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書籍一覧

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  • タイトル: 北守将軍と三人兄弟の医者
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:       一、三人兄弟の医者  むかしラユーといふ首都に、兄弟三人の医者がゐた。 いちばん上のリンパーは、普通の人の医者だつた。 その弟のリンプーは、馬や羊の医者だつた。 いちばん末のリンポーは、草だの木だのの医者だつた。 そして兄弟三人は、町のいちばん南にあたる、黄いろな崖の...
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  • タイトル: 貝の火
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  今は兎たちは、みんなみじかい茶色の着物です。  野原の草はきらきら光り、あちこちの樺の木は白い花をつけました。  実に野原はいいにおいでいっぱいです。  子兎のホモイは、悦んでぴんぴん踊りながら申しました。  「ふん、いいにおいだなあ。 うまいぞ、うまいぞ、鈴蘭なん...
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  • タイトル: なめとこ山の熊
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  なめとこ山の熊のことならおもしろい。 なめとこ山は大きな山だ。 淵沢川はなめとこ山から出て来る。 なめとこ山は一年のうち大ていの日はつめたい霧か雲かを吸ったり吐いたりしている。 まわりもみんな青黒いなまこや海坊主のような山だ。 山のなかごろに大きな洞穴ががらんとあいている。 そこ...
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  • タイトル: 紫紺染について
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  盛岡の産物のなかに、紫紺染というものがあります。  これは、紫紺という桔梗によく似た草の根を、灰で煮出して染めるのです。  南部の紫紺染は、昔は大へん名高いものだったそうですが、明治になってからは、西洋からやすいアニリン色素がどんどんはいって来ましたので、一向はやらなくなっ......
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  • タイトル: とっこべとら子
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  おとら狐のはなしは、どなたもよくご存じでしょう。 おとら狐にも、いろいろあったのでしょうか、私の知っているのは、「とっこべ、とら子」というのです。 「とっこべ」というのは名字でしょうか。 「とら」というのは名前ですかね。 そうすると、名字がさまざまで、名前がみんな「とら」という狐...
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  • タイトル: ポラーノの広場
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要: 前十七等官 レオーノ・キュースト誌 宮沢賢治 訳述  そのころわたくしは、モリーオ市の博物局に勤めて居りました。  十八等官でしたから役所のなかでも、ずうっと下の方でしたし俸給もほんのわずかでしたが、受持ちが標本の採集や整理で生れ付き好きなことでしたから、わたくしは毎日ずい... ...
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  • タイトル: 氷河鼠の毛皮
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  このおはなしは、ずゐぶん北の方の寒いところからきれぎれに風に吹きとばされて来たのです。 氷がひとでや海月やさまざまのお菓子の形をしてゐる位寒い北の方から飛ばされてやつて来たのです。  十二月の二十六日の夜八時ベーリング行の列車に乗つてイーハトヴを発つた人たちが、どんな眼にあつた......
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  • タイトル: 山男の四月
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  山男は、金いろの眼を皿のやうにし、せなかをかがめて、にしね山のひのき林のなかを、兎をねらつてあるいてゐました。  ところが、兎はとれないで、山鳥がとれたのです。  それは山鳥が、びつくりして飛びあがるとこへ、山男が両手をちぢめて、鉄砲だまのやうにからだを投げつけたものですか......
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  • タイトル: グスコーブドリの伝記
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要: 一 森  グスコーブドリは、イーハトーヴの大きな森のなかに生まれました。 おとうさんは、グスコーナドリという名高い木こりで、どんな大きな木でも、まるで赤ん坊を寝かしつけるようにわけなく切ってしまう人でした。  ブドリにはネリという妹があって、二人は毎日森で遊びました。 ごしっ....
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  • タイトル: マリヴロンと少女
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  城あとのおおばこの実は結び、赤つめ草の花は枯れて焦茶色になって、畑の粟は刈りとられ、畑のすみから一寸顔を出した野鼠はびっくりしたように又急いで穴の中へひっこむ。  崖やほりには、まばゆい銀のすすきの穂が、いちめん風に波立っている。  その城あとのまん中の、小さな四っ角山の上......
