものだが、これは標題の示す通り、「次の幕」が何時か開かれるものと思つて欲しい。 老婦人が仏文を読むところは、たゞ台詞の音楽的効果(伴奏的の)をねらつたものであるから......
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  • タイトル: 「文壇波動調」欄記事 04 (その四)
    著者: 岸田国士
    出版社: ConTenDo
    概要: 「文壇波動調」欄記事 (その四) 岸田國士  四月号の諸雑誌の戯曲を二十五篇読んでその印象を朝日に書いたが、その後寄贈された雑誌の中にも戯曲が一二篇づゝ載つてゐるので、これも読まなければわるいやうな気がする。 たゞ、もう戯曲には飽き飽きした。 しばらくは顔を見るのもいやだと......
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  • タイトル: 「文壇波動調」欄記事 03 (その三)
    著者: 岸田国士
    出版社: ConTenDo
    概要: 「文壇波動調」欄記事 (その三) 岸田國士  文芸時代から創作をとの命を受けたこと、五六回、其の都度何かしら身辺に事故がおこつたりさもなければ時日が足らなかつたりして、とうとう一度も責を果すことが出来なかつた。 かうなると同人中に名を連ねてゐることが甚だ不体裁であるやうに... ...
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  • タイトル: 「文壇波動調」欄記事 02 (その二)
    著者: 岸田国士
    出版社: ConTenDo
    概要: 「文壇波動調」欄記事 (その二) 岸田國士 ×  加宮貴一君、「光明の文学の序曲」を拝見しました。 君が中村武羅夫氏に対して云つてをられることは、当然、僕としても何とか云はなければならないことらしいが、君と僕とは、所謂「明るい文学」を提唱する動機も違... (本文冒頭よ...
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  • タイトル: 「文壇波動調」欄記事 01 (その一)
    著者: 岸田国士
    出版社: ConTenDo
    概要: 「文壇波動調」欄記事 (その一) 岸田國士  □鏡に顔を映して見て――へえ、おれはこんな面をしてゐるのか――と、今更らしく、変な気持ちになることがある。  自分の書いた脚本が上演されて、それと同じ驚きを感じるなどは、惨めだ。 (國) 底本:「岸田國士全集19」岩波......
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  • タイトル: 岩波茂雄宛書簡 02 一九三一年九月二十一日
    著者: 野呂栄太郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 拝啓前略 先日は失礼仕りました、講座の方は着々進行しておりますから御安神願います。 さて逸見重雄君の奥様が何かで生活費の一部なりとも稼ぎたいと申すのでございますが、校正の仕事にでも御雇い願えれば幸と存じますが、御都合如何でございましょうか? 逸見君は産業労働調査所の仕事に没... ...
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  • タイトル: 岩波茂雄宛書簡 01 一九三一年八月十七日
    著者: 野呂栄太郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 拝啓 残暑かえって厳しき折柄いよいよ御清健のことと拝察賀び奉り候。 さて、「日本資本主義発達史講座」の件に関し、昨日編輯会議を開き、先日差上げたる私案及び貴店編輯部案を参酌して大体のことを決定仕り候間諸種の点に関し御懇談仕りたく、御多忙中恐縮に存じ候得共、御序の節にでも御来駕... ...
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  • タイトル: 写真に添えて (都の友へ送つた手紙)
    著者: 牧野信一
    出版社: ConTenDo
    概要:  この家の納屋で僕は斯んな奇妙な自転車を発見した。  御覧の如く前輪は恰も水車のやうに大きく、後の輪がお盆のやうに小さい地金製の三輪車であるが、然も之が成人の乗用車なんだぜ。 この家の隠居から聞く処に依ると、この三輪車は我国に初めて自転車が輸入された当座僕の祖父が満身の得意を持し......
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  • タイトル: 佐渡が島 波の上
    著者: 長塚節
    出版社: ConTenDo
    概要:  汽船はざぶ/\と濁水を蹴つて徐ろにくだる。 信濃川も川口がすぐ近く見える。 渺茫たる海洋がだん/\と眼前に展開する。 左岸には一簇の葦の穗の茂りがあつて其先からは防波堤が屈曲して居る。 葦の茂りを後にするとそれから續いた長い磯が見え出して遙かに猫の耳のやうな二つの山が兀然として聳えて...
