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文芸

検索結果14,318件中12,241件から12,285件までを表示
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  • タイトル: 干物
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要: 秋の日は、干物の匂ひがするよ 外苑の鋪道しろじろ、うちつづき、 千駄ヶ谷 森の梢のちろちろと 空を透かせて、われわれを 視守る 如し。 秋の日は、干物の匂ひがするよ 干物の、匂ひを嗅いで、うとうとと 秋蝉の鳴く声聞いて、われ睡る 人の世の、もの事すべて患らはし ... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 夏は青い空に……
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要: 夏は青い空に、白い雲を浮ばせ、  わが嘆きをうたふ。 わが知らぬ、とほきとほきとほき深みにて  青空は、白い雲を呼ぶ。 わが嘆きわが悲しみよ、かうべを昂げよ。  ――記憶も、去るにあらずや…… 湧き起る歓喜のためには  人の情けも、小さきものとみゆるにあらずや あ....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 夏の夜の博覧会は、かなしからずや
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要: 1 夏の夜の博覧会は、哀しからずや 雨ちよと降りて、やがてもあがりぬ 夏の夜の、博覧会は、哀しからずや 女房買物をなす間、かなしからずや 象の前に僕と坊やとはゐぬ、 二人蹲んでゐぬ、かなしからずや、やがて女房きぬ 三人博覧会を出でぬかなしからずや 不忍ノ池の前に立... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 夏と私
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要: 真ツ白い嘆かひのうちに、 海を見たり。 鴎を見たり。 高きより、風のただ中に、 思ひ出の破片の翻転するをみたり。 夏としなれば、高山に、 真ツ白い嘆きを見たり。 燃ゆる山路を、登りゆきて 頂上の風に吹かれたり。 風に吹かれつ、わが来し方に 茫然としぬ、……涙...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 夏と悲運
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要: とど、俺としたことが、笑ひ出さずにやゐられない。 思へば小学校の頃からだ。 例へば夏休みも近づかうといふ暑い日に、 唱歌教室で先生が、オルガン弾いてアーエーイー すると俺としたことが、笑ひ出さずにやゐられなかつた。 格別、先生の口唇が、鼻腔が可笑しいといふのぢやない、.....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 疲れやつれた美しい顔
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要: 疲れやつれた美しい顔よ、 私はおまへを愛す。 さうあるべきがよかつたかも知れない多くの元気な顔たちの中に、 私は容易におまへを見付ける。 それはもう、疲れしぼみ、 悔とさびしい微笑としか持つてはをらぬけれど、 それは此の世の親しみのかずかずが、 縺れ合ひ、香となつて......
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 早春散歩
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要: 空は晴れてても、建物には蔭があるよ、 春、早春は心なびかせ、 それがまるで薄絹ででもあるやうに ハンケチででもあるように 我等の心を引千切り きれぎれにして風に散らせる 私はもう、まるで過去がなかつたかのやうに 少くとも通つてゐる人達の手前さうであるかの如くに感じ、... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル:
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要: 蝉が鳴いてゐる、蝉が鳴いてゐる 蝉が鳴いてゐるほかになんにもない! うつらうつらと僕はする ……風もある…… 松林を透いて空が見える うつらうつらと僕はする。 『いいや、さうぢやない、さうぢやない!』と彼が云ふ 『ちがつてゐるよ』と僕がいふ 『いいや、いいや!』と... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 死別の翌日
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要: 生きのこるものはづうづうしく、 死にゆくものはその清純さを漂はせ 物云ひたげな瞳を床にさまよはすだけで、 親を離れ、兄弟を離れ、 最初から独りであつたもののやうに死んでゆく。 さて、今日はよいお天気です。 街の片側は翳り、片側は日射しをうけて、あつたかい けざやかに......
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 詩人は辛い
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要: 私はもう歌なぞ歌はない 誰が歌なぞ歌ふものか みんな歌なぞ聴いてはゐない 聴いてるやうなふりだけはする みんなたゞ冷たい心を持つてゐて 歌なぞどうだつたつてかまはないのだ それなのに聴いてるやうなふりはする そして盛んに拍手を送る 拍手を送るからもう一つ歌はうとす... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 寒い夜の自我像
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要: 2 恋人よ、その哀しげな歌をやめてよ、 おまへの魂がいらいらするので、 そんな歌をうたひだすのだ。 しかもおまへはわがままに 親しい人だと歌つてきかせる。 ああ、それは不可ないことだ! 降りくる悲しみを少しもうけとめないで、 安易で架空な有頂天を幸福と感じ做し ......
