ERの骨折-まちがいのない軽症外傷の評価と処置
概要:
ERでの「骨折の見落とし」「固定の失敗」「説明の不足」こんな経験はないだろうか。整形外科軽症外傷はERでもっとも多い外傷のひとつ。小児救急とならんで必須のスキルである。軽症の外傷ならば、最低限必要な標準診療は是非ERで行って、整形外科の労苦を助けたいもの。そこに両科のリスペクトしあう連携が構築される。本書はそのために必要なERにおける標準的初期診療の標準化を目指したものである。現場で役立つ適切な評価と処置のスキルを丁寧に解説している。
目次:
序 文
第1章 診 察
1. 「そんなことも聞いていないのか!」と言われない,ERでの病歴のとり方
2. X線写真の前に身体診察でやっておくべきミニマム
第2章 X線検査
1. 正面・側面以外の撮影法って何があるの?−オーダーする時書いてある特殊撮影って??
第3章 見逃してはいけないポイント
1. これだけは絶対に見落とさないで!−血行障害,神経障害,コンパートメント症候群の評価法
2. 「もうひとつの損傷」に注意−冷静に分析する目を養おう
3. 見逃しやすい骨折をあたまに刷り込んでおこう−知っていて,狙って撮って,よく診れば,見逃しません,骨折脱臼
4. 小児で見逃しやすい重要な骨折−子供は大人のミニチュアではない!
5. 私が納得したい骨折所見の記録法−スムーズなコンサルトに役立ちます
第4章 治 療
1. RICE ってエビデンスがあるんですか?−エビデンスと臨床とわたしとあなた
2. Icing, Elevation は具体的にどう指示すればいいの?−具体的な指示書のサンプル
3. アルミニウムスプリントを使いこなそう−整形外科医を納得させるアルミニウムスプリントの使い方
4. ソフトシーネの使用
5. ギプスシーネ(Padded Splint Cast)を使いこなそう
6. 鎖骨バンドとバストバンドを使いこなそう−鎖骨骨折=鎖骨バンド,肋骨骨折=バストバンド.これでほんとうにいいの?
7. 膝関節への穿刺法を教えよう
8. 肩関節脱臼の整復法を教えよう
9. 包帯と三角巾の正しくて綺麗な使い方のコツ−美しく巻かれた包帯は,患者に安心と信頼感を与える
10. 救急室での松葉杖の使い方と基本的指導法−患者さんの生活環境も考えよう
11. ERにおける鎮静処置−薬剤の使い方と注意点
第5章 ピットフォール
1. 整形外科受診は翌日でいいの?
2. コンパートメント症候群の発見が手遅れとならないために−脈が触れてもコンパートメント症候群?
3. 「骨折を ERで見逃された」ということをなくすには?−トラブルにならないためのインフォームドコンセント
Entrainez-vous
ERで見逃しやすい骨折
「もう一つの損傷」に注意!講座編
編集後記
- ジャンル:
- 医学 > 臨床医学外科系 医学 > ER/救急医学
- 販売開始:
- 2018/02/26
- ファイルサイズ:
- 28.70MB
- CODE:
- J0010424BK0071739001
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