法隆寺への旅路
概要:
2022年九月、縁あっての法隆寺への東京からの遥かな旅路を短歌の形で残しました。文学的には会津八一の『自註鹿鳴集』、子規の「柿くへば鐘がなるなり法隆寺」の句、芭蕉や西行、全国行脚の修行僧たちがしたためた旅の歌、俳句などの伝統の継承を目的としました。日本の短歌・俳句・自由詩の新しさを求める現在の日本の傾向もよろしいですが、私は逆に古さを求めました。すなわち日本近代の和歌革新の呼び声の下で失われて行った、あるいは敗戦後から今に至るまで日本人によって志向されるアジア固有文化の無視と切り捨て?それが短歌の革新として意識され正統と見られていることへの反証でもあります。すなわち戦後一時失われた日本の伝統の再建・再認識です。遥かなる飛鳥の時代。斑鳩の里。日本の律令制、聖徳太子、そして太子の説いた「和」の思想を再確認いたしこの混乱の世界と若い人々に伝えたいと願いました。そして法隆寺の松の緑。九月の法隆寺の参道と金堂と五重塔は松の緑が印象でした。土壁の色。その今にも変わらない日本の伝統を国内と海外へ伝えること、それがむしろ現代の歌人の役割と思いました。以上が今回の私の当歌集の企画です。
著者紹介:
水崎 野里子(みずさき のりこ)
一九四九年東京生まれ。翻訳者、エッセイスト、詩人。
早稲田大学第一文学部英米文学科卒。同大学大学院後期課程の間、一年間家族と共に米国マサチューセッツ州ボストンに居住、留学。元早稲田大学第二文学部非常勤講師。
多言語総合文芸誌「PANDORA」主宰
*出版
〈日本語個人詩集〉
『ローマの丘より/水崎野里子世界の旅』(2020, ブックウェイ)
〈翻訳書〉
『現代アジア系アメリカ詩集』(2003, 土曜美術社出版販売)
『現代世界アジア詩集』(2010, 土曜美術社出版販売)
〈共著(日英バイリンガル)〉
新川和江・水崎野里子『おばさんから子どもたちへ 贈る詩の花束』(2018, ブックウェイ)
白石かずこ・水崎野里子『おばさんから子どもたちへ 贈る言の葉』(2021, ブックウェイ)
*受賞歴
ゴールドクラウン桂冠詩人賞(2014, UPLI/ WCP)
世界詩人会議優秀詩人賞(2016, 2018, カリフォルニア・バンコク UPLI/ WCP)
隠岐後鳥羽院顕彰和歌大賞(2021, 冷泉貴実子選)
水崎野里子HP http://www1.odn.ne.jp/~cat32320
フェイスブック:Noriko Mizusaki
https://www.facebook.com/profile.php?id=100075779761954
- ジャンル:
- 文芸 > 詩・詩集
- 販売開始:
- 2023/01/17
- ページ数
- 32ページ
- ファイルサイズ:
- 46.97MB
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- J0010380BK0134569001
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