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  • タイトル: ひのきとひなげし
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  ひなげしはみんなまっ赤に燃えあがり、めいめい風にぐらぐらゆれて、息もつけないようでした。 そのひなげしのうしろの方で、やっぱり風に髪もからだも、いちめんもまれて立ちながら若いひのきが云いました。 「おまえたちはみんなまっ赤な帆船でね、いまがあらしのとこなんだ」 「いやあだ、あ......
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  • タイトル: 黄いろのトマト
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要: 博物局十六等官 キュステ誌  私の町の博物館の、大きなガラスの戸棚には、剥製ですが、四疋の蜂雀がいます。  生きてたときはミィミィとなき蝶のように花の蜜をたべるあの小さなかあいらしい蜂雀です。 わたくしはその四疋の中でいちばん上の枝にとまって、羽を両方ひろげかけ、まっ青な......
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  • タイトル: カイロ団長
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  あるとき、三十疋のあまがえるが、一緒に面白く仕事をやって居りました。  これは主に虫仲間からたのまれて、紫蘇の実やけしの実をひろって来て花ばたけをこしらえたり、かたちのいい石や苔を集めて来て立派なお庭をつくったりする職業でした。  こんなようにして出来たきれいなお庭を、私ど......
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  • タイトル: 謎の街
    著者: 松本泰
    出版社: ConTenDo
    概要:  坂の多いサンフランシスコの街々は自動車に乗っても電車に乗っても、目まぐるしいように眼界が転回する。 八層、十層の高楼も、たちまち眼下に模型の建築物のように小さくなってしまう。  雨の日は建物の地肌で赤く黒くそれぞれの色彩を保っているが、晴れた日は一様に黄色い日光を浴びている。... ...
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  • タイトル: 宝石の序曲
    著者: 松本泰
    出版社: ConTenDo
    概要:        1  狭い、勾配の急な裏梯子を上り切ったところの細長い板の間は、突き当たりに厚いカーテンがかかっていて、古椅子や古テーブルなどを積み重ね、片側をわずかに人が通れるだけ開けてある。 そこは階下に通ずる非常口で、めったに使うことはなかった。  梯子段に近い明かり取......
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  • タイトル: 暴風雨に終わった一日
    著者: 松本泰
    出版社: ConTenDo
    概要:  バルコニーの外は低い砂丘を一つ越して、青空にくっきりと限られた代赭色の岩鼻岬、その中腹の白い記念塔、岬の先端の兜岩、なだらかな弧を描いている波打ち際、いつも同じ絵であった。 ただ、その朝は水平線の上が刷毛で刷いたように明るく、遠くの沖を簪船が二隻も三隻も通っていくのが見えた。 つい......
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  • タイトル: 東西ほくろ考
    著者: 堀口九万一
    出版社: ConTenDo
    概要:  東洋と西洋とは、その風俗習慣に就て、いろいろ異つた点が多い中で、特に黒子に関する観方ほど異つてゐるものはなからうと思はれる。 日本では女の顔の黒子などは美貌の瑕瑾として現に年頃の娘さんなどはそれを苦にしてわざわざ医師に頼んで抜いて貰ふものさへある位である。  然るに、処かはれば......
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  • タイトル: 四日間
    出版社: ConTenDo
    概要:  忘れもせぬ、其時味方は森の中を走るのであった。 シュッシュッという弾丸の中を落来る小枝をかなぐりかなぐり、山査子の株を縫うように進むのであったが、弾丸は段々烈しくなって、森の前方に何やら赤いものが隠現見える。 第一中隊のシードロフという未だ生若い兵が此方の戦線へ紛込でいるから((如......
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  • タイトル: 山吹町の殺人
    著者: 平林初之輔
    出版社: ConTenDo
    概要:         一  男の顔にはすっかり血の気が失せていた。 ふらふら起ち上って台所へ歩いてゆく姿は、まるで幽霊のようだった。 出来るだけ物音をたてないように用心しながら、彼はそっと水道の栓をねじって、左手の掌にべっとりついている生々しい血糊を丹念に洗い落した。 それから、電灯の....
