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国枝史郎

検索結果63件中1件から45件までを表示
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  • タイトル: マイクロフォン―八月増刊『陰獣』を中心にして― 「新青年」一九二八年一〇月
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  久しぶりで江戸川氏の力作を発表したので、しっかりした第一義の拙評をしたいと思って居りますがまだ準備が出来て居りませんので、他日にゆずる事にします。 左に所感一束を。 (一)探偵小説不振の声また起る。 起す人が作家自身であるので、気の毒だ。 (二)山下利三郎氏盛に探偵小説界を叱咤す。 ...
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  • タイトル: マイクロフォン―雑感― 「新青年」一九二五年一二月
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 「新青年」はすべからく「探偵小説新青年」と斯う改題する必要がある。 ×  川田功氏の「砲弾を潜りて」は、日本のあらゆる戦争文学の中、第一位に置かる可き名作であった。 「尼港の怪婦人」に至っては、遺憾ながら稍落ちる。 ×  小酒... (本文冒頭より抜粋)
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  • タイトル: マイクロフォン 「新青年」一九三三年七月
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  岡本綺堂氏推薦、デイピング原作といったような形式で訳されてあった五篇の翻訳は面白かった。 純粋の創作家の鑑賞眼に選ばれた作以外によいもののあることを証拠立てている。 図書館は毎号面白い。 沢山の新聞雑誌からあれだけの材料を拾い出すのは並大抵の苦労ではあるまい。 大庭武年氏の「小盗児市...
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  • タイトル: マイクロフォン 「新青年」一九二八年一一月
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  久しぶりの大下宇陀児の発表「画家の娘」を読んだ。 自分としては失望する。 ビーストンにだって駄作が交っているんだから、無理もない。 しかし堪念に女学校用探偵小説を書きつづけている大下宇陀児を愛する。  甲賀三郎が窒研をやめてからのちに発表するものは、いずれも大変面白く読んでいる。...
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  • タイトル: マイクロフォン 「新青年」一九二八年二月
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  小酒井不木氏の「見得ぬ顔」は単なる探偵小説のための探偵小説で無い処が私には嬉しいと思われました。 法律に対する完解、人間の好悪感に就いての意見、わけても最後の庄司弁護士の心持などには鋭い深い氏の物の見方が窺われました。 従来やや自己韜晦の気味に居られた氏が、それに満足されずに次第に......
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  • タイトル: マイクロフォン 「新青年」一九二七年五月
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  新青年四月増大号一瞥。 明るくなりました。 笑いの分子が多くなりました。 大分若くもなりました。 「探偵雑誌とは嚇しつけるもの」こう思っていた人もあったでしょうが、それを相当ぶちこわしました。 可成り是迄は嚇し付けていたのですから、是からは笑わせた方が可いでしょう。 尤も従来もこ...
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  • タイトル: マイクロフォン 「新青年」一九二七年三月
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  作者は大方「型」を持っています。 その「型」の中で微動し乍ら創作をつづけて行くときはまずあぶな気がありません。 一通りのものは作れます。 そいつを何時迄もつづけていると作が生気を失います。 「型」を思い切って破壊するか、乃至は「型」の中に居り乍ら深く下へ掘り下げるか、どっちかにしなけ...
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  • タイトル: マイクロフォン 「新青年」一九二六年一一月
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  惣太物をはじめとして甲賀氏は近来の作にユーモアを織り込もうとし然うして織り込んで居りますが、私見を以てすればこのユーモアまだまだ洗練されて居りません。 甲賀氏従来の特色は非常に複雑な筋を立て夫れを明快に率直に解剖するにあったようですが、その明快と率直とが洗練されていないユーモアの... ...
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  • タイトル: マイクロフォン 「新青年」一九二六年三月
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: △小酒井不木氏の作では新青年の「恋愛曲線」大衆文芸の「人工心臓」を挙げる。 いずれも凄愴酷烈である。 そうして社会性を持っている。 △江戸川乱歩氏の作では苦楽の「闇に蠢く」を挙げる。 例に由って瑰麗の文章である。 そうして次号を待たせるだけの強い魅力を持っている。 △平林初之輔氏の...
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  • タイトル: マイクロフォン 「新青年」一九二六年二月
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  啓蒙的描写論、そういう物だって必要である。 一作に就ての解剖的批評。 そういう物だって必要ではある。 しかし小酒井不木氏とか松本泰氏、江戸川乱歩氏、横溝正史氏、アーサー、リーヴ、チェスタトン、ビーストン、ウェルシーニンというような、代表的作家の人物批評は、是又大いに必要である。 以上...
