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文芸 > 紀行

検索結果340件中136件から180件までを表示
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  • タイトル: 書簡箋
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  中国の書簡箋というものには、いつもケイがある。 けれどもなぜケイがあるかは知らなかった。 白文体について作人が書いている文章が「魯迅伝」に引用されている。 「古文を用いますと、空っぽで内容はなくとも、八行の書簡箋はいっぱいに埋められるわけであります」ははあと、感服した。 古い支那の教...
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  • タイトル: 琴平
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  朝、めをさまして、もう雨戸がくられている表廊下から外を見て私はびっくりしたし、面白くもなった。 私たちの泊った虎丸旅館というのは、琴平の大鳥居のほんとの根っこのところにあるのであった。 廊下から眺める向い側の軒下は、ズラリと土産ものやである。 いろんなものが、とりどりにまとまりなく、....
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  • タイトル: モスクワ
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  三時すぎるともう日が暮れかかって、並木道にアーク燈が燦きはじめ、家路をいそぐ勤め帰りの人々の姿が雪の上に黒く動く。 夕方の散歩もアーク燈にてらされた雪の並木路で、くるくるにくるまれた小さい子供たちは、熊の仔のような手袋はめた手に橇をひっぱって、嬉々とその間をすべりまわって遊んでい... ...
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  • タイトル: 十四日祭の夜
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  七月も一日二日で十日になる。 今年も暑気はきびしいように思われる。 年々のいろいろな七月、いろいろなあつさを思いかえすうち、不図明るい一つの絵提灯のような色合いでパリの七月十四日の夜が記憶に甦って来た。  一七八九年の七月十四日、フランスの人々は現代に到る自分たちの社会を持つよう....
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  • タイトル: 寒の梅
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  一月○日  朝飯をたべて、暫く休んで、入浴してかえって横になっていると、傷の写真をとりますから腹帯はあとになすって下さいということだ。 やがて、白い上っぱりを着た写真師が助手をつれて入って来て、ベッドに仰むきに臥ている自分の右側のおなかの傷に向って高いところからアングルをとって... ...
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  • タイトル: 金色の口
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  ある年、秋が深くなってからヴェルダンへ行ったときのことがこのごろ折にふれて幾度か思い出される。 ヨーロッパ大戦のとき、ヴェルダンは北部フランスの激戦地の一つとして歴史にのこされた。  ヴェルダン市とその周囲の山々につづく村落とはまったく廃墟となっていて、市役所の跡などはポンペイ......
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  • タイトル: 狐の姐さん
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  七月○日 火曜日  散歩。  F子洗髪を肩に垂らしたまま出た。 水瓜畑の間を通っていると、田舎の男の児、 狐の姐さん! 化け姐さん! と囃した。  七月○日 水曜日  三時過から仕度をし、T・P・W倶楽部の集りに出かけた。 A新聞の竹中さんとP夫人の肝煎り。 七...
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  • タイトル: 九州の東海岸
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  細い流れがうねって引込んである。 奥の植込みに、石南花が今を盛りに咲いていた。 海、砂、五月の空、互になかなか美しい、もう一本目を牽く樹があった。 すんなり枝を延ばし梢高く、樹肌がすべすべで薄紅のに、こちゃこちゃ、こちゃこちゃとかたまって濃緑、臙脂、ぱっとした茶色などの混った若芽が芽....
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  • タイトル: 翔び去る印象
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  十月の澄んだ秋の日に、北部太平洋が濃い藍色に燦いた。 波の音は聴えない。 つめたそうに冴え冴え遠い海面迄輝いている。 船舶の太い細い煙筒が玩具のように鮮かにくっきり水平線に立っていた。  空には雲もなく、四辺は森としている。 何の物音もしない。  樹林の間はしめっぽくひい...
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  • タイトル: ファシズムは生きている
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  林米子さんへ。  お手紙ありがとう。 十二月二十五日の晩は、かえりにおつれがあったから助かりましたが、本郷の通りで、走っていたバスが急停車したとき、ステップのわきの金棒につかまって立っていたわたしのからだが、ブーンとひとまわりふられて、もし、手がはなれたらそのままふりおとされる......
