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黒島伝治

検索結果31件中1件から31件までを表示
  • タイトル: 軍隊日記
    著者: 黒島伝治
    出版社: ボイジャー
    概要: 黒島伝治の農民もの、シベリアもの、どちらの小説も、古いフィルムを回しながら観る映画のようだ。 この『軍隊日記』は姫路聯隊へ入隊するために東京を引き上げる日、すなわち大正八年十一月二十日から書きはじめられ、シベリアへ動員される直前の大正十年四月八日で「除隊の日まで』と題する第一冊がおわり、第二...
    商品価格: ¥440(税込)
  • タイトル: 農民文学の問題
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  農民文学に対する、プロレタリア文学運動の陣営内における関心は、最近、次第にたかまってきている。 日本プロレタリア作家同盟では、農民文学に対する特殊な研究会が持たれた。 ハリコフでの国際革命作家拡大プレナムの決議は日本のプロレタリア文学運動が、シッカリと大衆の中に根を張り、国際的な連......
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 入営前後
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  丁度九年になる。 九年前の今晩のことだ。 その時から、私はいくらか近眼だった。 徴兵検査を受ける際、私は眼鏡をかけて行った。 それが却って悪るかった。 私は、徴兵医官に睨まれてしまった。  その医官は、頭をくり/\坊主にして、眼鏡をかけていた。 三等軍医だった。 ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 入営する青年たちは何をなすべきか
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  全国の都市や農村から、約二十万の勤労青年たちが徴兵に取られて、兵営の門をくゞる日だ。  都市の青年たちは、これまでの職場を捨てなければならない。 農村の青年たちは、鍬や鎌を捨て、窮乏と過労の底にある家に、老人と、幼い弟や妹を残して、兵営の中へ這入って行かなければならない。  ....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 戦争について
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  ここでは、遠くから戦争を見た場合、或は戦争を上から見下した場合は別とする。  銃をとって、戦闘に参加した一兵卒の立場から戦争のことを書いてみたい。  初めて敵と向いあって、射撃を開始した時には、胸が非常にワク/\する。 どうしても落ちつけない。 稍もすると、自分で自分が何をし...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 選挙漫談
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  投票を売る  投票値段は、一票につき、最低五十銭から、一円、二円、三円と、上って、まず、五円から、十円どまり位いだ。 百姓が選挙場まで行くのに、場所によっては、二里も三里も歩いて行かなければならない。  ところが、彼等は遊んでいられる身分ではない。 丁度、秋蚕の時分だし......
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 自伝
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  明治三十一年十二月十二日、香川県小豆郡苗羽村に生れた。 父を兼吉、母をキクという。 今なお健在している。 家は、半農半漁で生活をたてゝいた。 祖父は、江戸通いの船乗りであった。 幼時、主として祖母に育てられた。 祖母に方々へつれて行って貰った。 晩にねる時には、いつも祖母の「昔...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 自画像
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  なか/\取ッつきの悪い男である。 ムッツリしとって、物事に冷淡で、陰鬱で、不愉快な奴だ。 熱情なんど、どこに持って居るか、そんなけぶらいも見えん。 そのくせ、勝手な時には、なか/\の感情家であるのだ。 なんでもないことにプン/\おこりだす。 なんにでも不平を持つ。 かと思うと、お...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 小豆島
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  用事があって、急に小豆島へ帰った。  小豆島と云えば、寒霞渓のあるところだ。 秋になると都会の各地から遊覧客がやって来る。 僕が帰った時もまだやって来ていた。  百姓は、稲を刈り、麦を蒔きながら、自動車をとばし、又は、ぞろ/\群り歩いて行く客を見ている。 儲けるのは大阪商船...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 四季とその折々
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  小豆島にいて、たまに高松へ行くと気分の転換があって、胸がすツとする。 それほど変化のない日々がこの田舎ではくりかえされている。 しかし汽車に乗って丸亀や坂出の方へ行き一日歩きくたぶれて夕方汽船で小豆島へ帰ってくると、やっぱり安息はここにあるという気がしてくる。 四季その折々の風物の移....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 鍬と鎌の五月
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  農民の五月祭を書けという話である。  ところが、僕は、まだ、それを見たことがない。 昨年、山陰地方で行われたという、××君の手紙である。 それが、どういう風だったか、僕はよく知らない。  そこで困った。  全然知らんことや、無かったことは、書くにも書きようがない。 ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 外米と農民
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  隣家のS女は、彼女の生れた昨年の旱魃にも深い貯水池のおかげで例年のように収穫があった村へ、お米の買出しに出かけた。 行きしなに、誰れでも外米は食いたくないんだから今度買ってきたら分けあって食べましょうと云って乗合バスに乗った。 近所の者は分けて呉れることゝ心待ちに待っていたが、四五......