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  • タイトル: 酒場にて
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要: 今晩あゝして元気に語り合つてゐる人々も、 実は、元気ではないのです。 近代といふ今は尠くも、 あんな具合な元気さで ゐられる時代ではないのです。 諸君は僕を、「ほがらか」でないといふ。 しかし、そんな定規みたいな「ほがらか」なんぞはおやめなさい。 ほが...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 桑名の駅
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要: 桑名の夜は暗かつた 蛙がコロコロ鳴いてゐた 夜更の駅には駅長が 綺麗な砂利を敷き詰めた プラットホームに只独り ランプを持つて立つてゐた 桑名の夜は暗かつた 蛙がコロコロ泣いてゐた 焼蛤貝の桑名とは 此処のことかと思つたから 駅長さんに訊ねたら さうだと... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 暗い天候
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要: 二 こんなにフケが落ちる、    秋の夜に、雨の音は トタン屋根の上でしてゐる……    お道化てゐるな―― しかしあんまり哀しすぎる。 犬が吠える、虫が鳴く、    畜生! おまへ達には社交界も世間も、 ないだろ。 着物一枚持たずに、    俺も生きてみたい......
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル:
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要: 山の上には雲が流れてゐた あの山の上で、お弁当を食つたこともある……   女の子なぞといふものは   由来桜の花弁のやうに、   欣んで散りゆくものだ   近い過去も遠いい過去もおんなじこつた   近い過去はあんまりまざまざ顕現するし   遠いい過去はあんま... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 曇つた秋
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要: 1 或る日君は僕を見て嗤ふだらう、 あんまり蒼い顔してゐるとて、 十一月の風に吹かれてゐる、無花果の葉かなんかのやうだ、 棄てられた犬のやうだとて。 まことにそれはそのやうであり、 犬よりもみじめであるかも知れぬのであり 僕自身時折はそのやうに思つて 僕自身悲しん... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: ヂェラルド・ド・ネルヴァル
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要:  今から百年ばかり前のことだ、仏蘭西はエルメンノンヴィユに近い一小村モンタニーの、或るお祭の日の黄昏時、アドリンもその辺の娘達と草の上で踊るために出て来た。 当時十八才のヂェラルド・ド・ネルヴァル――後世狂詩人として知られた男と――アドリンは図らずも一緒に踊ることとなつた。 踊り終つ......
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 河上に呈する詩論
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要:  子供の時に、深く感じてゐたもの、――それを現はさうとして、あまりに散文的になるのを悲しむでゐたものが、今日、歌となつて実現する。  元来、言葉は説明するためのものなのを、それをそのまゝうたふに用うるといふことは、非常な困難であつて、その間の理論づけは可能でない。  大抵の詩......
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 地上組織
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要:  私は全ての有機体の上に、無数に溢れる無機的現象を見る。 それは私に、如何しても神を信ぜしめなくては置かない所以のものである。  人間にとつての偶然も神にとつては必然。 運命は即ち、その必然の中に握られてあり、吾等の意志の能力は即ちその必然より人間にとつての偶然を取除いた余の、所謂....
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  • タイトル: 小林秀雄小論
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要:  機敏な晩熟児といふべき此の男が、現に存するのだから僕は機敏な晩熟児が如何にして存る80かその様を語らうと思ふ。  この男は意識的なのです。 そして意識はどつちみち人を悲しませるものです。 然るにその悲しみ方に色々ある。 そしてこの男について言つてみれば、この男はその悲しむ段となつ...
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  • タイトル: 金沢の思ひ出
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要:  私が金沢にゐたのは大正元年の末から大正三年の春迄である。 住んでゐたのは野田寺町の照月寺(字は違つてゐるかも知れない)の真ン前、犀川に臨む庭に、大きい松の樹のある家であつた。 その松の樹には、今は亡き弟と或時叱られて吊り下げられたことがある。 幹は太く、枝は大変よく拡がつてゐたが、丈....
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  • タイトル: 良子
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要: 「お嬢ちやん大きくなつたらお嫁に行くんでせう?……」良子の家に毎日やつてくる真つ赤な顔や手の魚屋の小僧は、いまお祖母ちやんが鉢を出しに奥へ行つたと思ふとそんなことを云つた。 「いやーよ。」さう云ふなり良子は、走つて台所と物置との間の、狭い通路に這入つてしまつた。  彼女は今年......
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 詩に関する話
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要:    一、序  近頃芸術は世界全般に亙つて衰へ、その帰趨を知らない。 種々なる主義傾向によつて賑はつてゐるとは云へ、各人は衰弱し、独りゐては考へ込み、人と遇つてはカラ笑ひしてゐる。 私も亦同様である。 然るに今日私は過去五年間の暗中模索、傷ましき躁宴の後に、聊か芸術の泉なるものが依て....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 生と歌
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要:  古へにあつて、人が先づ最初に表現したかつたものは自分自身の叫びであつたに相違ない。 その叫びの動機が野山から来ようと隣人から来ようと、其の他意識されないものから来ようと、一たびそれが自分自身の中で起つた時に、切実であつたに違ひない。 蓋し、その時に人は、「あゝ!」と呼ぶにとゞまつた......