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  • タイトル: 手紙 (「美しい村」ノオト)
    著者: 堀辰雄
    出版社: ConTenDo
    概要: 一 丸岡明に 一九三三年六月二十日、K村にて  こつちへ來てから、もう二十日になる。 それだのに、まだ何も仕事をしないで、散歩ばかりしてゐる。 この頃の散歩道としては、あのM病院の向うの、小川に沿つた一本道がそれはいい。 アカシアの花がいま眞つ盛りだ。 何ともかんとも云へぬ好い...
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  • タイトル: 尼たちへの消息 ――よく生きよとの――
    著者: 長谷川時雨
    出版社: ConTenDo
    概要:  日蓮聖人の消息文の中から、尼御前たちに對へられた書簡を拾つてゆくと、安産の護符をおくられたり、生れた子に命名したりしてゐて、哲人日蓮、大詩人日蓮の風貌躍如として、六百六十餘年の世をへだてた今日、親しく語りかけられる心地がする。 もとよりこの尼御前たちは在家の尼たちであるが、送られ... ...
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  • タイトル: 平泉紀行 ──専攻科第一類歴史部──
    著者: 村山俊太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  郷土としてのわが東北、その文化の淵源地である平泉の研究旅行、これは私たちのもっとも意義深い憧れの旅であるのだ。  黄金花咲く陸奥の文化は有耶無耶の関を越えてわが出羽に来たのである。 われら一行十四名和田校長を部長とした旅行隊は風俗展そのもののような服装をそれ... ...
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  • タイトル: 安吾の新日本地理 01 安吾・伊勢神宮にゆく
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要:  この元日に飛行機にのった。 三月ごろから内地に航空路ができるについて読売新聞で試験飛行をやった。 それに乗ったのである。 ノースウエスト航空会社のDC四型という四発機。 四千五百メートルぐらいの高度で大阪まで往復したのだが、戦前までの航空旅行の概念とはよほど違っている。 煖房は完備...
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  • タイトル: 山陰の風景 ――歌になるところ――
    著者: 木下利玄
    出版社: ConTenDo
    概要:  山陰と云つても、東は丹後但馬から西は石見に及んでゐて、區域が廣いからさし當りここでは、但馬の城崎附近を書いて見よう。  又歌になる所と云つても、好い眼さへ持つてゐれば、何處にも詩は見出されるのだから、今は私に興味があつた處をあげてゆくに止める。 城崎温泉 ... ...
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  • タイトル: 加藤正宛書簡 一九三三年三月十三日
    著者: 野呂栄太郎
    出版社: ConTenDo
    概要: お手紙拝見いたしました。 野村耕作氏の研究は希望閣から出版することに決定、昨年夏頃校了になっているはずです。 それが未だに発売できずにいるのは、多分一は希望閣の財政上の理由に、他は私が病臥続きのためお約束の序文を書くことができなかったからだと思います。 あとの点ではなはだ申訳なく思....
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  • タイトル: 長崎の印象 (この一篇をN氏、A氏におくる)
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  不図眼がさめると、いつの間にか雨が降り出している。 夜なか、全速力で闇を貫き駛っている汽車に目を開いて揺られている心持は、思い切ったような陰気なようなものだ。 そこへ、寝台車の屋蓋をしとしと打って雨の音がする。 凝っと聴いていると、私はしんみりした、いい心持に成った。 雨につれて、気...
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  • タイトル: モスクワの姿 あちらのクリスマス
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  モスクワに着いてやっと十日めだ。  一九二七年のクリスマスの朝だが、どういうことがあるのか自分たちには見当がつかない。  ソヴェト同盟で、街じゅうが赤旗で飾られるのは春のメー・デー、十一月の革命記念祝祭などだ。  クリスマスそのものが、誰の降誕祭かと云えばイエス・キリスト....
