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宮本百合子

検索結果856件中1件から45件までを表示
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  • タイトル: 無題(四)
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  私は絶えず本を読まなければならないと云う心持がして居る。  一日の中一度も何の本も読まないで過ぎると、何だか当然取り入れなければならないものがすぐ手近かにあったのに、知らん振りをして見ない顔をして通った様な不安が起って来る。  日記をつけるときにたった二三字でも読んだものに対する感じのまとま...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 無題(三)
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: 未練も容謝もない様に、天から真直な大雨が降って居る。  静かな、煙る様な春雨も好いには違いないけれ共、斯うした男性的な雨も又好いものだ。  木端ぶきの書斎の屋根では、頭がへこむほどひどい音をたてて居るし、雨だれも滝の様で見て居ると目がくらむ。 (本文冒頭より抜粋)
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  • タイトル: 無題(二)
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  世間知らずで母親のわきの下からチラリチラリと限りなく広く又深いものの一部分をのぞいて赤くなって嬉しがったりおびえたりして居る私の様なものが、これから云う様な事を切り出すのはあんまり荷のかちすぎた又云おうと思う全部は必してつくせまいとは思いながら、まだ若い何でも自分の考えて居る事を信じて居易い...
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  • タイトル: 無題(一)
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: 旅人はまだ迷って居ます。暗い森から暗い森の中へと、雪は一寸もやまず木々の梢と落葉のつもった地面とをせっせとお化粧をして居ます。まだ十六にみたない若い旅人は母の最後にくれたキッスと村はずれまで送って呉れた小さい小鳥のように美くしい女の笑顔を思い出して身ぶるいをしながら歩いて居ます。暗い暗い森は中...
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  • タイトル: あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: この第二巻には、わたしとしてほんとうに思いがけない作品がおさめられた。それは二百枚ばかりの小説「古き小画」が見つかったことである。  一九二二年の春のころ、わたしは青山の石屋の横丁をはいった横通りの竹垣のある平べったいトタン屋根の家に住んでいた。ある日、その家の古びた客間へスカンジナヴィア文学...
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  • タイトル: 無題(十二)
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: ○西側の腰高窓の床の間よりに机を出して坐った。そこからは灰色の雨雲が走る空の下に 頂を濃い霧につつまれた小高い山とその手前の樹木の茂った丘陵とが見晴せた。狭い田圃をへだてたこちら側は 山陽線海岸まわりの幾条もの線路になっている。一時間に三つ位の割で通る。雨音を立てている前の家のトタン葺の屋根の...
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  • タイトル: 無題(四)
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: ヘンリー・ライクロフトの私記の中に、  自分は、斯うやって卓子の上にある蜜も、蜜であるが故に喜んで味わう――ジョンソンが云った通り、文学的素養のある人間と無い人間とは、生者と死者ほどの違いがある。この蜜についても、若し私がハイメッタスやハイブラをちっとも知らなかったら、自分にとって何だろう、と...
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  • タイトル: 無題(三)
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: 彼と別れて居ると云う事は、日を経るに連れて、一層辛いものに成って来た。  二人が一緒に居た時には、彼女自身に想像も出来なかった、何かひどく狂暴な力が、嵐のように捲起って、時には、一夜の安眠をさえ与えない程、若い健な、豊饒な感情の所有者である彼女を苛むのである。 (本文冒頭より抜粋)
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  • タイトル: 無題(二)
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: 十一月十九日  North Carolina と South Carolina との間を通る。  砂の多い、白く光る地面には、粗毛のような薄茶色の草が一杯に生えて、晩秋の日を吸いながら輝く色々の樹木の間には、Sandstorm をふせぐための、腰の高い木造のバラックが、ポツリポツリ並んで居る...
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  • タイトル: 無題(一)
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: 故国に居る父や母が、きっと此那物を送ったら喜ぶだろうと思ってわざわざ送って下さった種々の物、仮令其は如何那小さい物であろうと、私は恐らく両親の期待された以上の喜びを以て其を戴く。  若し、自分の家に居て、何の不自由も感じない生活の中に於てなら、或は、不満さえ抱くかもしれないものにさえ深い有難さ...
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  • タイトル: あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: 「古き小画」の新聞切抜きが見つかって、この集に入れられたのは思いがけないことだった。この、ペルシャの伝説から取材した小説は一九二三年の夏じゅうかかって執筆され、書き上ってから北海道の新聞にのせられた。スカンジナヴィア文学の専攻家でブランデスやハムスンを日本に紹介した宮原晃一郎氏が、故郷である北...
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  • タイトル: “生れた権利”をうばうな ――寿産院事件について――
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  今日の一般の人を心から考えさせた事件だと思います。 あそこに預けられた子供の率をみると去年は一躍二百余名に上り、そのうち八〇パーセントが殺されました。 昨年このようにあずけられる子供の数が増えて殺された率も多かったということと、私達は政府が十一月には国民家計が三百円黒字になるといわ......
