作業療法が生きる地域リハビリテーションのすすめ―いのち輝く生活の支援を目指して
概要:
目次や推薦の辞にあるごとく、作業療法士ならではのリハサービスのメニューやコツが、実践をとおして示めされている。作業療法士であれば誰でもがこれだけのサービスを十分に提供できるものではないが、作業療法型の地域リハのモデルとして、とりわけ小規模型のモデルとして、経験をつめば、観察眼を澄ませば、地域や家族を理解すれば、地域に関わる資格のある作業療法士に対してのみでなく、スタッフのかたがた、ボランティア、行政のかたがたにも目標とすべきものが示されている。ここでは本書の出版に著者とともに尽力された鎌倉矩子氏の推薦の辞を引用して、紹介に変えたい。
「本書には訪問リハやデイサービスなど地域で作業療法を実践するためのノウハウが惜しげもなく述べられている。誰もが普通の生活の中で行う作業こそが、ひとの心と体をととのえ、鍛え、よろこばせるのだという認識。これこそが作業療法の源流の基盤であったことをあらためて思った。 ー推薦の辞(鎌倉矩子)より
目次:
推薦の序
はじめに
第1章 「老人病院」で出会った人々
・作業療法士としての出発
・患者さんに教えられながら
・認知症対応病室のグループワークのこと
・デイホスピタル
第2章 さっとおさらい:高齢者処遇の昔と今
・そもそも、高齢者とはなにか
・はじまりは貧窮対策
・戦後の老人福祉法、そして老人保健法
・平成の新制度:介護保険
・介護保険制度の15年間
第3章 訪問リハ・機能訓練事業で経験したこと
・小金井老後問題研究会がもたらしたもの
・訪問リハの利用者たち
・訪問リハと通所介護、それぞれの役割
・機能訓練事業での取り組み
・機能訓練事業の発展的解消
・介護予防への動き
・「お楽しみ測定」とは
・私的な介護体験
・新たな流れをつくるために
第4章 「涼風」の立ち上げ
・「涼風」を作った理由
・資金の調達
・公的手続き
・「涼風」の目標
・建物の改修と備品の購入
・職員の雇用
・書式の準備
・利用者の受け入れ
第5章 「涼風」のルティーン
・「涼風」の午前:体力と知力をきたえる
・「涼風」のお昼
・「涼風」の午後:作業活動を楽しむ
・活動費について
・「涼風の時間」がこうなっているわけ
第6章 「涼風」の特別な時間
・季節の行事
・街に出かける
・たまにはこんな特別を
・私がいつも考えていること
第7章 「涼風」が行っている評価
・利用者の状態をシンプルに把握する「お楽しみ測定」
・その他の評価
・「お楽しみ測定」の効用
第8章 「涼風」にやってきた人々
・「涼風」の理念を実現してくれたかたがた
・「涼風」の登録者とその転帰
第9章 「涼風」で働く人たち
・管理者の仕事
・スタッフの仕事
・外部にいて「涼風」を助けてくれる人たち
第10章 通所介護施設運営のノウハウを少々
・施設内環境のととのえ方
・家庭生活との橋渡し
・他事業者との連携
・行政機関との連携
・効率の良い事務処理
・公的制度に関する知識の更新
おわりに
謝辞
- ジャンル:
- リハビリテーション > 介護
- 販売開始:
- 2020/02/18
- ファイルサイズ:
- 9.33MB
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- J0010424BK0093335001
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