沖縄・佐敷町の昔話

概要：

沖縄県佐敷町（現南城市佐敷）の民話集。1983年（昭和58）から1988年（昭和63）の間にかけて行われた5回の聞取り調査（採訪）を基にしている。調査は立命館大学教授（当時、現名誉教授）の福田晃が中心となり、立命館大学説話文学研究会の学生らによって行われた。掲載されている民話の総数は177話で、内訳は、神話16話、伝説28話、本格昔話62話、史譚27話、因縁・化物話８話、笑い話４話、鳥獣草木譚１４話、世間話１８話。福田晃による「伝承資料補説」、松本孝三による「伝承の系譜・機会」が、本書の「昔話」を読むうえでの理解、興味を深めてくれる。