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  • タイトル: 中西氏に答う
    著者: 平林初之輔
    出版社: ConTenDo
    概要:  前掲「文藝運動と勞働運動」の一文句に對して中西伊之助氏が「種蒔く人」八月號で猛烈に批難された。 これはそれに對する回答である。 讀者の中にも同じような疑問をもたれる人があるかも知れぬと思つて轉載する。  大抵の批難には默つていられる程僕も修業をつんできた。 「文藝運動と勞働運...
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  • タイトル: 文芸運動と労働運動
    著者: 平林初之輔
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  明治以來の文藝運動は流派と流派との爭いであつた。 それは單に個々人の性質や、趣味や、學閥や、交友關係によつて集る群と群との爭いであつた。 論爭點は主として描寫の樣式、文體、せいぜいのところで藝術價値の見方、人生觀の相違にとどまつた。  最近に起らんとしてい....
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  • タイトル: 唯物史観と文学
    著者: 平林初之輔
    出版社: ConTenDo
    概要:        一  人或は言うであろう。 「勿論、宗教的、道徳的、哲學的、法律的の觀念は歴史の進歩と共に變化した。 けれども宗教、道徳、哲學、政治、法律等は此の變化をうけずに生きのこつていた。」 「おまけに、凡ゆる社會状態に共通の、自由とか正義とかいう永久眞理がある。 ところが....
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  • タイトル: 永遠のみどり
    著者: 原民喜
    出版社: ConTenDo
    概要:  梢をふり仰ぐと、嫩葉のふくらみに優しいものがチラつくようだった。 樹木が、春さきの樹木の姿が、彼をかすかに慰めていた。 吉祥寺の下宿へ移ってからは、人は稀れにしか訪ねて来なかった。 彼は一週間も十日も殆ど人間と会話をする機会がなかった。 外に出て、煙草を買うとき、「タバコを下さい」と...
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  • タイトル: 鎮魂歌
    著者: 原民喜
    出版社: ConTenDo
    概要:  美しい言葉や念想が殆ど絶え間なく流れてゆく。 深い空の雲のきれ目から湧いて出てこちらに飛込んでゆく。 僕はもう何年間眠らなかったのかしら。 僕の眼は突張って僕の唇は乾いている。 息をするのもひだるいような、このふらふらの空間は、ここもたしかに宇宙のなかなのだろうか。 かすかに僕のな...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 廃墟から
    著者: 原民喜
    出版社: ConTenDo
    概要:  八幡村へ移った当初、私はまだ元気で、負傷者を車に乗せて病院へ連れて行ったり、配給ものを受取りに出歩いたり、廿日市町の長兄と連絡をとったりしていた。 そこは農家の離れを次兄が借りたのだったが、私と妹とは避難先からつい皆と一緒に転がり込んだ形であった。 牛小屋の蠅は遠慮なく部屋中に群れ......
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  • タイトル: 壊滅の序曲
    著者: 原民喜
    出版社: ConTenDo
    概要:  朝から粉雪が降っていた。 その街に泊った旅人は何となしに粉雪の風情に誘われて、川の方へ歩いて行ってみた。 本川橋は宿からすぐ近くにあった。 本川橋という名も彼は久し振りに思い出したのである。 むかし彼が中学生だった頃の記憶がまだそこに残っていそうだった、粉雪は彼の繊細な視覚を更に鋭く...
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  • タイトル: 火の唇
    著者: 原民喜
    出版社: ConTenDo
    概要:  いぶきが彼のなかを突抜けて行った。 一つの物語は終ろうとしていた。 世界は彼にとってまだ終ろうとしていなかった。 すべてが終るところからすべては新しく始る、すべてが終るところからすべては新しく……と繰返しながら彼はいつもの時刻にいつもの路を歩いていた。 女はもういなかった、手袋を外し...