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  • タイトル: 宋慶齢への手紙
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  尊敬する宋慶齢夫人に。  中華人民共和国の輝やかしい一九五〇年の新春を慶賀いたします。  二〇世紀は、人類にとって、すばらしい人間的理性の勝利の世紀となりつつあります。 一九一七年の十月には、地球の六分の一を占める地域にソヴェト同盟の社会主義建設が着手されました。 そして、現...
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  • タイトル: 野上弥生子様へ
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  野上彌生子様  私が女学校の五年生であった頃、多分読売新聞に御連載に成った「二人の小さいヴァガボンド」を、深い感銘を以て拝読して以来、御作はいつも、密接な心的関係を保って、今日に至っております。  それは勿論、貴女が自分の志す道の先達であられるということもございましたろう。 ......
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  • タイトル: 私信
    著者: 太宰治
    出版社: ConTenDo
    概要: 私信 太宰治  叔母さん。 けさほどは、長いお手紙をいただきました。 私の健康状態やら、また、將來の暮しに就いて、いろいろ御心配して下さつてありがたうございます。 けれども、私はこのごろ、私の將來の生活に就いて、少しも計畫しなくなりました。 虚無ではありません。 あきらめでも...
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  • タイトル: 北京日記抄
    著者: 芥川龍之介
    出版社: ConTenDo
    概要: 一 雍和宮  今日も亦中野江漢君につれられ、午頃より雍和宮一見に出かける。 喇嘛寺などに興味も何もなけれど、否、寧ろ喇嘛寺などは大嫌いなれど、北京名物の一つと言えば、紀行を書かされる必要上、義理にも一見せざる可らず。 我ながら御苦労千万なり。  薄汚い人力車に乗り、やっと門前....
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  • タイトル: 長江游記
    著者: 芥川龍之介
    出版社: ConTenDo
    概要: 前置き  これは三年前支那に遊び、長江を溯った時の紀行である。 こう云う目まぐるしい世の中に、三年前の紀行なぞは誰にも興味を与えないかも知れない。 が、人生を行旅とすれば、畢竟あらゆる追憶は数年前の紀行である。 私の文章の愛読者諸君は「堀川保吉」に対するように、この「長江」の一篇....
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  • タイトル: 雑信一束
    著者: 芥川龍之介
    出版社: ConTenDo
    概要: 一 欧羅巴的漢口  この水たまりに映っている英吉利の国旗の鮮さ、――おっと、車子にぶつかるところだった。 二 支那的漢口  彩票や麻雀戯の道具の間に西日の赤あかとさした砂利道。 其処をひとり歩きながら、ふとヘルメット帽の庇の下に漢口の夏を感じたのは、―― ひ......
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  • タイトル: 十和田の夏霧
    著者: 泉鏡花
    出版社: ConTenDo
    概要:  彼處に、遙に、湖の只中なる一點のモーターは、日の光に、たゞ青瑪瑙の瓜の泛べる風情がある。 また、行く船の、さながら白銀の猪の驅けるが如く見えたるも道理よ。 水底には蒼龍のぬしを潛めて、大なる蠑螈の影の、藻に亂るゝ、と聞くものを。 現に其處を漕いだ我が友の語れるは、水深、實に一千二百尺....
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  • タイトル: 矢田津世子宛書簡
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要:  御手紙ありがたく存じました。 御身体御大切に。 身体が弱ると、思想が弱くなるのでいけません。  小生、今月始めから漸く仕事にかかりました。 この仕事を書きあげるために命をちぢめてもいいと思っています。 今の仕事は、存在そのものの虚無性(存在そのものの、と言うよりほかに今のところ...
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  • タイトル: 明るい工場
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  ソヴェト同盟の南にロストフという都会がある。 ドン川という大きい河に沿って、花の沢山咲いた綺麗な街が、新しい労働者住宅やクラブの間にとおっている。 私は七月のある朝、ドイツからソヴェト同盟へやって来たドイツの労働者見学団といっしょにホテルを出て、ドン国営煙草工場見学に出かけた。 ロス....