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  • タイトル: 消息一通 一九二四年一月一日マールブルク
    著者: 三木清
    出版社: ConTenDo
    概要:  新年お目出度う存じます。 去年はハイデルベルクで迎へた正月を、今年はマールブルクで迎へました。 大晦日の夜には悪霊を追払ふと云ふ意味で、昔独逸では戸外に盛んに発砲する習慣があつたさうです。 今でも昔気質の人はこの夜十二時が打つと同時に、高い椅子の上から飛び降りると云ひます。 新しい年...
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  • タイトル: 東旭川村にて
    著者: 島木健作
    出版社: ConTenDo
    概要:  私は旭川へ來て友人のMに逢ひ、彼の案内で東旭川村を訪ねた。 九月も十日すぎのある日だつた。  Mはほとんど十五年來の友人である。 彼とは今度は三年ぶりで逢つた。 何年に一度か、どつちかが思ひがけない、といふ逢ひ方で逢ふ。 しかし話し出すと昨日まで毎日顏を合してゐたとでもいふ風で...
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  • タイトル: 佗しい放浪の旅
    著者: 徳田秋声
    出版社: ConTenDo
    概要:  別府も私の行つた時分は、創始時代とでもいふのであつたらう。 居るあひだに不老泉といふ階上階下の浴槽開きのお祝ひなどあつた事を覚えてゐるが、今は全然趣きが変つてゐるらしい。 多分日露戦争以後どんどん開けたのだと思はれる。 だから私が行つた時分葭簾張や菰囲ひであつたやうな湯までが、今は立....
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  • タイトル: わが生活より
    著者: 牧野信一
    出版社: ConTenDo
    概要: わが生活より 牧野信一  今年になつて――。  四月――鞄を一つぶらさげて、三崎、城ヶ島のあたりを独りでさ迷つてゐた。 随筆風のものを折々書いてゐたが、どうしても短篇小説を一つその月ぢうに書きあげなければならぬと力んで、こつこつと夜を更してゐたが何としても捗らなかつた。 無....
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  • タイトル: はがき通信
    著者: 牧野信一
    出版社: ConTenDo
    概要:  あちこちと出歩いて居りましたため御返事申おくれました。 御手紙の御趣き承知いたしました。 小生また/\転居と申すべきか、当分の間左記へ滞在いたします。 三四日前からであります。 一昨日三笠を見物し、日露戦争が恰度小生の七八歳の頃でさかんにこの軍艦の画を描いた昔を思出しました。 ...
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  • タイトル: サフランの花
    著者: 牧野信一
    出版社: ConTenDo
    概要:  これは私の父親(二十五才)の日記である。 一八九八年六月、在米ボストン市 * 六月六日(月)  晴、午後に至りて風強し。 頭あがらず。 七時八時九時と時計を見入つて登校の思ひに急がれるばかりだがいよ/\もうブラッデイ氏の講義に間に合はぬとあきらめたら... (本...
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  • タイトル: 水車小屋の日誌
    著者: 牧野信一
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  今度東京へ戻つてからの住むべき部屋を頼む意味の手紙を八代龍太に書くつもりで、炉端で鉛筆を削つた。 酒を飲んでゐる平次と倉造が、茶わんの杯をさして、村境の茶屋に三味線の技に長けたひとりの貌麗しい酌女が現れてゆききの遊冶郎のあぶらをしぼつてゐるとのことであるから見参に赴かう... ...
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  • タイトル: 五月六日
    著者: 牧野信一
    出版社: ConTenDo
    概要:  一ぺん朝はやく起きたのであつたが、ゆうべから読みかけてゐた「ライネケの話」といふおとぎばなしを感心しながら読んでゐるうちに、うと/\してしまつて風谷龍吉君に起されると、お午だつた。 風谷君はこのあひだうち水戸へ行つてゐた時から知り合ひとなつた高等学校の生徒である。 古いアメリカ版の......
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  • タイトル: 春の手紙
    著者: 牧野信一
    出版社: ConTenDo
    概要:  冬の朝の日差しが深々とした縁先で、去年のノートを拡げてゐると、不図、書きかけの手紙の一片が滾れ落ちた。 ……一体これは誰に書いた手紙だつたか知ら? 「……朝夕の沼の霧は見るも鮮やかに紫を含んでゐる。 鶯は稀だが俺達のあしおとを聞いて、茱萸や連翹の木蔭から雉子や山鳥やかけすの類が頓......