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  • タイトル: 死のなかの風景
    著者: 原民喜
    出版社: ConTenDo
    概要:  妻が息をひきとったとき、彼は時計を見て時刻をたしかめた。  妻の母は、念仏を唱えながら、隣室から、小さな仏壇を抱えて来ると、妻の枕許の床の間にそっと置いた。 すると、何か風のようなものが彼の背後で揺れた。 と、彼ははじめて悲しみがこみあげて来た。 彼はこれまでに、父や母の死に遭遇...
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  • タイトル: 美しき死の岸に
    著者: 原民喜
    出版社: ConTenDo
    概要:  何かうっとりさせるような生温かい底に不思議に冷気を含んだ空気が、彼の頬に触れては動いてゆくようだった。 図書館の窓からこちらへ流れてくる気流なのだが、凝と頬をその風にあてていると、魂は魅せられたように彼は何を考えるともなく思い耽っているのだった。 一秒、一秒の静かな光線の足どりがこ......
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  • タイトル: 冬日記
    著者: 原民喜
    出版社: ConTenDo
    概要:  真白い西洋紙を展げて、その上に落ちてくる午後の光線をぼんやり眺めていると、眼はその紙のなかに吸込まれて行くようで、心はかすかな光線のうつろいに悶えているのであった。 紙を展べた机は塵一つない、清らかな、冷たい触感を湛えた儘、彼の前にあった。 障子の硝子越しに、黐の樹が見え、その樹の......
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  • タイトル: 秋日記
    著者: 原民喜
    出版社: ConTenDo
    概要:  緑色の衝立が病室の内部を塞いでいたが、入口の壁際にある手洗の鏡に映る姿で、妻はベッドに寝たまま、彼のやって来るのを知るのだった。 一号室の扉のところまで来ると、奥にいる妻の気配や、そちらへ近づいて行こうとする微かに改まった気分を意識しながら、衝立をめぐって、ベッドのところへ彼がや... ...
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  • タイトル: 苦しく美しき夏
    著者: 原民喜
    出版社: ConTenDo
    概要:  陽の光の圧迫が弱まってゆくのが柱に凭掛っている彼に、向側にいる妻の微かな安堵を感じさせると、彼はふらりと立上って台所から下駄をつっかけて狭い裏の露次へ歩いて行ったが、何気なく隣境の空を見上げると高い樹木の梢に強烈な陽の光が帯のように纏わりついていて、そこだけが赫と燃えているよう... ...
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  • タイトル: 河沙魚
    著者: 林芙美子
    出版社: ConTenDo
    概要:  空は暗く曇って、囂々と風が吹いていた。 水の上には菱波が立っていた。 いつもは、靄の立ちこめているような葦の繁みも、からりと乾いて風に吹き荒れていた。 ほんの少し、堤の上が明るんでいるなかで、茄子色の水の風だけは冷たかった。 千穂子は釜の下を焚きつけて、遅い与平を迎えかたがた、河辺ま...
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  • タイトル: 清貧の書
    著者: 林芙美子
    出版社: ConTenDo
    概要:      一  私はもう長い間、一人で住みたいと云う事を願って暮した。 古里も、古里の家族達の事も忘れ果てて今なお私の戸籍の上は、真白いままで遠い肉親の記憶の中から薄れかけようとしている。  ただひとり母だけは、跌ずき勝ちな私に度々手紙をくれて叱って云う事は、―― お......
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  • タイトル: 魚の序文
    著者: 林芙美子
    出版社: ConTenDo
    概要:  それだからと云って、僕は彼女をこましゃくれた女だとは思いたくなかった。  結婚して何日目かに「いったい、君の年はいくつなの」と訊いてみて愕いた事であったが、二十三歳だと云うのに、まだ肩上げをした長閑なところがあった。  ――その頃、僕達は郊外の墓場の裏に居を定めていたので、......