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  • タイトル: 温室の恋
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  中央線木曾福島!  ただ斯う口の中で云っただけでも私の心は踊り立つ。 それほど私は其町を――見捨てられたような其町を限り無く好いているのであった。 人情、風俗、山川の姿……福島の町の一切の物が私には愛らしく好ましい。  とは云え、私は、二度と再びその町を訪ねようとは思....
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  • タイトル: 名古屋の小酒井不木氏
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  故小酒井不木氏は名古屋市に於ける寵児であった。 あらゆる会合へ引っ張り出され、さまざまの講演会へ引っ張り出され、驚くばかりに多方面の人に、訪問をされ、氏に於いてもいろいろの人を訪ねた。 新愛知新聞社や名古屋新聞社や、名古屋毎日新聞社などでは、氏を殆ど引っ張り凧にした。 かと思うと氏は....
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  • タイトル: 前兆?
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  小酒井不木さんが長逝された。 前兆のようなものが私にあった。  私は新舞子に住んでいる。 愛知県知多郡新舞子である。 私の家の前に小酒井さんの別荘がある。 私の家と同時に建てた別荘である。  新舞子は名古屋市から愛電に乗ると四十分で達する、その新舞子の一つ向うの駅を大野と...
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  • タイトル: 小酒井不木氏スケッチ
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一 「高きに登って羅馬を俯瞰し、巨火に対して竪琴を弾じ、ホーマアを吟じた愛す可き暴王、ネロを日本へ招来し、思想界へ放火させようではないか。 五百あまりの白骨が、塁々として現われようぞ。 惜しい人間が幾人あろう? 一、二、三……」と指を折る。 「あっ、不可ない、十人とは無いや」斯う....
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  • タイトル: 真間の手古奈
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  一人の年老いた人相見が、三河の国の碧海郡の、八ツ橋のあたりに立っている古風な家を訪れました。  それは初夏のことでありまして、河の両岸には名に高い、燕子花の花が咲いていました。  茶など戴こうとこのように思って、人相見はその家を訪れたのでした。  縁に... ...
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  • タイトル: 物凄き人喰い花の怪
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  バルビューさんの亡霊が市中へ出るという噂が、誰からともなく云い出された。  奇怪極まるこの評判が西班牙中に拡がった頃一人の勝れた心霊学者がマドリッド市長の依頼に依ってマドリッド市へ研究に来た。  市長、警視総監、新聞記者、刑事や巡査に案内されて心霊学者のフィリッポ......
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  • タイトル: 人を呪わば
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一 「あの、もしもし」  と女の声。  振り返って見ると白い物! 女が軒下で招いている。  午前三時! 深夜である。 「え、お嬢さん、何かご用で?」  一條弘、若き新聞記者。 年齢二十四。 慇懃に訊く。  場所は大阪。 川口あたり。 ―― 「一緒に連...
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  • タイトル: ローマ法王と外交
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  帝国政府は今回ローマの法王庁へ原田健氏を初代公使として派遣することになったが時局がら洵に機宜を得た外交手段だと思う。  この機会に歴代羅馬法王のうち特にすぐれた外交家について検討を加えてみよう。  一体に歴代の羅馬法王は傑物揃いであるが、わけてもヨハネ十二世などは......
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  • タイトル: ヒトラーの健全性
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  ヒトラーが、未来派の絵画を罵倒した記事を見て、ヒトラーらしいなと思った。  そうしてヒトラーが画家として立ったなら、むしろ穏健な、さりとて古くない、ポストアンプレッショニストとして彩管を揮ったことだろうと思った。  未来派は、表現派や立体派や構成派などと共に、第一次世界戦争......
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  • タイトル: 日本上古の硬外交
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  インドネジアン族、インドチャイニース族の集合であるところの熊襲が大和朝廷にしばしば叛いたのは新羅が背後から使嗾するのであると観破され、「熊襲をお討ちあそばすより先に新羅を御征伐なさいますように」と神功皇后様が仲哀天皇様に御進言あそばされたのは非常な御見識と申上げなけれ... ...
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  • タイトル: 独逸の範とすべき点
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  第一次世界戦争での戦敗国といえば、いうまでもなく独逸であるが、その独逸から表現主義文学という、破天荒の形式の文学が産れて、世界の芸術界を驚倒させた。  ゲオルク、カイゼルなどがその代表的作家であり「朝から夜中まで」などがその代表的作品である。  表現主義は、一口にいえば、印......
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  • タイトル: 全体主義
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  全体主義とか全体主義国家とかいうことが盛んに云われている。 日本が全体主義国家であるか無いかに就いては私は云わない。 いや、むしろ、日本の国を、全体主義というような、外国伝来の言葉をもって範疇づけることは、その特殊の国体から云って不当であろうと思う。  しかし、今日の場合、日本民....