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  • タイトル: ソヴェト同盟の音楽サークルの話
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  この頃、日本でもあっちこっちで文化サークルや音楽サークルが出来てプロレタリヤ文化の高まりがわかり、実に愉快です。 ソヴェト同盟は御承知の通り労働者の勝利した国だからそう云う音楽サークルなどでものびのびと至極便利にやっている。 労働者クラブには大抵のところに音楽サークルがある。 室を一....
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  • タイトル: ソヴェト「劇場労働青年」
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  一九三〇年の初夏、レニングラードから「トラム」劇団がモスクワへ興行に来た。 その「トラム」劇団と云うのは皆何年か実際職場で働いた経験のあるコムソモール達に依って組織されている劇団だ。 初め各々が演劇好きで倶楽部の演劇研究部のメンバーとなり、勉強して祭の日に倶楽部の芝居へ出演したりし......
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  • タイトル: ソヴェト労働者の解放された生活
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: 家主がいない  ソヴェト同盟には地主がない、従って家主という小面倒な奴もいない。 住居は殆どみんな国家のものだ。 モスクワならモスクワ市の住宅管理局というものがあってそこから組合で、または個人で家を借りるのだ。  ところが一つ大いに愉快なことがある。 それはさす... ...
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  • タイトル: ロシアの過去を物語る革命博物館を観る
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  一月のある寒い日のことだ。  革命博物館見物に出かける。 モスクワでは、東京の銀座のような賑やかな通りトゥウェルスカヤ通りをずっと行って、イズヴェスチア新聞社の高い時計台、詩人プーシキンの雪を冠った銅像の見えるストラスナヤ広場を横ぎる。  間もなく左手に広い前庭をもった黄色い....
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  • タイトル: ソヴェト同盟の芝居・キネマ・ラジオ
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  ソヴェト同盟では革命から今日まで社会主義建設には婦人労働者は男子労働者と同じ様に、職場で活動して来た。  それと同様に文化建設の仕事にも婦人労働者は大衆的に参加している。 たとえば、多くの労働者クラブの中にある演劇研究会、キネマ研究会、ラジオ研究会等の中に大勢の婦人労働者が這入......
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  • タイトル: ソヴェト労働者の夏休み
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  さて、いよいよモスクワも本物にあつくなって来た。  あっちは、日本みたいに梅雨はないが、冬がひどく長い。 四月頃やっと雪がとけて、メーデーには、小雨でも降ると、まだどうしてなかなか冷えるという時候だ。  それが五月二十日すぎるとカーッと一時に夏になるんだ。  こないだまで...
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  • タイトル: ワルシャワのメーデー
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  一九二九年私どもはモスクワからヨーロッパへ旅行に出かけて、ポーランドの首府ワルシャワへちょうど四月三十日の夕方についた。  雨が降っている。 小さな荷物を赤帽に持たせて、改札口へ歩いて行くと、人混みの中からツバのヒラヒラしたソフト帽をかぶった若い男が現れた。 そして愛嬌のいい顔を....
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  • タイトル: インターナショナルとともに
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  (1)  トゥウェルスカヤ通りの角に宏壮な郵電省の建物がある。  赤い滝のように旗でかざられた正面の大石段の上に立って見渡すと、デモは今赤い広場に向って、動き出そうとしているところである。 空では数台の飛行機が分列式を行っている。  赤いプラカートの波!... ...
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  • タイトル: ワーニカとターニャ
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  黄色いモスクワ大学の建物が、雪の中に美しく見える。 凍った鉄柵に古本屋が本を並べてる。  狭い歩道をいっぱい通行人だ。 電車が通る。 自動車が通る。  モスクワ大学のいくつもある門を出たり入ったりする男女の学生の年は、まるでまちまちだ。  九年制の統一労働学校(小学校...
