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有島武郎

検索結果35件中1件から35件までを表示
  • タイトル: 或る女 1(前編)
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  新橋を渡る時、発車を知らせる二番目の鈴が、霧とまではいえない九月の朝の、煙った空気に包まれて聞こえて来た。 葉子は平気でそれを聞いたが、車夫は宙を飛んだ。 そして車が、鶴屋という町のかどの宿屋を曲がって、いつでも人馬の群がるあの共同井戸のあたりを駆けぬける時、停車場の入り......
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  • タイトル: 或る女 2(後編)
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 二二 どこかから菊の香がかすかに通って来たように思って葉子は快い眠りから目をさました。 自分のそばには、倉地が頭からすっぽりとふとんをかぶって、いびきも立てずに熟睡していた。 料理屋を兼ねた旅館のに似合わしい華手な縮緬の夜具の上にはもうだいぶ高くなったらしい秋の日の光が障子越... (...
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  • タイトル: 宣言一つ
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  思想と実生活とが融合した、そこから生ずる現象――その現象はいつでも人間生活の統一を最も純粋な形に持ち来たすものであるが――として最近に日本において、最も注意せらるべきものは、社会問題の、問題としてまた解決としての運動が、いわゆる学者もしくは思想家の手を離れて、労働者そのものの手... ...
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  • タイトル: 溺れかけた兄妹
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  土用波という高い波が風もないのに海岸に打寄せる頃になると、海水浴に来ている都の人たちも段々別荘をしめて帰ってゆくようになります。 今までは海岸の砂の上にも水の中にも、朝から晩まで、沢山の人が集って来て、砂山からでも見ていると、あんなに大勢な人間が一たい何所から出て来たのだろうと不... ...
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  • タイトル: 水野仙子氏の作品について
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  仙子氏とはとう/\相見る機會が來ない中に永い別れとなつた。 手紙のやりとりが始つたのも、さう久しい前からのことではない。 またその作品にも――創作を始めて以來、殊に讀書に懶くなつた私は――殆んど接したことがないといつていゝ位で過して來た。 そのうちに仙子氏は死んでしまつた。 その死後...
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  • タイトル: 小作人への告別
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  八月十七日私は自分の農場の小作人に集会所に集まってもらい、左の告別の言葉を述べた。 これはいわば私の私事ではあるけれども、その当時の新聞紙が、それについて多少の報道を公けにしたのであるが、また聞きのことでもあるから全く誤謬がないとはいえない。 こうなる以上は、私の所言を発表して、読......
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  • タイトル: 火事とポチ
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  ポチの鳴き声でぼくは目がさめた。  ねむたくてたまらなかったから、うるさいなとその鳴き声をおこっているまもなく、真赤な火が目に映ったので、おどろいて両方の目をしっかり開いて見たら、戸だなの中じゅうが火になっているので、二度おどろいて飛び起きた。 そうしたらぼくのそばに寝ているは......
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  • タイトル: 一房の葡萄
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:         一  僕は小さい時に絵を描くことが好きでした。 僕の通っていた学校は横浜の山の手という所にありましたが、そこいらは西洋人ばかり住んでいる町で、僕の学校も教師は西洋人ばかりでした。 そしてその学校の行きかえりにはいつでもホテルや西洋人の会社などがならんでいる海岸の......
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  • タイトル: 広津氏に答う
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  私が正月号の改造に発表した「宣言一つ」について、広津和郎氏が時事紙上に意見を発表された。 それについて、お答えする。  広津氏は、芸術は超階級的超時代的な要素を持っているもので、よい芸術は、いかなる階級の人にも訴える力を持っている。 それゆえ私が芸術家としての立場を、ブルジョア階....
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  • タイトル: 卑怯者
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  青黄ろく澄み渡った夕空の地平近い所に、一つ浮いた旗雲には、入り日の桃色が静かに照り映えていた。 山の手町の秋のはじめ。  ひた急ぎに急ぐ彼には、往来を飛びまわる子供たちの群れが小うるさかった。 夕餉前のわずかな時間を惜しんで、釣瓶落としに暮れてゆく日ざしの下を、彼らはわめきたてる....
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  • タイトル: 片信
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  A兄  近来出遇わなかったひどい寒さもやわらぎはじめたので、兄の蟄伏期も長いことなく終わるだろう。 しかし今年の冬はたんと健康を痛めないで結構だった。 兄のような健康には、春の来るのがどのくらい祝福であるかをお察しする。  僕の生活の長い蟄眠期もようやく終わりを告げようとしてい....