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  • タイトル: 『この果てに君ある如く』の選後に ここに語られている意味
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  これらの手記の選をして何よりもつよく、そして深く感じたことは、日本の社会は、女を、ひとり立ちで生きてゆかなければならない人として、子供のときから育てて来ていなかった、といういたましい事実である。 歴史のはげしい波はこれらの女のひとたちから、生活のボートを漕ぎ手といっしょに奪ってし... ...
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  • タイトル: その人の四年間 婦人民主クラブの生い立ちと櫛田ふきさん
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  一九四三年だったかそれともその翌年だったか、ある夏のことであった。 ある晩わたしは、中野鷺宮の壺井栄さんの家の縁側ですずんでいた。 そのころ、わたしにとって栄さんの家は生活の上になくてはならない休みどころであった。 手拭の新しいので縫った小さい米袋に、ひ... (本...
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  • タイトル: 三つの愛のしるし 自由・平等・独立の火をともす
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  二三日前にふった雪がまだとけずにまっしろく日にかがやいている。 日本のあっちこっちの国々に、町々にやっぱりこんなふうに日にきらめいている冬の雪があるのだと思う。 そしてそこにさまざまの形でいとなまれている昨日今日の生活とたたかいとを考える。  毎年一月の十五日は三ツのLの日として....
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  • タイトル: 一つの灯 私の書いた頃
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  学徒動員ということがはじまって学生が戦線にかり立てられはじめたころ、日本のファシズム権力は、そういう立場に立たされた若い人々自身およびその周囲の理性人の思索なり感情なり批判なりを公表されることを極度にきらった。 大学新聞は廃刊させられるようになった。 法政大学新聞もやがて同じ過程を......
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  • タイトル: 稚いが地味でよい 「芽生える力」立岩敏夫作
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  作者が添えた手紙でことわっている通り、まだ稚い作品ではあるけれどもリアリスティックな文学の筋の上に立っている。 習作ではあるが『大衆クラブ』などにのせれば同感をもってよむひとは少くないだろうと思った。  作者の心持が稚くても、ふっくりとしていて、描かれている農村の生活の細目も自......
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  • タイトル: 裏毛皮は無し 滝田菊江さんへの返事
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  この間の邦語訳の椿姫の歌うなかに、この受取り(でしたか、書きつけでしたか)を御覧下さいということばがあったが、それが日本語で歌われるといかにも現実感がありましたが、昨今ではそのうたをうたうプリマドンナの腕も、ステイジ用のトランク運びで逞しくなるとは面白い世の中ですね。  ガソ... ...
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  • タイトル: きのうときょう 音楽が家庭にもたらすもの
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  この間日比谷の公会堂であった自由学園の音楽教育成績発表会へ行って、それについての様々な感想につれて、自分たちが小さかった頃の生活のうちに、音楽がもたらしたあれこれの情景をなつかしく思いおこした。  もうふた昔三昔のことで、私が五つぐらいと云えば明治三十年代の終りから四十年代の... ...
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  • タイトル: 先駆的な古典として バッハオーフェン『母権論』富野敬照氏訳
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  昨今の複雑で又変動の激しい世相は、一方に真面目な歴史研究への関心を刺戟しているが、若い婦人たちの間にも、益々多岐多難な女性の日常生活についての自省とともに、人類の長い歴史の消長のなかで女はどのような社会的歩きかたをして来たものかという女性史についての探求心が旺になっているのは、... ...
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  • タイトル: 小景 ふるき市街の回想
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  その街は、昼間歩いて見るとまるで別な処のように感じられた。  四方から集って来た八本の架空線が、空の下で網めになって揺れている下では、ゲートルをまきつけた巡査が、短い影を足許に落し、鋭く呼子をふき鳴しながら、頻繁な交通を整理している。  のろく、次第にうなりを立てて速く走っ......
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  • タイトル: 大橋房子様へ 『愛の純一性』を読みて
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  先日は脚本をわざわざまことに有難うございました。 あれから丁度林町に出かけるところであったので、途中電車のさわがしさも忘れて拝見し始め、二三日うちにすっかり拝見致しました。 いろいろの事を感じたので、早速、手紙を差上げたいと思いながら、少ししなければならない事があったので失礼致しま......
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  • タイトル: 女学生だけの天幕生活 アメリカの夏季休暇の思い出
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  アメリカの女の夏の生活といっても、私の接触した範囲が極めて狭いので申上げるほどのことはありませんが……しかし、あの如何にも夏の休みを楽むような、愉快な女学生の生活はほんとに羨ましいと思います。 あちらの学校はたいてい六月のはじめから三月位ありますので専門学校の女学生は夏季講習を聴... ...