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 田舎から東京を見る
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  田舎から東京をみるという題をつけたが本当をいうと、田舎に長く住んでいると東京のことは殆ど分らない。 日本から外国へ行くと却て日本の姿がよく分るとは多くの海外へ行った人々の繰返すところであるし、私もちょっとばかり日本からはなれて、支那とシベリアへ行ったことがあるが、そのときやはり、... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 愛読した本と作家から
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  いろ/\なものを読んで忘れ、また、読んで忘れ、しょっちゅう、それを繰りかえして、自分の身についたものは、その中の、何十分の一にしかあたらない。 僕はそんな気がしている。 がそれは当然らしい。 中には、毒になるものがあるし、また、毒にも薬にもならない、なんにも、役立たないものもある。 ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 氷河
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  市街の南端の崖の下に、黒龍江が遥かに凍結していた。  馬に曳かれた橇が、遠くから河の上を軽く辷って来る。  兵営から病院へ、凍った丘の道を栗本は辷らないように用心しい/\登ってきた。 負傷した同年兵たちの傷口は、彼が見るたびによくなっていた。 まもなく、病... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル:
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  彼の出した五円札が贋造紙幣だった。 野戦郵便局でそのことが発見された。  ウスリイ鉄道沿線P―の村に於ける出来事である。  拳銃の這入っている革のサックを肩からはすかいに掛けて憲兵が、大地を踏みならしながら病院へやって来た。 その顔は緊張して横柄で、大きな... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 老夫婦
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  為吉とおしかとが待ちに待っていた四カ年がたった。 それで、一人息子の清三は高等商業を卒業する筈だった。 両人は息子の学資に、僅かばかりの財産をいれあげ、苦労のあるだけを尽していた。 ところが、卒業まぎわになって、清三は高商が大学に昇格したのでもう一年在学して学士... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 雪のシベリア
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  内地へ帰還する同年兵達を見送って、停車場から帰って来ると、二人は兵舎の寝台に横たわって、久しくものを言わずに溜息をついていた。 これからなお一年間辛抱しなければ内地へ帰れないのだ。  二人は、過ぎて来たシベリヤの一年が、如何に退屈で長かったかを思い返した。 ... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: まかないの棒
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  京一が醤油醸造場へ働きにやられたのは、十六の暮れだった。  節季の金を作るために、父母は毎朝暗いうちから山の樹を伐りに出かけていた。  醸造場では、従兄の仁助が杜氏だった。 小さい弟の子守りをしながら留守居をしていた祖母は、恥しがる京一をつれて行って、 「五体もないし、何ん....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 窃む女
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  子供が一人ぐらいの時はまだいゝが、二人三人となると、育てるのがなかなか容易でない。 子供のほしがるものは親として出来るだけ与えたい。 お菓子、おもちゃ、帽子、三輪車――この頃は田舎でも三輪車が流行っている。 女の子供は、少し大きくなると着物に好みが出来てくる。 一... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 砂糖泥棒
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  与助の妻は産褥についていた。 子供は六ツになる女を頭に二人あった。 今度で三人目である。 彼はある日砂糖倉に這入って帆前垂にザラメをすくいこんでいた、ところがそこを主人が見つけた。  主人は、醤油醸造場の門を入って来たところだった。 砂糖倉は門を入ってすぐ右側にあった。 頑丈...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 名勝地帯
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  そこは、南に富士山を背負い、北に湖水をひかえた名勝地帯だった。 海抜、二千六百尺。 湖の中に島があった。  見物客が、ドライブしてやって来る。 何とか男爵別荘、何々の宮家別邸、缶詰に石ころを入れた有名な奴の別荘などが湖畔に建っていた。  小川米吉は、そこへ便所を建てた。 ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: チチハルまで
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  十一月に入ると、北満は、大地が凍結を始める。  占領した支那家屋が臨時の営舎だった。 毛皮の防寒胴着をきてもまだ、刺すような寒気が肌を襲う。  一等兵、和田の属する中隊は、二週間前、四平街を出発した。 四洮線で洮南に着き、それからなお二百キロ北方に進んだ... ...