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  • タイトル: 二つの道
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  二つの道がある。 一つは赤く、一つは青い。 すべての人がいろいろの仕方でその上を歩いている。 ある者は赤い方をまっしぐらに走っているし、ある者は青い方をおもむろに進んで行くし、またある者は二つの道に両股をかけて欲張った歩き方をしているし、さらにある者は一つの道の分かれ目に立....
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  • タイトル: 小さき者へ
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  お前たちが大きくなって、一人前の人間に育ち上った時、――その時までお前たちのパパは生きているかいないか、それは分らない事だが――父の書き残したものを繰拡げて見る機会があるだろうと思う。 その時この小さな書き物もお前たちの眼の前に現われ出るだろう。 時はどんどん移って行く。 お前たちの....
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  • タイトル: 私の父と母
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  私の家は代々薩摩の国に住んでいたので、父は他の血を混えない純粋の薩摩人と言ってよい。 私の眼から見ると、父の性格は非常に真正直な、また細心なある意味の執拗な性質をもっていた。 そして外面的にはずいぶん冷淡に見える場合がないではなかったが、内部には恐ろしい熱情をもった男であった。 この....
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  • タイトル: カインの末裔
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:      (一)  長い影を地にひいて、痩馬の手綱を取りながら、彼れは黙りこくって歩いた。 大きな汚い風呂敷包と一緒に、章魚のように頭ばかり大きい赤坊をおぶった彼れの妻は、少し跛脚をひきながら三、四間も離れてその跡からとぼとぼとついて行った。  北海道の冬は空まで逼っていた......
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  • タイトル: 僕の帽子のお話
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 「僕の帽子はおとうさんが東京から買って来て下さったのです。 ねだんは二円八十銭で、かっこうもいいし、らしゃも上等です。 おとうさんが大切にしなければいけないと仰有いました。 僕もその帽子が好きだから大切にしています。 夜は寝る時にも手に持って寝ます」  綴り方の時にこういう作文を出し...
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  • タイトル: 北海道に就いての印象
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  私は前後約十二年北海道で過した。 しかも私の生活としては一番大事と思われる時期を、最初の時は十九から二十三までいた。 二度目の時は三十から三十七までいた。 それだから私の生活は北海道に於ける自然や生活から影響された点が中々多いに違いないということを思うのだ。 けれども今までに取りとめ...
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  • タイトル: 狩太農場の解放
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要: それは自己の良心の満足を得る 已む可らざる行為  私が胆振国狩太農場四百数十町歩を小作人の為に解放して数ヶ月になりますが、其儘小作人諸君の前に前記の土地を自由裁量に委ねる事は私が彼の土地を解放した精神である狩太農場民の自治共存を永久ならしめ延いて漸次附近村落を同化して行き... ...
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  • タイトル:
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  たうとう勃凸は四年を終へない中に中学を退学した。 退学させられた。 学校といふものが彼にはさつぱり理解出来なかつたのだ。 教室の中では飛行機を操縦するまねや、活動写真の人殺しのまねばかりしてゐた。 勃凸にはそんなことが、興味といへば唯一の興味だつたのだ。  どこにも行かずに家の...
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  • タイトル: 遠友夜学校校歌
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:     一 沢なすこの世の楽しみの   楽しき極みは何なるぞ 北斗を支ふる富を得て   黄金を数へん其時か オー 否 否 否   楽しき極みはなほあらん。     二 剣はきらめき弾はとび   かばねは山なし血は流る 戦のちまたのいさほしを   ... ...
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  • タイトル: 農民文化といふこと
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  農民文化に就て話せといふことですが、私は文化といふ言葉に就いてさへ、ある疑ひを持つてゐるのでありまして、所謂今日文化と云はれてゐるのは、極く小数の人が享受してゐるに過ぎないのであつて、大多数者には何等及ぼす処の無いものであります。 殊に農民文化と云ふに至つては、断然無いと云はなけ... ...
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  • タイトル: 自然と人
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  人は自然を美しいといふ。 然しそれよりも自然は美しい。 人は自然を荘厳だといふ。 然しそれよりも自然は荘厳だ。 如何なる人が味到し色読したよりも以上に自然は美しく荘厳だ。 議論としてそれを拒む人はあるかも知れないが、何等かの機会に於てそれを感じない人はない。  その時或人はか...
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  • タイトル: お末の死
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  お末はその頃誰から習ひ覚えたともなく、不景気と云ふ言葉を云ひ/\した。 「何しろ不景気だから、兄さんも困つてるんだよ。 おまけに四月から九月までにお葬式を四つも出したんだもの」  お末は朋輩にこんな物の云ひ方をした。 十四の小娘の云ひ草としては、小ましやくれて居るけれ....