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  • タイトル: 印象 九月の帝国劇場
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  久し振りで女優劇を観る。  番組に一通り目を通しただけでも、いつもながら目先の変化に苦心してある様子が窺われる。 一番目「恋の信玄」から始って、チェーホフの喜劇「犬」に至る迄、背景として取入れられている外国の名を列挙したばかりでも、相当なヴァラエティーは予期されよう。 併し、全体....
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  • タイトル: 矛盾とその害毒 憲法改正草案について
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  新聞に、憲法改正草案が発表されたとき、一番奇妙に感じたことは、「主権在民」と特別カッコの別見出しがつけられていたのに、天皇という項があって、その唯一人の者が九つの大権を与えられていることであった。  短い小説一つにしろ、それが小説であるからには、テーマが一貫している、というこ... ...
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  • タイトル: 現実に立って 婦人が政治をどう見るか
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  新聞に、ぽつぽつと婦人代議士として立候補を予測される人々の写真などがのりはじめた。 自分ではっきり立候補の計画をもっている婦人たちは、ふさわしいと判断した政党に入党手続をしたと報道されているし、立候補を予測されている人の中で、自分は絶対に立候補しないと明言している婦人たちもある。 ......
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  • タイトル: 生きるための協力者 その人々の人生にあるもの
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  だいぶ古いことですが、イギリスの『タイムズ』という一流新聞の文芸附録に『乞食から国王まで』という本の紹介がのっていました。 著者は四〇歳を越した一人の看護婦でした。 二〇年余の看護婦としての経験と彼女の優秀な資格は、ロンドン市立病院の一人の看護婦である彼女を、人生のいろいろの場面に......
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  • タイトル: 人間の結婚 結婚のモラル
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  きょう私たちが、結婚や家庭というものについて持っている大変複雑な感情や問題の本質はどういうところにあるだろうか。 一言にいえば、これらのいきさつの総ては第一次世界大戦後の二十五年間に世界のあらゆる国々で、婦人もだんだん、男子と同じような角度から結婚や家庭の問題について理解しはじめ... ...
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  • タイトル: 昔を今に なすよしもなき馬鈴薯と綿
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  三四日、風邪で臥ていた従妹が、きょうは起きて、赤い格子のエプロンをかけ、うれしそうにパンジーの鉢植をしている。  その縁側の外に立って、私はシャベルで縁の下の土を掬っては素焼の鉢にうつした。 この従妹は田舎の家で土いじりの好きな父親の対手をしていたものだから、いろいろのことに自......
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  • タイトル: 日本の河童 火野葦平のことなど
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  生活の感情は実にまざまざと複雑になって来ている。 作家がそういう今日の感情を生きているのだし、文学を読む人々の心にもその波動は在る。  作家とあれば、こういう時代だからこそ益々いい作品を書いて行くばかりだと、一層覚悟の臍をかためるわけだと思うが、いい作品と自分に向って考えるとき......
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  • タイトル: 若い世代のための日本古典研究 『清少納言とその文学』(関みさを著)
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  国文学というものは、云わばこれから本当の生きた研究がされるのではないだろうか。 旧来の国文学は専門家の間にどこまでも鑑賞、故実穿鑿の態度で持ち来されていて、推移する文化の科学的な足どりとは自身の研究の方法を一致させていなかった。 そのためにこの三四年来、文学以外の領野からの力で日本......
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  • タイトル: 生活者としての成長 二葉亭四迷の悲劇にもふれて
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  三四年前、いろいろなところで青年論がされたことがあった。 そのときは、現実の社会生活と文化との間にヒューメンなものの可能を積極的に見出してその成長や開花を求めてゆこうとしていた日本の精神のあらわれの一つとして、多くの可能をひそませているはずの人間の青春、青年が評価され直したのであ... ...
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  • タイトル: 含蓄ある歳月 野上弥生子さんへの手紙
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  初めてあなたのお書きになるものを読んだのは、昔、読売新聞にあなたが「二人の小さいヴァガボンド」という小説を発表なさったときであり、その頃私は女学校の上級生で、きわめて粗雑ながら子供の心理の輪廓などを教わっていた時分のことでした。 もうそれからでも、ざっと二十年は経ちます。 そして、......
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  • タイトル: 作家研究ノート 『文学古典の再認識』の執筆者の一人として
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: 作家研究ノート ――『文学古典の再認識』の執筆者の一人として―― 宮本百合子  一年ばかり前、ある雑誌にマクシム・ゴーリキイの今日までの生涯について伝記的な側から短いものを書いたことがあった。  私はその小さい仕事をしている間に、ゴーリキイの生きかたやゴーリキイと何か... ...