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  • タイトル: 支那の思出
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  私が支那へ行ったのは満洲事変の始まった年の、まだ始まらない頃であった。  上海、南京、蘇州、杭州、青島、旅順、大連、奉天と見て廻った。 約一ヶ月を費した。  汽船は秩父丸であった。 船がウースン河へ這入り、岸の楊柳が緑青のような色に萌え、サンパンだのジャンクだのが河の上をノン...
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  • タイトル: 小酒井さんのことども
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  小酒井さんが長逝されました。 私はボンヤリしています。 同じ名古屋に住んでいたため特に親交があったからです。  医学者として大家であり、探偵文学者として一流であったことは世間周知のことと思いますが、私の知っている幾人かの実業家は小酒井さんのことをこのように申して居りました。 ...
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  • タイトル: 思ったままを!
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  文学成長の道程の中に外国文学模倣時代という時期がある。 この時期は成る丈け早く通過すべきである。 日本探偵小説の如何に長くこの時期にウロツイていることか。 笑う可きである。 ○  僕には相当探偵小説家の友人がある。 彼等の話を聞いていると軽蔑したくなる。 「こ... ...
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  • タイトル: 印度の詩人
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  印度独立運動が活溌になりガンジーの名が国際舞台へ大きくうつしだされてきた。  ガンジーにつれて思い出されるのは同国の詩人タゴールのことである。  タゴールがノーベル賞金を受けて世界的有名になった頃、日本観光に来た。 それを招待してタゴールを日本中へ紹介したのは大阪朝日新聞社で....
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  • タイトル: 隠亡堀
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  一 「伊右衛門さん、久しぶりで」  こう云ったのは直助であった。  今の商売は鰻掻であった。  昔の商売は薬売であった。  一名直助権兵衛とも呼ばれた。 「うん、暫く逢わなかったな」  こう云ったのは伊右衛門であった。  昔は塩谷家の家来であった......
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  • タイトル: 赤坂城の謀略
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  一 (これは駄目だ)  と正成は思った。 (兵糧が尽き水も尽きた。 それに人数は僅か五百余人だ。 然るに寄手の勢と来ては、二十万人に余るだろう。 それも笠置を落城させて、意気軒昂たる者共だ。 しかも長期の策を執り、この城を遠征めにしようとしている。 とうてい籠城は覚....
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  • タイトル: 五右衛門と新左
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  一 「大分世の中が静かになったな」  こう秀吉が徳善院へ云った。 「殿下のご威光でございます」  徳善院、ゴマを磨り出した。 「ところが俺は退屈でな」 「こまったものでございます」 「趣向は無いか、変った趣向は?」 「美人でもお集めになられては?」... ...
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  • タイトル: 村井長庵記名の傘
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 娘を売った血の出る金  今年の初雷の鳴った後をザーッと落して来た夕立の雨、袖を濡らして帰って来たのは村井長庵と義弟十兵衛、十兵衛の眼は泣き濡れている。  年貢の未進も納めねばならず、不義理の借金も嵩んでいる、背に腹は代えられぬ。 小綺麗に生れたのが娘の因果、その娘のお種を連れ、......
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  • タイトル: 二人町奴
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 1 「それ喧嘩だ」 「浪人組同志だ」 「あぶないあぶない、逃げろ逃げろ」  ワーッ80と群衆なだれを打ち、一時に左右へ開いたが、遠巻きにして眺めている。  浪人組の頭深見十左衛門、その子息の十三郎、これが一方の喧嘩頭、従うもの二三十人、いずれも武道鍛練の、度胸の据わった... ...
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  • タイトル: 善悪両面鼠小僧
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 乃信姫に見とれた鼠小僧 「曲者!」という女性の声。  しばらくあって入り乱れる足音。 「あっちでござる!」 「いやこっちじゃ!」  宿直の武士の犇き合う声。  文政末年春三月、桜の花の真っ盛り。 所は芝二本榎、細川侯の下邸だ。  邸内に大きな松の木がある。 そ...
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  • タイトル: 郷介法師
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 1  初夏の夜は静かに明け放れた。  堺の豪商魚屋利右衛門家では、先ず小僧が眼を覚ました。 眠い眼を渋々こすりながら店へ行って門の戸を明けた。 朝靄蒼く立ちこめていて戸外は仄々と薄暗かったが、見れば一本の磔柱が気味の悪い十文字の形をして門の前に立っていた。 「あっ」と云うと小...
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  • タイトル: 仇討姉妹笠
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:    袖の中には?  舞台には季節にふさわしい、夜桜の景がかざられてあった。  奥に深々と見えているのは、祗園辺りの社殿であろう、朱の鳥居や春日燈籠などが、書割の花の間に見え隠れしていた。  上から下げられてある桜の釣花の、紙細工の花弁が枝からもげて、時々舞台へ散ってく......
