もしかして、遺伝性の大腸がん?―リンチ症候群
概要:
大腸がんの罹患率は男女ともに高い。通常の大腸がんは50歳代以上で罹患することが多いが、遺伝性の大腸がんはもっと若年のうちから罹ることも少なくない。がんは早期発見が大事であることは言うまでもない。
遺伝性大腸がんのひとつであるリンチ症候群は、大腸をはじめ、胃や子宮など様々な部位にがんを繰り返し発症するきわめて危険な疾患である。
もし、あなたの家族や親類に大腸がんやその他のがんに罹った方がいれば、がんに罹りやすい遺伝子を受け継いでいる可能性がある。気になったら、まずは病院へ行って相談されるべきである。
本書には、遺伝子専門のカウンセラーが在籍している病院のリストや、遺伝カウンセリングの受け方、検査の受け方、診断を受けてからのこと、実際の患者さんの話など、医師が患者さんに知っておいてほしい情報がまとめられている。
本書は、国立がん研究センター中央病院 遺伝子診療部門の先生方が、1人でも多くの患者さんが早期にカウンセリングや検査を受けることで大切な命を守ってほしい、という思いのもとに執筆されたものである。
目次:
はじめに
研究班代表者のことば
1. どんな方がリンチ症候群と診断されるの??実際の患者さんのご紹介
2. がんと遺伝って関係あるの?/li>
3. 遺伝性腫瘍(家族性腫瘍)について
4. 遺伝性腫瘍の遺伝形式
5. 遺伝性大腸がん(リンチ症候群)について
6. リンチ症候群の拾い上げ検査について
7. リンチ症候群の確定診断(遺伝子検査)について
8. 遺伝カウンセリングについて
9. まだがんになっていない人のための遺伝カウンセリング
10. リンチ症候群患者の大腸がん検診について
11. リンチ症候群患者の上部消化管内視鏡検査
12. リンチ症候群患者の婦人科検診
13. リンチ症候群患者の泌尿器科検診
14. リンチ症候群の当事者の方々の思い
15. その他の海外、国内のリンチ症候群に関する組織のご紹介
参考資料
おわりに
- ジャンル:
- 医学 > 臨床医学内科系
- 販売開始:
- 2020/02/18
- ファイルサイズ:
- 4.68MB
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- J0010424BK0093338001
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