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太陽の科学が予告する「2040年寒冷化」 脱炭素キャンペーンの根拠を問う

立ち読み

太陽の科学が予告する「2040年寒冷化」 脱炭素キャンペーンの根拠を問う

著者:
深井有
出版社:
学術研究出版

概要:

世界は国連機関IPCCが唱えるCO2温暖化論によって席巻され、CO2排出削減のために年間数10兆円もの人類の富が使われている。だが、このCO2温暖化論には当初から地球科学による裏付けが欠けていて、30年が経過した現在、観測データとの乖離は覆うべくもなくなっている。数10兆円は全くの無駄金なのだ。何とかしなくてはならない。ここでは、その後の真っ当な地球科学・太陽の科学の発展を踏まえて、気候変動の主因はCO2 ではなく太陽活動の変化であることを示し、その新理論によって今後の気候変動の予測を行った。その結果、今後100年間の温暖化は小さくて、2040年頃を中心に顕著な寒冷化が起こることが知られたのだ。
 人類にとっては、温暖化よりも寒冷化のほうが脅威なので、われわれは一日も早くCO2温暖化の迷妄から覚めて、間近に迫る寒冷化に備えなくてはならない。寒冷化への対応は喫緊の課題なのであって、本書はその認識を広めるための啓蒙の書なのである。
 概要は以下の通り:気候変動の歴史(寒冷期と温暖期の繰り返し)、CO2温暖化論の誕生から現在まで、はびこる俗説、新しい気候の科学―見えてきた地球寒冷化、国連機関IPCCによる温暖化防止(脱炭素)キャンペーンの経緯、その非科学性を斬る、これからの世界に生きるための提言など。

著者紹介:
深井 有(ふかい ゆう)
東大物理学科(地球物理学コース)を卒業後、大学院で物性物理学専攻し、理学博士。中央大学物理学科に勤務し、現在は名誉教授。その間、超高水素圧実験技術を開発して金属―水素系の物性物理学と材料科学の幅広い研究を行う傍ら、高圧下の鉄―水反応をきっかけに地球科学者たちと協力して地球創成期の実験研究に先鞭をつけた。宇宙における根源的・普遍的な存在である水素のさまざまな物質中の性質を、物理・化学・生物(医学)にまたがる広い視野で捉えた研究は、新しい学問分野を拓いたものとして評価されるだろう。この間、国内外の大学・研究所(国内では放送大学、岡山大学地球内部研究センター、国外ではイリノイ大学(米)、グルノーブル大学、エコールポリテクニク(フランス)、ローマ大学(イタリア)など)の客員を勤め、また応用物理学欧文誌(Japanese Journal of Applied Physics)の編集委員長を勤めた。
 著書としては、専門書:「拡散現象の物理」(朝倉書店 1988)、「物理学大百科」(朝倉書店1989監訳)、「The Metal-Hydrogen System」(Springer 1992, 2005)、「水素と金属」(内田老鶴圃 1998共著)の他に一般向けの本:「気候変動とエネルギー問題-CO2温暖化論争を超えて」(中公新書 2011)、「地球はもう温暖化していない―科学と政治の大転換へ」(平凡社新書 2015)(気候変動関係)と、「水素分子はかなりすごい―生命科学と医療効果の最前線」(光文社新書 2017)、「Molecular Hydrogen for Medicine」(Springer 2020)(水素医学関係)などがある。一般向けの本は、いずれも正当に評価されていない科学に光を当てることで、社会を動かせるようになることを願って書いたものである。

ジャンル:
理学・工学 > 生命科学 理学・工学 > 環境
販売開始:
2024/06/12
ファイルサイズ:
15.35MB
CODE:
J0010380BK0154853001
対応デバイス:
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