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  • タイトル: 手紙
    著者: 牧野信一
    出版社: ConTenDo
    概要:  お手紙拝見。 面白い手紙だつたよ。 あれだけ能弁な手紙が書けながら、まつたく君の熒々たる気焔には寧ろ小生は怖れを覚ゆるのであるが、それで、何うして、「哲人の石」の続稿がつゞけられないのか、不思議と思ふ。 昨夜も小生は、あの君の作品を、三人の友達に向つて、声をあげて披露したところが、大....
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  • タイトル: 附「歌へる日まで」
    著者: 牧野信一
    出版社: ConTenDo
    概要:  R村々長殿  御手紙拝見いたしました。 御督促にあづかるまでもなく「R村々歌」に就きましては小生夢にも忘るゝことなく出京以来もその構想に寧日なき有様にて没頭いたして居ります。 然して、漸く、その登場歌章の大半の草稿を終り、今はこれに三脚韻律を踏ませつゝ、二十聯にとりまとむべく苦行......
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  • タイトル: 初夏通信
    著者: 牧野信一
    出版社: ConTenDo
    概要: 一 (封書――。 宛名、神奈川県足柄上郡R――村字鬼塚タバン・アウエルバツハ気付、御常連殿)  僕は東京の生活が物珍らしく、愉快で愉快でマメイドのことなんて思ひ出す余裕もなかつたよ。 それで、君達が何んなに憤慨し、何んなに烈しく亢奮して夜毎に僕を罵倒してゐるであらうか! とい......
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  • タイトル: 途上日記
    著者: 牧野信一
    出版社: ConTenDo
    概要: 上  都合に出て来ると都合の空気を腹一杯に満喫したいのが念願である。 物資に依つて購ひ得られる享楽はこよなく楽しい。 殊に田園生活者の僕には止め度もなく嬉しい。 だが僕の物資は忽ち無に直面する。 だが僕は、その無にさつぱり動じない自分を発見した。 山間でのストア派的生活のおかげ...
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  • タイトル: 秋が深い頃だ
    著者: 牧野信一
    出版社: ConTenDo
    概要: 秋が深い頃だ 牧野信一  酒井君! いつかは失敬! あれはタイガア・カフエだつたかしら? そしてこの前の君の手紙もああいふわけで(?)失敬したよ。  手紙ありがたう、今もとても気の利いた感想なんてあるはずはないんだけれど、君の編輯後記を見ると、原稿を送つても寄こさない奴... ...
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  • タイトル: 日記より
    著者: 牧野信一
    出版社: ConTenDo
    概要:  私の日記には日の区ぎりがつけにくい、寝て、起る時間が、いつもあまりに滅茶苦茶だから――。 *  三人の友達が夫々不気嫌の床に就いてゐるので、だが一人は快く起き上つたといふことはきき、暫く会ひ損つてゐるので、会ひたく、兎に角三人のうちの一人でもを見... (本文冒頭よ...
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  • タイトル: 五月のはじめ
    著者: 牧野信一
    出版社: ConTenDo
    概要:  一日晴 明方五時、時計は壊れてゐるが、空や影や光の具合で大概見当がつく、――売薬嗜眠剤の悪夢に倦きたので旬日の禁を犯して洋酒を摂る。 漸くにして陶然たる頃、窓方の明るみも亦仄かとなる。 水眼鏡の眼を視開いて水底をさ迷はん夏の日のことを思ふ。 B兄妹に起される、途上にて出遇ひたるといふ....
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  • タイトル: 晩春日記
    著者: 牧野信一
    出版社: ConTenDo
    概要: (四月――日)  また、眼を醒すと夕方だ。 とゞけてある弁当籠を開いてウヰスキーを二三杯飲むと、はつきり眼が醒る。 鰯には手が出ない。 セロリを噛む。  手紙を書くので明方までかゝつてしまつた、春の晩、灯の下で手紙を書く――これは、いくつになつても余の胸を和やかにさせる、春になる...