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  • タイトル: 土鼠と落盤
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  くすれたような鉱山の長屋が、C川の両側に、細長く、幾すじも這っている。  製煉所の銅煙は、禿げ山の山腹の太短かい二本の煙突から低く街に這いおりて、靄のように長屋を襲った。 いがらっぽいその煙にあうと、犬もはげしく、くしゃみをした。 そこは、雨が降ると、草花も... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 前哨
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要: 一 豚  毛の黒い豚の群が、ゴミの溜った沼地を剛い鼻の先で掘りかえしていた。  浜田たちの中隊は、洮昂鉄道の沿線から、約一里半距った支那部落に屯していた。 十一月の初めである。 奉天を出発した時は、まだ、満洲の平原に青い草が見えていた。 それが今は、何一ツ残らず、すべてが枯色...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 浮動する地価
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要: 一  ぽか/\暖かくなりかけた五月の山は、無気味で油断がならない。 蛇が日向ぼっこをしたり、蜥蜴やヤモリがふいにとび出して来る。  僕は、動物のうちで爬虫類が一番きらいだ。  人間が蛇を嫌うのは、大昔に、まだ人間とならない時代の祖先が、爬虫に、ひどくいじめられた潜在意識に....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 海賊と遍路
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  私の郷里、小豆島にも、昔、瀬戸内海の海賊がいたらしい。 山の上から、恰好な船がとおりかゝるのを見きわめて、小さい舟がする/\と島かげから辷り出て襲いかゝったものだろう。 その海賊は、又、島の住民をも襲ったと云い伝えられている。 かつて襲われたという家を私も二軒知っているが、そのいずれ....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 「紋」
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  古い木綿布で眼隠しをした猫を手籠から出すとばあさんは、 「紋よ、われゃ、どこぞで飯を貰うて食うて行け」と子供に云いきかせるように云った。  猫は、後へじり/\這いながら悲しそうにないた。 「性悪るせずに、人さんの余った物でも貰うて食えエ……ここらにゃ魚も有るわいや。」 ......
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 豚群
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  牝豚は、紅く爛れた腹を汚れた床板の上に引きずりながら息苦しそうにのろのろ歩いていた。 暫く歩き、餌を食うとさも疲れたように、麦藁を短く切った敷藁の上に行って横たわった。 腹はぶってりふくれている。 時々、その中で仔が動いているのが外から分る。 だいぶ沢山仔を持ってい......
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 二銭銅貨
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  独楽が流行っている時分だった。 弟の藤二がどこからか健吉が使い古した古独楽を探し出して来て、左右の掌の間に三寸釘の頭をひしゃいで通した心棒を挾んでまわした。 まだ、手に力がないので一生懸命にひねっても、独楽は少しの間立って廻うのみで、すぐみそすってしまう。 子供の... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 国境
    著者: 黒島伝治
    出版社: ConTenDo
    概要:  一  ブラゴウエシチェンスクと黒河を距てる黒竜江は、海ばかり眺めて、育った日本人には馬関と門司の間の海峡を見るような感じがした。 二ツの市街が岸のはなで睨み合って対峙している。  河は、海峡よりはもっと広いひろがりをもって海のように豊潤に、悠々と国境を流れている。 ... ...
    商品価格: ¥0(税込)

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電子書籍にとどまらず映像、画像なども取り扱います。話題のEPUBおよびPDF形式を揃えています。

レコードやCDを『ジャケ買い』ってしませんでしたか?
ジャケットがグッドデザインだと買ってしまったりする購買行動のことです。
コンテン堂では、表紙が一番魅力的に見えるようにサイト・デザインされています。
電子書籍も『ジャケ買い』は素敵なコンテンツとの出会い方法としてもオススメです。

電子書籍を探すときはタイトルや著者名がわからないと結構探しにくいものです。コンテン堂は『ワードサーフィン』というまったく新しい本探しメソッドを提案しています。思ってもいなかった『本との出会い』をお楽しみ下さい。