服部之総
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タイトル: Moods cashey出版社: ConTenDo概要: How much dollar? を「ハ・マ・チ・ド・リ」と、居留地の人力車夫仲間できめてしまう。 こうしてできた実用英語がピヂン・イングリッシュである。 十九世紀の世界を、シナの開放と日本の開国で円形に完成した者は英語国民であったから、香港、上海、横浜と逐次つくられていった外人セ......商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 蓮月焼出版社: ConTenDo概要: 蓮月尼の陶器には、にせものが多い。 にせものとほんものを見わけるのは、急須なり茶わんなりに書きこんである彼女の自作の歌の文字の味で、判断するのである。 文字ばかりはどんなにたくみに真似ても、まねきれるものでないといわれるが、ことに蓮月尼の陶器のばあいのように、素焼の肌につまようじか......商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 明治の五十銭銀貨出版社: ConTenDo概要: この夏配達された、さる新聞の家庭用付録に「オカネの値打ち」という記事にあわせて、明治から昭和にいたる五十銭銀貨の実物大の図譜が載っていた。 いまの十円青銅貨を、昭和八年の五十銭銀貨のうえにのせてみると、ぴたりと合うばかりでなくギザの数まで百三十二、そっくり同じである。 物価指数(昭......商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 武鑑譜出版社: ConTenDo概要: 徳川時代を通じておこなわれていた「武鑑」について、いまの若い人たちは知ることが少いであろう。 戦争まえまでは、古書展でもさまで珍しがられず、古地図などにくらべて値も安かった。 銀座の松坂屋まえの露店に、十数年古本をあきなっている山崎さんなどは、この方面が好きで、いつも何冊か仕......商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 福沢諭吉出版社: ConTenDo概要: 一 著述家 慶応二年丙寅初冬付『西洋事情』初篇は出版後一年間の売捌高だけで、正版偽版とりまぜ十万部の上にのぼった。 福沢諭吉生誕百年祭を祝うきょうび、日本の出版屋にとって涎の垂れる記録である。 同書二篇(明治二年)で紹介されたウェーランド『経済要論』はこの年までにアメリカで二......商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 撥陵遠征隊出版社: ConTenDo概要: 「攘夷」は幕末日本の専売ではない。 シナの方がもっと大規模でも深刻でもあった。 そして朝鮮をこの点でシナや日本から区別するものがあるとしたら、明治八年までこの国だけは、断然攘夷戦勝国として、いい気持でふんぞり反えれたという点であろう。 もっとも近代朝鮮の排外スローガンに「夷倭」とならべ....商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 尊攘戦略史出版社: ConTenDo概要: 一 スローガン「尊王攘夷」はなにも最初から討幕を内容としたものではなかった。 反対に、本来のそれは、幕権のためにする名実ともに「天下副将軍」的なスローガンとして生れたものである。 近世史上の尊王論そのものが、やはりそうで、徳川時代の尊王論の先駆者たち蕃山、闇斎、素行、そ......商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: せいばい出版社: ConTenDo概要: 徳川時代の司法権は各藩がもっている。 ――したがって刑法にも、藩ごとの掟がある。 だが、死刑だけは、幕府のゆるしがないと執行できなかった。 その死刑にも階級があった。 会津藩の掟でみると、いちばん軽い死刑は「牢内打首」とよばれた。 牢内の刑場で首を斬る。 庶民には見せないのである...商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 志士と経済出版社: ConTenDo概要: 一 幕末に取材する大衆文芸は一部志士文芸(?)でもあるが、志士活動の基底にどんな社会経済が横たわっているのかはっきりしないものが多い。 股旅物、三尺物の主人公が何で食っているかはいかにもはっきりしているが一歩すすんで、彼らの生活の物質的な地盤となっている社会経済――いわゆる... ...商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 黒船来航出版社: ConTenDo概要: 中国制覇の足がかり 阿片戦争(一八四〇―四二)で中国が開国した後は極東の一角日本を開けばこれで旧文明国を資本主義世界に開放する事業が完成するわけである。 だから南京条約で、この次は日本の番だということはイギリスを先頭とする資本主義列強の常識であったばかりではなく、日本にとっ... ...商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 黒田清隆の方針出版社: ConTenDo概要: 黒田清隆の伝記があれば、だれか教えていただきたい。 東大史料編纂所では、みつからない。 北海道には手がかりがあろうかとおもって、この小文を思いたったしだいである。 北海道開拓次官となって樺太に発つのが明治三年七月二十七日(『大久保利通日記』)、井上清氏の労作『日本の軍国主義』に....商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 汽船が太平洋を横断するまで出版社: ConTenDo概要: さてアメリカだ。 この国に生じた最も重大な、二月革命よりもっと重大な事実は、カリフォルニヤ金鉱の発見である。 発見後せいぜい十八ヶ月の今日、既にこれがアメリカの発見そのものよりも遙かに大規模な結果を齎らすだろうことを思わせる。 ――カール・マルクス 一八五〇年一月三十一日 ....商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 咸臨丸その他出版社: ConTenDo概要: 一 太平洋をはじめて汽船が横断したのは――といった問題を、ひと頃しきりに調べたことがあった。 といったのでは、呑気とも好奇とも思われようが、いったい考証というようなものは、前後の問題から切離してみたら、まったく気狂じみたはなしである。 ところが、おかしなもので、はじめは......商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 加波山出版社: ConTenDo概要: 桜井家の媒酌としてその村に行ってからことし九年ぶりになる。 村は加波山事件の加波山の東麓にあたり、親鸞聖人の旧蹟として名高い板敷山のいただきは北方の村境であり、郡境ともなっている。 九年まえに行ったときは東京で式を済ませて式服のまま自動車を牛久、土浦、石岡、柿岡と、秋晴......商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 空罎出版社: ConTenDo概要: 一 幕末外交に関する法学的研究には、尾佐竹氏以下の権威的著作があって、われわれの場所でないのだが、幕末外交問題の本質が通商にあるように、幕末維新史の鍵もまた貿易に、さらにそれが、徳川末期以後次第に国民化されつつあったわが経済組織におよぼした決定的影響のなかに、求められる。 ... ...商品価格: ¥0(税込)