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  • タイトル: なぜソヴェト同盟に失業がないか?
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  革命の当時から、ソヴェト同盟について悪い逆宣伝ばっかり企らんでいたブルジョア帝国主義者どもも、今では一つの、驚くべき事実を認めないわけにはいかなくなって来た。 それは、ソヴェト同盟にだけは、とにかく失業者がなくなってしまったということだ。 まわりの資本主義国ではどうだ。 永遠の好景気....
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  • タイトル: ソヴェト・ロシアの素顔
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  これは自分が喋って速記をとったものです。 自分で書く時間がなかった。 話しかたが下手だから、大してうまく行っていないかもしれないが、一九一七年の革命以来、種々なデマゴーグによって歪め伝えられているソヴェト・ロシアの日常について、実際的な或る訂正としては役に立つと思う。  ロシ....
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  • タイトル: 正月とソヴェト勤労婦人
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  ――ヤア、こんちは。  ――こんちは! どうした、久しぶりだね。  ――ウン。 一時間ばかり暇かい?  ――何用?  ――今日は正月、ソヴェト同盟の勤労婦人たちがどんなに暮すか、知ってるだろうからききたいと思ってやって来たんだ。 いつだったか支那のソヴェトの正月について面...
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  • タイトル: ソヴェト・ロシアの現状勢と芸術
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  現代のソヴェト・ロシア一般の社会現象及び芸術について話す場合、当然現在第三年目に入ったソヴェト生産拡張五ヵ年計画を根柢に於て見なければならない。 五ヵ年計画によってソヴェトに於ける社会主義的社会建設の為め大飛躍と大努力を続けていると同時に、芸術の方面もこれにつれて最近二年間に種々... ...
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  • タイトル: 佐渡が島のこと
    著者: 江南文三
    出版社: ConTenDo
    概要:  東京を立つたのが震災後の十一月、まだバラツクが十分に建たないうちでした。 例年になく夏が長かつた東京でも折折は秋らしい夜も顏を出しかけて居ましたので、私の住んでゐた代代木新宿附近では白地の單衣の儘の人、當時盛に賣出してゐたニコニコ絣を着た人、袷を着た人、セルを着た人、種種雜多な服... ...
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  • タイトル: トレドの風景
    出版社: ConTenDo
    概要:  一九一二年秋、リルケは一人飄然と西班牙に旅した。 この西班牙への旅--殊にトレド一帶の何か不安を帶びた風物――は、詩人にはいたく氣に入つたやうに見える。 彼は其處にもつと長く滯在して當時彼の心を捉へてゐた仕事(Duineser Elegien)をしたかつたであらうが、この地方の氣候......
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  • タイトル: 淡紫裳
    著者: 佐藤垢石
    出版社: ConTenDo
    概要: この一文は昭和十四年四月、京城日報社の招きにより、将棋の名人木村義雄氏と共に、半島の各地を歩いた記録である。  一  朝鮮半島の幹線は、いま複線工事をしているので、三十分以上も遅れて京城へ着いた。 駅のフォームに婦人団体、女学生団などが、二、三百人も堵列している... ...
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  • タイトル: 御返事(石原純君へ)
    著者: 寺田寅彦
    出版社: ConTenDo
    概要:  御手紙を難有う。 『立像』の新短歌について何か思ったことを書けとの御沙汰でしたから手近にあった第三号をあけてはじめから歌だけ拾って読んで行きました。 読んでいるうちにふと昨夜見た夢を想い出したのです。  見知らぬ広い屋敷の庭に大きな池がある。 大きな船が浮んでいる。 それが船の...
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  • タイトル: バークレーより
    著者: 沖野岩三郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  サンフランシスコから渡船でオークランドに渡り、更にエス・ビーの電車で五哩程行くと、セミナリー・アヴェニュに出る。 ここで下車して山手の方へ十町ばかり行くと、そこにユーカリプタスの森がある。 その森の中には太平洋沿岸最古の女子大学ミルスカレッジがある。 遠慮なくカレッジの庭を通りぬけて....