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  • タイトル: 風琴と魚の町
    著者: 林芙美子
    出版社: ConTenDo
    概要:  1 父は風琴を鳴らすことが上手であった。  音楽に対する私の記憶は、この父の風琴から始まる。  私達は長い間、汽車に揺られて退屈していた、母は、私がバナナを食んでいる傍で経文を誦しながら、泪していた。 「あなたに身を託したばかりに、私はこの様に苦労しなければならない」と、ある....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: ラヂオ漫談
    著者: 萩原朔太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  東京に移つてから間もなくの頃である。 ある夜本郷の肴町を散歩してゐると、南天堂といふ本屋の隣店の前に、人が黒山のやうにたかつてゐる。 へんな形をしたラツパの口から音がきれぎれにもれるのである。 「ははあ! これがラヂオだな。」 と私は直感的に感じた。 しかし暫らくきいてゐると、...
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  • タイトル: 月の詩情
    著者: 萩原朔太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  昔は多くの詩人たちが、月を題材にして詩を作つた。 支那では李白や白楽天やが、特に月の詩人として有名だが、日本では西行や芭蕉を初め、もつと多くの詩人等が月を歌つた。 西洋でも、Moonlight の月光を歌つた詩は、東洋に劣らないほど沢山ある。 かうした多くの月の詩篇は、すべて皆その情....
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  • タイトル: 老年と人生
    著者: 萩原朔太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  老いて生きるということは醜いことだ。 自分は少年の時、二十七、八歳まで生きていて、三十歳になったら死のうと思った。 だがいよいよ三十歳になったら、せめて四十歳までは生きたいと思った。 それが既に四十歳を過ぎた今となっても、いまだ死なずにいる自分を見ると、我ながら浅ましい思いがすると、....
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  • タイトル: 秋と漫歩
    著者: 萩原朔太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  四季を通じて、私は秋という季節が一番好きである。 もっともこれは、たいていの人に共通の好みであろう。 元来日本という国は、気候的にあまり住みよい国ではない。 夏は湿気が多く、蒸暑いことで世界無比といわれているし、春は空が低く憂鬱であり、冬は紙の家の設備に対して、寒さがすこしひどすぎる....
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  • タイトル: 日清戦争異聞(原田重吉の夢)
    著者: 萩原朔太郎
    出版社: ConTenDo
    概要: 上  日清戦争が始まった。 「支那も昔は聖賢の教ありつる国」で、孔孟の生れた中華であったが、今は暴逆無道の野蛮国であるから、よろしく膺懲すべしという歌が流行った。 月琴の師匠の家へ石が投げられた、明笛を吹く青年等は非国民として擲られた。 改良剣舞の娘たちは、赤き襷に鉢巻をして、「....
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  • タイトル: ウォーソン夫人の黒猫
    著者: 萩原朔太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  ウォーソン夫人は頭脳もよく、相当に教育もある婦人であった。 それで博士の良人が死んで以来、或る学術研究会の調査部に入り、図書の整理係として働らいていた。 彼女は毎朝九時に出勤し、午後の四時に帰宅していた。 多くの知識婦人に見る範疇として、彼女の容姿は瘠形で背が高く、少し黄色味のある皮....
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  • タイトル: 蝶を夢む
    著者: 萩原朔太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:   詩集の始に  この詩集には、詩六十篇を納めてある。 内十六篇を除いて、他はすべて既刊詩集にないところの、單行本として始めての新版である。  この詩集は「前篇」と「後篇」の二部に別かれる。 前篇は第二詩集「青猫」の選にもれた詩をあつめたもの、後篇は第一詩集「月に吠える」の拾....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 青猫
    著者: 萩原朔太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:   序       ◉  私の情緒は、激情といふ範疇に屬しない。 むしろそれはしづかな靈魂ののすたるぢやであり、かの春の夜に聽く横笛のひびきである。  ある人は私の詩を官能的であるといふ。 或はさういふものがあるかも知れない。 けれども正しい見方はそれに反對する。 す...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 装幀の意義
    著者: 萩原朔太郎
    出版社: ConTenDo
    概要:  書物に於ける装幀の趣味は、絵画に於ける額縁や表装と同じく、一つの明白な芸術の「続き」ではないか。 彼の画面に対して、あんなにも透視的の奥行きをあたへたり、適度の明暗を反映させたり、よつて以てそれを空間から切りぬき、一つの落付きある完成の気分をそへる額縁に対して、どんな画家も無関心... ...
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