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  • タイトル: 見落されている急所 文学と生活との関係にふれて
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  九月号の『婦人文芸』に藤木稠子という作者の戯曲「裏切る者」という一幕ものがのっていた。 私は雑誌を開いたときその表題を見たのであったがつい用事に追われ、そのときはゆっくり作品を読む機会を失ってしまった。  ところが今日、ある偶然のことから、「白道」という随筆の原稿を読むめぐりあ......
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  • タイトル: 作品のよろこび 創作メモ
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  生粋の芸術的な作品が私たちに与える深い精神の慰安はどこから来るものなのだろうか。 芸術作品の底からさして来る真の明るさというようなものは極めて複雑な光りであって、浅い形で云われる筋の楽天性だの、作家の気質ののびやかさなどにだけかかっているものではない。 もっと奥のあるものだ。 感動を....
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  • タイトル: イタリー芸術に在る一つの問題 所謂「脱出」への疑問
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  先達て「リビヤ白騎隊」というイタリー映画の試写を観る機会を得た。 原作はフランスのジョセフ・ペイレのゴンクール受賞作品だそうで、ファッショ紀元十五年度のムッソリーニ賞杯獲得映画である。 筋は単純なものである。 クリスチアーナという女の愛に失望したマリオ・ルドヴィッチ中尉が従来の生活環....
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  • タイトル: 子供のために書く母たち 「村の月夜」にふれつつ
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  私のところに、今年四つになる甥が一人いる。 汽車や自動車、飛行機などの絵本が面白いさかりで、縁側の障子を閉めたこっちで、聞いていると、母親をつかまえて、ああちゃんポッポ! ね? など、片言に話し、それに答えて母親がまたびっくりするような上手さで、いろいろこの小さい子供が往来で見聞... ...
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  • タイトル: 「インガ」 ソヴェト文学に現れた婦人の生活
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  インガ・リーゼルは三十歳である。  彼女は知識階級出の党員で、今は裁縫工場の管理者として働いている。 大柄な器量よしで、彼女の眼や唇は彼女の精力的な熱情を反映する美しい焔のように見える。  新社会への出発以来、ソヴェトの生産各部門には多くの婦人が... (本...
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  • タイトル: 小さい婦人たちの発言について 『わたしたちも歌える』まえがき
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  春のなだれは、どんなふうにして起るだろう。 暖かさが朝ごとにまして来る太陽にとかされてゆく積雪の表面からこれは起らない。 冬の間じゅう降りつもって、かたく鋭く氷っていた根雪の底が春に近づく地殼のぬくもりにとけて、ある日、なだれとなる。  歴史は、どんな風に前進しているだろう。 ふ...
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  • タイトル: 旭川から 小熊秀雄氏の印象
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  十何年か前、友達が或る婦人団体の機関誌の編輯をしていたことがあった。 一種の愛国団体で、その機関誌も至極安心した編集ぶりを伝統としていたのであったが、あるとき、その雑誌に一篇の童話が載った。 そんな雑誌としては珍らしい何かの味をもった小篇でその作者の小熊秀雄というひとの名が私の記憶......
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  • タイトル: 長崎の印象 (この一篇をN氏、A氏におくる)
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  不図眼がさめると、いつの間にか雨が降り出している。 夜なか、全速力で闇を貫き駛っている汽車に目を開いて揺られている心持は、思い切ったような陰気なようなものだ。 そこへ、寝台車の屋蓋をしとしと打って雨の音がする。 凝っと聴いていると、私はしんみりした、いい心持に成った。 雨につれて、気...
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  • タイトル: 惨めな無我夢中 福知山高女の事件について
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  ああいう事の起る第一の原因は、女性も男性も、自分の心を一応考えて見るだけ頭脳の訓練を持っていないことだと思います。 偶々外的の関係は教師と生徒であっても、本能の発露は村の若衆と小娘との情事めいています。  男の先生と女の生徒との間には、同性間に見られない特殊な雰囲気の生ずること......
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  • タイトル: 気むずかしやの見物 ――女形――蛇つかいのお絹・小野小町――
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要:  伝統的な女形と云うものの型に嵌って終始している間、彼等は何と云う手に入った風で楽々と演こなしていることだろう。 きっちりと三絃にのり、きまりどころで引締め、のびのびと約束の順を追うて、宛然自ら愉んでいるとさえ見える。  旧劇では、女形がちっとも不自然でない。 男が女になっていると....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 明日を創る 婦人民主クラブ発起人のことば
    著者: 宮本百合子
    出版社: ConTenDo
    概要: 明日を創る ――婦人民主クラブ発起人のことば―― 宮本百合子  朝の太陽が、一刻一刻と地平線の上にさしのぼって来るように、日本には人民が自身の幸福建設のために支配者として生活し得る可能がましています。  これまで永い間、重い歴史の蓋をかぶせられて、日本の老いも若きも、... ...
    商品価格: ¥0(税込)
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