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 夭折した富永太郎
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要:  ほつそりと、だが骨組はしつかりしてゐた、その躯幹の上に、小さな頭が載つかつてゐた。 赤い攣れた髪毛が額に迫り、その下で紅と栗との軟い顔がほつとり上気してゐる。 黒く澄んだ、黄楊の葉の目が、やさしく、ただしシニカルでありたさうに折々見上げる。  彼は今日、重80欝なのだ。 卓子に肘...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 嫉妬する夫の手記
    著者: 二葉亭四迷
    出版社: ConTenDo
    概要:      ○  四月二日、Oがうちへ泊りに来た。  はじめに妻は、客が居ると手足を縛られるものだから、その滞在を荷厄介にしてゐた。 また女中を雇はないかと或る時妻に云つたら、妻は出費の嵩むのを恐れて、そんな贅沢は出来ません、それにお客様もやがてゐなくなるのでせうから、と云つた。 ....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 我が生活
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要:  私はほんとに馬鹿だつたのかもしれない。 私の女を私から奪略した男の所へ、女が行くといふ日、実は私もその日家を変へたのだが、自分の荷物だけ運送屋に渡してしまふと、女の荷物の片附けを手助けしてやり、おまけに車に載せがたいワレ物の女一人で持ちきれない分を、私の敵の男が借りて待つてゐる家... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 亡弟
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要:  ああ、もう、死んでしまはうか……  自分の正直さが、といふよりも歌ひたい欲望が、といふよりも酔つてゐたい性情が、強ければ強いだけ、〈頭を上げれば叩かれる〉此の世の中では、損を来たすこととなり、損も今では積り積つて、此の先生活のあてもなくなりさうになつてゐることを思ふと、死んで... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 散歩生活
    著者: 中原中也
    出版社: ConTenDo
    概要: 「女房でも貰つて、はやくシヤツキリしろよ、シヤツキリ」と、従兄みたいな奴が従弟みたいな奴に、浅草のと或るカフエーで言つてゐた。 そいつらは私の卓子のぢき傍で、生ビール一杯を三十分もかけて飲んでゐた。 私は御酒を飲んでゐた。 好い気持であつた。 話相手が欲しくもある一方、ゐないこそよいの...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 遺言状・遺族善後策
    著者: 二葉亭四迷
    出版社: ConTenDo
    概要:      遺言状 一 余死せば朝日新聞社より多少の涙金渡るべし 一 此金を受取りたる時は年齢に拘らず平均に六人の家族に頭割りにすべし例せば社より六百円渡りたる時は頭割にして一人の所得百円となる計算也 一 此分配法ニ異議ありとも変更を許さず 右之通 明治四十二年三月二十二... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 予が半生の懺悔
    著者: 二葉亭四迷
    出版社: ConTenDo
    概要:  私の文学上の経歴――なんていっても、別に光彩のあることもないから、話すんなら、寧そ私の昔からの思想の変遷とでもいうことにしよう。 いわば、半生の懺悔談だね……いや、この方が罪滅しになって結句いいかも知れん。  そこでと、第一になぜ私が文学好きなぞになったかという問題だが、それに......
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 私は懐疑派だ
    著者: 二葉亭四迷
    出版社: ConTenDo
    概要:  私は筆を執っても一向気乗りが為ぬ。 どうもくだらなくて仕方がない。 「平凡」なんて、あれは試験をやって見たのだね。 ところが題材の取り方が不充分だったから、試験もとうとう達しなくって了った。 充分に達しなかったというのは、サタイアになったからだ。 その意ではなかったのが、どうしても...
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  • タイトル: 怪獣
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 「やあ、あなたも……。」と、藤木博士。 「やあ、あなたも……。」と、私。  これは脚本風に書くと、時は明治の末年、秋の宵。 場所は広島停車場前の旅館。 登場人物は藤木理学博士、四十七、八歳。 私、新聞記者、三十二歳。  わたしは社用で九州へ出張する途...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 鰻に呪われた男
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:      一 「わたくしはこの温泉へ三十七年つづけて参ります。 いろいろの都合で宿は二度ほど換えましたが、ともかくも毎年かならず一度はまいります。 この宿へは震災前から十四年ほど続けて来ております。」  痩形で上品な田宮夫人はつつましやかに話し出した。 田宮夫人がこの温泉宿の長....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 異妖編
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:  K君はこの座中で第一の年長者であるだけに、江戸時代の怪異談をたくさんに知っていて、それからそれへと立て続けに五、六題の講話があった。 そのなかで特殊のもの三題を選んで左に紹介する。      一 新牡丹燈記  剪燈新話のうちの牡丹燈記を翻案した、かの山東京伝の浮牡丹全......