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  • タイトル: 消息抄(近頃書いた或る私の手紙から。)
    著者: 牧野信一
    出版社: ConTenDo
    概要: 母家  何故現在の住所を書いて寄さないのか? と屡々汝に云はれるが、汝との手紙が一回往復される間には大概予の居住は変つてしまふのだ! あれ以来予は既に三個所も居を移してゐる、いつも田舎の母家を予の宛名にはしてゐるが。 哀れな母家は当分あの儘で汝も知つてゐるあの田舎に、形こそ違... ...
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  • タイトル: 文壇諸家一月五日の日記
    著者: 牧野信一
    出版社: ConTenDo
    概要:  夕方六時半の汽車で東京へ帰る中戸川を送る。 彼は一昨日の晩大阪へ行くつもりで寝台券まで用意してゐたのに、僕が引き止めてゐるうちに行くのが厭になつて折角旅支度で出かけて来たのに引き返したのだ。 気の毒な気がした。 今日は家の留守を預つてゐる僕につきあつて終日三人とも家でゴロ/\した。 ...
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  • タイトル: ソヴェトの「労働者クラブ」
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  ソヴェト・ロシアには、「労働者クラブ」と云うものがある。 これは労働者自身の家で、自分たちの労働が終った後に誰でもが行って楽しめる「クラブ」なのである。 「労働者クラブ」には、直接工場に附属しているものとそうでないものとある。 もう一つは、生産組合によって建てられた、産業別の「大....
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  • タイトル: 露西亜の実生活
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: 作家の生活費は収入で決まる  ソヴェト露西亜の実生活については種々反動的なデマゴーグが拡まっているが、実際内部へ入って見れば、年々状態は好くなって来るし、一九二八年――まして一九三三年の生産拡張五ヵ年計画が着手されてから、個人商人の激減と工場及び凡ての官公署... (本文冒頭よ...
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  • タイトル: 湯ヶ島の数日
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: 十二月二十七日  湯ヶ島へ出立。  すっかり仕度が出来上ったが余り時間がない。 俥でことこと行くよりはと、フダーヤ老松町の通へ空車を捕えに出た。 早朝なのでなし。 かえって、一台だけ来た人力車にのって先へ出かけ、自分二十分も待たされて出発。 列車は十時五十分に東京駅を出るという...
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  • タイトル: 「奈良」に遊びて
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: (一)  古代芸術の香高い所、そして美しい山水にかこまれた「奈良」という土地に対して、私はまあ、どれ位い憧憬の心を持っていた事でしょう。 ――その望みが協って、此程、僅かな日数ではあったが、其処に滞在して、一種の渇望を満たすことが出来たのは、此上ない幸福で... (本文冒頭よ...
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  • タイトル: 旅へ出て
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  旅へ出て  四月の三日から七日まで私は東北の春のおそい――四方山で囲まれた小村の祖母の家へ亡祖父の祭典のために行った。  見たままを――思ったままを順序もなく書き集めた。  四日の旅をわすれたくないので――。 利根川の青き水の面に白き帆の  水鳥の... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 折たく柴
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: 折たく柴 宮本百合子  ○  支那事変がはじまって五年、大東亜戦争がはじまって満一ヵ年と十ヵ月経って秋も深くなった。  燃料がどこの家でも不如意になって来ていて、風呂たきは注意ぶかい一家の行事の一つとなった。  いろいろのものが焚かれるように... (本文冒頭よ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 長崎の一瞥
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: 第一日  夜なかに不図目がさめた。 雨の音がする。 ぱらぱら寝台車の屋根を打つ音が耳に入った。 私は、家に臥て静に夜の雨音を聴くようなすがすがしいいい心持がした。  午前六時何分かに、鳥栖で乗換る頃には霧雨であった。 南風崎、大村、諫早、海岸に沿うて遽しくくぐる山... ...
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  • タイトル: 大正十二年九月一日よりの東京・横浜間大震火災についての記録
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  九月一日、土曜  私共は、福井に八月一日より居、その日、自分は二階、Aは階下で勉強中。 十二時一二分すぎ、ひどい上下動があった。 自分はおどろき立ち上ったが二階を降るのが不安なほど故、やや鎮るのを待って降りる。 あまり日でりがつづきもう一ヵ月余も雨が降らない故だろうと云う。 一日中...
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