岩手のフミちゃんが、看護師になった。
概要:
幼くして父を亡くし、母と弟妹とともに、原生林が生い茂る過酷な厳冬の開拓地での暮らしを生き抜いた著者。義務教育終了時に少しでも母の助けになりたい、仕事がしたい、でももっと学びたいという思いに悩む。そんな時に進路指導の教師が勧めてくれたのが働きながら看護学校や定時制高校に行けるという看護師の道だった。勤務地は故郷を遠く離れた千葉・鴨川。故郷を離れる時に母親が言った「文子は、どごさ行っても大丈夫だ」という言葉を心の支えに、仕事の傍ら准看護学校、定時制高校、看護学校と学びの目標を達成。看護師として働いている時に突然理事長から抜擢され、看護専門学校の教員に。ここから看護教員としての歴史が始まる。同時に放送大学でも学士取得、さらには博士号も取得。大学看護学部の助教を経て、新しい看護専門学校の初代学校長として立ち上げから参加。2023年、74歳の時に通算48年にわたる看護教育の現場を終える。それでもやはり「仕事がやめられない」著者はライフワークである学生への講義と74歳から始めたという臨床看護の現場に今も立つ。幼い頃、自分が手伝うことで母や兄弟姉妹が喜んでくれたこと、労働の対価として家族の笑顔と自分への自信がついていくこと。その喜びを今なお持ち続ける著者の、とことん前向きな半生に心を奪われる読者も多いのではないかと思う。幼い頃暮らした岩手の自然の描写も素晴らしい。
著者紹介:
川井 文子(かわい ふみこ)
1948年岩手県で開拓農民の子として生まれる。放送大学生活と福祉卒業。人間総合科学大学人間総合科学研究科心身健康科学修士課程修了。同大学博士後期課程修了博士(心身健康科学)。亀田総合病院(現 亀田メディカルセンター)臨床看護師。亀田看護専門学校(現 亀田医療技術専門学校)教務主任。安房医療福祉専門学校初代学校長。現在:グループホーム看護師
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