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 麻畑の一夜
    著者: 岡本綺堂
    出版社: ConTenDo
    概要:      一  A君は語る。  友人の高谷君は南洋視察から新しく帰って来た。 日本でこのごろ流行する麻つなぎの内職に用いる麻は内地産でない。 九分通りはマニラ麻である。 フィリピン群島に産する麻のたぐいはすべてマニラ麻の名をもって世界に輸出されている。 高谷君が南洋へ渡...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 或る農学生の日誌
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:      序 ぼくは農学校の三年生になったときから今日まで三年の間のぼくの日誌を公開する。 どうせぼくは字も文章も下手だ。 ぼくと同じように本気に仕事にかかった人でなかったらこんなもの実に厭な面白くもないものにちがいない。 いまぼくが読み返してみてさえ実に意気地なく野蛮なような気....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 葉書
    著者: 石川啄木
    出版社: ConTenDo
    概要:  ××村の小学校では、小使の老爺に煮炊をさして校長の田辺が常宿直をしてゐた。 その代り職員室で用ふ茶代と新聞代は宿直料の中から出すことにしてある。 宿直料は一晩八銭である。 茶は一斤半として九十銭、新聞は郵税を入れて五十銭、それを差引いた残余の一円と外に炭、石油も学校のを勝手に用ひ、家....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 葬列
    著者: 石川啄木
    出版社: ConTenDo
    概要:  久し振で帰つて見ると、嘗ては『眠れる都会』などと時々土地の新聞に罵られた盛岡も、五年以前とは余程その趣を変へて居る。 先づ驚かれたのは、昔自分の寄寓して居た姉の家の、今裕福らしい魚屋の店と変つて、恰度自分の机を置いた辺と思はれるところへ、吊された大章魚の足の、極めてダラシなく垂れ... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: わがひとに与ふる哀歌
    著者: 伊東静雄
    出版社: ConTenDo
    概要:  目次 晴れた日に 曠野の歌 私は強ひられる―― 氷れる谷間 新世界のキィノー 田舎道にて 真昼の休息 帰郷者 同反歌 冷めたい場所で 海水浴 わがひとに与ふる哀歌 静かなクセニエ 咏唱 四月の風 即興 秧鶏は飛ばずに全路を歩いて来る ... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 詩集夏花
    著者: 伊東静雄
    出版社: ConTenDo
    概要:  目次 燕 砂の花 夢からさめて 蜻蛉 夕の海 いかなれば 決心 朝顔 八月の石にすがりて 水中花 自然に、充分自然に 夜の葦 燈台の光を見つつ 野分に寄す 若死 沫雪 笑む稚児よ…… 早春 孔雀の悲しみ 夏の嘆き 疾駆 ... ...
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: Resignationの説
    著者: 森鴎外
    出版社: ConTenDo
    概要:  現代の思想とか、新しい作者の発表している思想とか云うものについて話せというのですか。 それは私の立場として頗る迷惑です。  もし私が現に批評壇に立っている諸君と同一な思想を持っていたなら、別にそれを発表する必要がないわけでしょう。 もし変った思想を持っていたなら、それを発表した結....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 夏目漱石論
    著者: 森鴎外
    出版社: ConTenDo
    概要:    一、今日の地位に至れる径路  政略と云うようなものがあるかどうだか知らない。 漱石君が今の地位は、彼の地位としては、低きに過ぎても高きに過ぎないことは明白である。 然れば今の地位に漱石君がすわるには、何の政策を弄するにも及ばなかったと信ずる。    二、社交上の漱石....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 花子
    著者: 森鴎外
    出版社: ConTenDo
    概要:  Auguste Rodin は為事場へ出て来た。  広い間一ぱいに朝日が差し込んでいる。 この 〔Ho^tel〕 Biron というのは、もと或る富豪の作った、贅沢な建物であるが、ついこの間まで聖心派の尼寺になっていた。 Faubourg Saint-Germain の娘子供を集....
    商品価格: ¥0(税込)
  • タイトル: 各人心宮内の秘宮
    著者: 北村透谷
    出版社: ConTenDo
    概要:  各人は自ら己れの生涯を説明せんとて、行為言動を示すものなり、而して今日に至るまで真に自己を説明し得たるもの、果して幾個かある。 或は自己を隠慝し、或は自己を吹聴し、又た自らを誇示するものあれば、自らを退譲するものあり、要するに真に自己の生涯を説明するものは尠なきなり。  哲学あ......
    商品価格: ¥0(税込)
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