
新しい相続法制の行方
概要:
相続法改正への視点は何か?
戦後5回目となる相続法の大改正、四半世紀にわたり相続関係事件に関与してきた著者が、「相続法制検討ワーキングチーム」報告書と、「法制審議会民法(相続関係)部会」での改正検討事項を平易かつコンパクトに解説
配偶者の居住権保護
配偶者の貢献に応じた遺産分割
寄与分制度、遺留分制度の見直し
◆相続法の基本原則と過去の改正内容を集約
◆フランス、ドイツ、イギリスの相続法制も紹介
◆相続法制の行方を、配偶者保護のための「正義の問題」と、より望ましい相続制度のための「態度決定の問題」に分けて詳解
目次:
第1章 なぜ相続法があるのか? 1 相続法がないとすれば……/2 相続法の基本原則/3 これまでの相続法の改正 第2章 相続法に「正義」はあるのか? 第3章 現在の相続法はどうなっているのか? 1 法定相続の場合/2 遺言相続の場合 第4章 相続法のどこをどのように改正するのか? 1 配偶者の居住権の保護/2 配偶者の貢献に応じた遺産分割の実現/3 寄与分制度の見直し/4 遺留分制度の見直し/5 相続人以外の者の貢献の考慮/6 預貯金等の可分債権の取扱い/7 遺言その他 第5章 配偶者の居住権の保護 1 配偶者の居住権保護の必要性/2 配偶者の居住権保護の諸制度(1)――高齢者居住法/3 配偶者の居住権保護の諸制度(2)――不動産担保型生活資金制度/4 相続開始から遺産分割終了までの短期的保護施策/5 遺産分割終了後の長期的保護施策 第6章 配偶者の貢献に応じた遺産分割の実現 1 遺産分割における清算の発想/2 遺産分割に先行する清算手続という考え方/3 遺産の属性に応じて配偶者の法定相続分を変動させることとする考え方/4 配偶者加算額を配偶者の具体的相続分に上乗せすることとする考え方/5 配偶者の相続分を増加させる場合の派生問題 第7章 寄与分制度の見直し 1 寄与分制度の見直しの検討/2 寄与分制度の見直しの背景/3 療養看護型における社会的課題/4 療養看護型の寄与分に関する特則 第8章 遺留分制度の見直し 1 遺留分制度の現状認識/2 遺留分制度の趣旨・目的/3 遺留分制度における実体法の見直しの提案(1)/4 遺留分制度における実体法の見直しの提案(2)/5 遺留分減殺請求事件の手続に関する認識/6 遺留分制度における手続法の見直しの提案/7 遺留分と寄与分の関係 第9章 その他の問題点 1 相続人以外の者の貢献の考慮/2 預貯金等の可分債権の取扱い 第10章 諸外国の相続法はどうなっているのか? 1 フランスの相続法/2 ドイツの相続法/3 イギリスの相続法
原則、返金不可
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