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  • タイトル: 鸚鵡蔵代首伝説
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 仇な女と少年武士 「可愛い坊ちゃんね」 「何を申す無礼な」 「綺麗な前髪ですこと」 「うるさい」 「お幾歳?」 「幾歳でもよい」 「十四、それとも十五かしら」 「うるさいと申すに」 「お寺小姓? それとも歌舞伎の若衆?」 「斬るぞ!」 「ホ、ホ、ホ、斬るぞ、... ...
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  • タイトル: 鴉片を喫む美少年
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 1 (水戸の武士早川弥五郎が、清国上海へ漂流し、十数年間上海に居り、故郷の友人吉田惣蔵へ、数回長い消息をした。 その消息を現代文に書きかえ、敷衍し潤色したものがこの作である。 ――作者附記)  友よ、今日は「鴉片を喫む美少年」の事について消息しよう。  鴉片戦争も酣となった....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 赤格子九郎右衛門の娘
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 何とも云えぬ物凄い睨視!  海賊赤格子九郎右衛門が召捕り処刑になったのは寛延二年三月のことで、所は大阪千日前、弟七郎兵衛、遊女かしく、三人同時に斬られたのである。 訴え人は駕籠屋重右衛門。 実名船越重右衛門と云えば阿波の大守蜂須賀侯家中で勘定方をしていた人物、剣道無類の達人である。 ....
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  • タイトル: 柳営秘録かつえ蔵
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 1  天保元年正月五日、場所は浅草、日は午後、人の出盛る時刻であった。 大道手品師の鬼小僧、傴僂で片眼で無類の醜男、一見すると五十歳ぐらい、その実年は二十歳なのであった。 「浅草名物鬼小僧の手品、さあさあ遠慮なく見て行ってくれ。 口を開いて見るは大馬鹿者、ゲラゲラ笑うはなお間抜け....
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  • タイトル: 前記天満焼
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 1  ここは大阪天満通の大塩中斎の塾である。  今講義が始まっている。 「王陽明の学説は、陸象山から発している。 その象山の学説は、朱子の学から発している。 周濂溪、張横渠、程明道、程伊川、これらの学説を集成したものが、すなわち朱子の学である。 ……朱子の学説を要約すれ...
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  • タイトル: 正雪の遺書
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 1  丸橋忠弥召捕りのために、時の町奉行石谷左近将監が与力同心三百人を率いて彼の邸へ向かったのは、慶安四年七月二十二日の丑刻を過ぎた頃であった。  染帷に鞣革の襷、伯耆安綱の大刀を帯び、天九郎勝長の槍を執って、忠弥はひとしきり防いだが、不意を襲われたことではあり組織立った攻め... ...
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  • タイトル: 戯作者
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 初対面 「あの、お客様でございますよ」  女房のお菊が知らせて来た。 「へえ、何人だね? 蔦屋さんかえ?」  京伝はひょいと眼を上げた。 陽あたりのいい二階の書斎で、冬のことで炬燵がかけてある。 「見たこともないお侍様で、滝沢様とか仰有いましたよ。 是非ともお眼にかかりた...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 弓道中祖伝
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 1 「宿をお求めではござらぬかな、もし宿をお求めなら、よい宿をお世話いたしましょう」  こう云って声をかけたのは、六十歳ぐらいの老人で、眼の鋭い唇の薄い、頬のこけた顔を持っていた。 それでいて不思議に品位があった。 「さよう宿を求めて居ります。 よい宿がござらばお世話下され」.....
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  • タイトル: 南蛮秘話森右近丸
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 1 「将軍義輝が弑された。 三好長慶が殺された、松永弾正も殺された。 今は下克上の世の中だ。 信長が義昭を将軍に立てた。 しかし間もなく追って了った。 その信長も弑されるだろう。 恐ろしい下克上の世の中だ……明智光秀には反骨がある。 羽柴秀吉は猿智慧に過ぎない。 柴田勝家...
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  • タイトル: 紅白縮緬組
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:         一 「元禄の政は延喜に勝れり」と、北村季吟は書いているが、いかにも表面から見る時は、文物典章燦然と輝き、まさに文化の極地ではあったが、しかし一度裏へはいって見ると、案外諸所に暗黒面があって、蛆の湧いているようなところがある。  南町奉行配下の与力鹿間紋十郎... ...
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  • タイトル: 染吉の朱盆
    著者: 国枝史郎
    出版社: ConTenDo
    概要:      一  ぴかり!  剣光!  ワッという悲鳴!  少し80間を置いてパチンと鍔音。 空には満月、地には霜。  切り仆したのは一人の武士、黒の紋付、着流し姿、黒頭巾で顔を包んでいる。 お誂え通りの辻切仕立、懐中手をして反身になり、人なんかァ殺しゃァしませんよ……と....
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