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  • タイトル: 思索者の日記
    著者: 三木清
    出版社: ConTenDo
    概要: 一月五日  朝起きると、ひどく咳が出る。 烟草で咽喉を痛めているせいだ。 おそく起きた朝ほど咳がひどいのは、その前夜おそくまで仕事をして烟草の量を過した兆しである。 私の咳はかなり有名で、近所の子供はコンコンのおじさんと呼んでいる。 老人臭くていけないが、烟草の量はなかなか減らないで...
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  • タイトル: 琵琶湖
    著者: 横光利一
    出版社: ConTenDo
    概要:  思ひ出といふものは、誰しも一番夏の思ひ出が多いであらうと思ふ。 私は二十歳前後には、夏になると、近江の大津に帰つた。 殊に小学校時代には我が家が大津の湖の岸辺にあつたので、琵琶湖の夏の景色は脳中から去り難い。 今も東海道を汽車で通る度に、大津の街へさしかかると、ひとりでゐても胸がわく....
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  • タイトル: 伊賀、伊勢路
    著者: 近松秋江
    出版社: ConTenDo
    概要:  私には、また旅を空想し、室内旅行をする季節となつた。 東京の秋景色は荒寥としてゐて眼に纏りがない。 さればとて帝劇、歌舞伎さては文展などにさまで心を惹かるゝにもあらず、旅なるかな、旅なるかな。 芭蕉も 憂きわれを淋しがらせよ閑古鳥  といひ、また 旅人と我名呼ばれん初しぐれ ....
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  • タイトル: 伊賀国
    著者: 近松秋江
    出版社: ConTenDo
    概要:  伊賀國は小國であるけれども、この國に入るには何方からゆくにも相應に深い山を踰えねばならぬ。 自分はいつも汽車の中に安坐しながら、此の國を通過するのであるが、西から木津川の溪谷を溯つて來るのもいゝし、東から鈴鹿山脈を横斷して南畫めいた溪山の間を入つて來るのも興が饒い。 況んや俳聖芭蕉......
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  • タイトル: 比叡山
    著者: 若山牧水
    出版社: ConTenDo
    概要:  山上の宿院に着いた時はもう黄昏近かつた。 御堂の方へ參詣してからとも思うたが、何しろ私は疲れてゐた。 「天台宗講中宿泊所」「一般參詣者宿泊所」といふ風の大きな木の札の懸つてゐるその冠木門を見ると、もう脚が動かなかつた。  門を入るとツイ眼の前に白い花がこんもりと咲き枝垂れてゐた。 ...
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  • タイトル: 飛騨の顔
    著者: 坂口安吾
    出版社: ConTenDo
    概要:  日本で、もう一度ノンビリ滞在してあの村この町を歩いてみたいと思う土地は、まず飛騨である。 五月ぐらいの気候のよいときが望ましいが、お祭のシーズンもよいかも知れぬ。 京都はギオンの夏祭りをのぞいて多くの主要な祭が春の二ヶ月間ぐらいに行われるから祭のシーズンというものがあるが、ヒダはそ......
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  • タイトル: 日高十勝の記憶
    著者: 岩野泡鳴
    出版社: ConTenDo
    概要: オホナイの瀧  日高の海岸、樣似を進んで冬島を過ぎ、字山中のオホナイといふあたりに來ると、高い露骨な岩山が切迫してゐて、僅かに殘つた海岸よりほかに道がない。 おほ岩を穿つたトンネルが多く、荷車、荷馬車などはとても通れない。 人は僅かに岩と浪との間を行くのであつて、まごつ... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 道学先生の旅
    著者: 戸川秋骨
    出版社: ConTenDo
    概要:  若い學生――斷つて置くが、男生女生兩方の學生である――を引率してといふ處だが、むしろ若い學生達に引率されての旅であつた。 事實N夫人と私とは晝の辨當を用意して來なかつたので、學生連中の携帶したものからその何割づつかを分けて貰つて、やうやくそれに有りついたといふ事實をもつても解る。 ......
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