限りない権力の犠牲者たち

概要：

その日も、ナタリアにとっては、いつもと同じ朝のはずだった。しかし、目覚めたのは全く見知らぬ部屋だった。私は記憶を失ってしまったのか……いや、違う。何かがおかしい。傲慢な人間たちの歪んだ欲望と権力が交差する狭間で、ナタリアの「自分自身」を取り戻すための戦いが始まる。サスペンスタッチで綴る緊迫の物語。

著者紹介：
立川 アンナ（たちかわ あんな）
ブラジル北部のベレン・ド・パラ出身。
20歳の頃に来日。当初は半年の滞在の予定だったが、新しい世界「日本」に魅了され、できる限り新しいことを学び、様々な新しい体験をしたくなり、30年以上を経た現在も日本に住み、学び続けている。
幼少より、読書を好む。物語の中にあるその完璧で不思議な世界に魅了され、次第に執筆にも興味を抱くようになる。人間一人一人や、その周りの状況にそれぞれ物語が潜んでおり、それを想像し、物語を紡いでいくことを創作の信条とする。
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「私は、常に本に囲まれていた。そして私は読書愛好家に、私が新しい作品に出くわすたびに感じる感情の少なくともいくつかを伝えたいと思っている。なぜなら私はそれぞれの作品がそれを書いた作者の一部であることを知っているから」