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  • タイトル: 私有農場から共産農団へ
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要: A 北海道農場開放に就ての御意見を伺ひたいのですが。 殊に、開放されるまでの動機やその方法、今後の処置などに就いてですな。 B 承知しました。 A 少し横道に這入るやうですが、この頃は切りに邸宅開放だとか、農場開放だとか、それも本統の意味での開放でなく、所謂美名に隠れて巨利を貪....
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  • タイトル: 燕と王子
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  燕という鳥は所をさだめず飛びまわる鳥で、暖かい所を見つけておひっこしをいたします。 今は日本が暖かいからおもてに出てごらんなさい。 羽根がむらさきのような黒でお腹が白で、のどの所に赤い首巻きをしておとう様のおめしになる燕尾服の後部みたような、尾のある雀よりよほど大きな鳥が目まぐるし......
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  • タイトル: 潮霧
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  南洋に醗酵して本州の東海岸を洗ひながら北に走る黒潮が、津輕の鼻から方向を變へて東に流れて行く。 樺太の氷に閉されてゐた海の水が、寒い重々しい一脈の流れとなつて、根室釧路の沖をかすめて西南に突進する。 而してこの二つの潮流の尅する所に濃霧が起こる。 北人の云ふ潮霧とはそれだ。  六...
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  • タイトル: 幻想
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  彼れはある大望を持つてゐた。  生れてから十三四年の無醒覺な時代を除いては、春秋を迎へ送つてゐる中に、その不思議な心の誘惑は、元來人なつこく出來た彼れを引きずつて、段々思ひもよらぬ孤獨の道に這入りこました。 ふと身のまはりを見返へる時、自分ながら驚いたり、懼れたりするやうな事が......
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  • タイトル: かんかん虫
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  ドゥニパー湾の水は、照り続く八月の熱で煮え立って、総ての濁った複色の彩は影を潜め、モネーの画に見る様な、強烈な単色ばかりが、海と空と船と人とを、めまぐるしい迄にあざやかに染めて、其の総てを真夏の光が、押し包む様に射して居る。 丁度昼弁当時で太陽は最頂、物の影が煎りつく様に小さく濃... ...
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  • タイトル: 農場開放顛末
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  小樽函館間の鉄道沿線の比羅夫駅の一つ手前に狩太といふのがある。 それの東々北には蝦夷富士がありその裾を尻別の美河が流れてゐるが、その川に沿うた高台が私の狩太農場であります。 この農場は、私の父が子供の可愛さから子供の内に世の中の廃りものが出来たときにその農場にゆけば食ひはぐれること......
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  • タイトル: 描かれた花
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 描かれた花 有島武郎          *  色彩について繊細極まる感覚を持つた一人の青年が現はれた。 彼れは普通の写真を見て、黒白の濃淡を凝視することによつて、写された物体の色彩が何んであつたかを易々と見分けるといふことである。 この天賦の敏感によつて彼れは一つの大き......
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  • タイトル: クララの出家
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:        ○  これも正しく人間生活史の中に起った実際の出来事の一つである。        ○  また夢に襲われてクララは暗い中に眼をさました。 妹のアグネスは同じ床の中で、姉の胸によりそってすやすやと静かに眠りつづけていた。 千二百十二年の三月十八日、救世主の....
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  • タイトル: 運命と人
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:      ○  運命は現象を支配する、丁度物体が影を支配するやうに。 現象によつて暗示される運命の目論見は「死」だ。 何となればあらゆる現象の窮極する所は死滅だからである。  我等の世界に於て物と物とは安定を得てゐない。 而して安定を得るための道程にあつて物と物とは相剋してゐ...
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  • タイトル: 親子
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  彼は、秋になり切った空の様子をガラス窓越しに眺めていた。  みずみずしくふくらみ、はっきりした輪廓を描いて白く光るあの夏の雲の姿はもう見られなかった。 薄濁った形のくずれたのが、狂うようにささくれだって、澄み切った青空のここかしこに屯していた。 年の老いつつあるのが明らかに思い知....
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  • タイトル: 碁石を呑んだ八っちゃん
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  八っちゃんが黒い石も白い石もみんなひとりで両手でとって、股の下に入れてしまおうとするから、僕は怒ってやったんだ。 「八っちゃんそれは僕んだよ」  といっても、八っちゃんは眼ばかりくりくりさせて、僕の石までひったくりつづけるから、僕は構わずに取りかえしてやった。 そうしたら八っ......
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  • タイトル: 想片
    著者: 有島武郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  私が改造の正月号に「宣言一つ」を書いてから、諸家が盛んにあの問題について論議した。 それはおそらくあの問題が論議せらるべく空中に漂っていたのだろう。 そして私の短文がわずかにその口火をなしたのにすぎない。 それゆえ始めの間の論駁には多くの私の言説の不備な点を指摘する批評家が多いようだ....
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