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宮沢賢治

検索結果240件中226件から240件までを表示
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  • タイトル: 貝の火
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  今は兎たちは、みんなみじかい茶色の着物です。  野原の草はきらきら光り、あちこちの樺の木は白い花をつけました。  実に野原はいいにおいでいっぱいです。  子兎のホモイは、悦んでぴんぴん踊りながら申しました。  「ふん、いいにおいだなあ。 うまいぞ、うまいぞ、鈴蘭なん...
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  • タイトル: なめとこ山の熊
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  なめとこ山の熊のことならおもしろい。 なめとこ山は大きな山だ。 淵沢川はなめとこ山から出て来る。 なめとこ山は一年のうち大ていの日はつめたい霧か雲かを吸ったり吐いたりしている。 まわりもみんな青黒いなまこや海坊主のような山だ。 山のなかごろに大きな洞穴ががらんとあいている。 そこ...
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  • タイトル: 紫紺染について
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  盛岡の産物のなかに、紫紺染というものがあります。  これは、紫紺という桔梗によく似た草の根を、灰で煮出して染めるのです。  南部の紫紺染は、昔は大へん名高いものだったそうですが、明治になってからは、西洋からやすいアニリン色素がどんどんはいって来ましたので、一向はやらなくなっ......
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  • タイトル: とっこべとら子
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  おとら狐のはなしは、どなたもよくご存じでしょう。 おとら狐にも、いろいろあったのでしょうか、私の知っているのは、「とっこべ、とら子」というのです。 「とっこべ」というのは名字でしょうか。 「とら」というのは名前ですかね。 そうすると、名字がさまざまで、名前がみんな「とら」という狐...
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  • タイトル: ポラーノの広場
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要: 前十七等官 レオーノ・キュースト誌 宮沢賢治 訳述  そのころわたくしは、モリーオ市の博物局に勤めて居りました。  十八等官でしたから役所のなかでも、ずうっと下の方でしたし俸給もほんのわずかでしたが、受持ちが標本の採集や整理で生れ付き好きなことでしたから、わたくしは毎日ずい... ...
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  • タイトル: 氷河鼠の毛皮
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  このおはなしは、ずゐぶん北の方の寒いところからきれぎれに風に吹きとばされて来たのです。 氷がひとでや海月やさまざまのお菓子の形をしてゐる位寒い北の方から飛ばされてやつて来たのです。  十二月の二十六日の夜八時ベーリング行の列車に乗つてイーハトヴを発つた人たちが、どんな眼にあつた......
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  • タイトル: 山男の四月
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  山男は、金いろの眼を皿のやうにし、せなかをかがめて、にしね山のひのき林のなかを、兎をねらつてあるいてゐました。  ところが、兎はとれないで、山鳥がとれたのです。  それは山鳥が、びつくりして飛びあがるとこへ、山男が両手をちぢめて、鉄砲だまのやうにからだを投げつけたものですか......
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  • タイトル: グスコーブドリの伝記
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要: 一 森  グスコーブドリは、イーハトーヴの大きな森のなかに生まれました。 おとうさんは、グスコーナドリという名高い木こりで、どんな大きな木でも、まるで赤ん坊を寝かしつけるようにわけなく切ってしまう人でした。  ブドリにはネリという妹があって、二人は毎日森で遊びました。 ごしっ....
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  • タイトル: マリヴロンと少女
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  城あとのおおばこの実は結び、赤つめ草の花は枯れて焦茶色になって、畑の粟は刈りとられ、畑のすみから一寸顔を出した野鼠はびっくりしたように又急いで穴の中へひっこむ。  崖やほりには、まばゆい銀のすすきの穂が、いちめん風に波立っている。  その城あとのまん中の、小さな四っ角山の上......
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  • タイトル: ひのきとひなげし
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  ひなげしはみんなまっ赤に燃えあがり、めいめい風にぐらぐらゆれて、息もつけないようでした。 そのひなげしのうしろの方で、やっぱり風に髪もからだも、いちめんもまれて立ちながら若いひのきが云いました。 「おまえたちはみんなまっ赤な帆船でね、いまがあらしのとこなんだ」 「いやあだ、あ......
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  • タイトル: 黄いろのトマト
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要: 博物局十六等官 キュステ誌  私の町の博物館の、大きなガラスの戸棚には、剥製ですが、四疋の蜂雀がいます。  生きてたときはミィミィとなき蝶のように花の蜜をたべるあの小さなかあいらしい蜂雀です。 わたくしはその四疋の中でいちばん上の枝にとまって、羽を両方ひろげかけ、まっ青な......
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  • タイトル: カイロ団長
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  あるとき、三十疋のあまがえるが、一緒に面白く仕事をやって居りました。  これは主に虫仲間からたのまれて、紫蘇の実やけしの実をひろって来て花ばたけをこしらえたり、かたちのいい石や苔を集めて来て立派なお庭をつくったりする職業でした。  こんなようにして出来たきれいなお庭を、私ど......
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  • タイトル: 四又の百合
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  「正徧知はあしたの朝の七時ごろヒームキャの河をおわたりになってこの町にいらっしゃるそうだ」  こう言う語がすきとおった風といっしょにハームキャの城の家々にしみわたりました。  みんなはまるで子供のようにいそいそしてしまいました。 なぜなら町の人たちは永い間どんなに正徧知のその......
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  • タイトル: おきなぐさ
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  うずのしゅげを知っていますか。  うずのしゅげは、植物学ではおきなぐさと呼ばれますが、おきなぐさという名はなんだかあのやさしい若い花をあらわさないようにおもいます。  そんならうずのしゅげとはなんのことかと言われても私にはわかったようなまたわからないような気がします。  ....
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  • タイトル: めくらぶどうと虹
    著者: 宮沢賢治
    出版社: ConTenDo
    概要:  城あとのおおばこの実は結び、赤つめ草の花は枯れて焦茶色になり、畑の粟は刈られました。  「刈られたぞ」と言いながら一ぺんちょっと顔を出した野鼠がまた急いで穴へひっこみました。  崖やほりには、まばゆい銀のすすきの穂が、いちめん風に波立っています。  その城あとのまん中に、....
    商品価格: ¥0(税込)
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