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杉田久女

検索結果7件中1件から7件までを表示
  • タイトル: 桜花を詠める句 古今女流俳句の比較
    著者: 杉田久女
    出版社: ConTenDo
    概要:  近代女流俳句は、大正七年以降全国的に長足の進歩をとげているのであるが、しかも尚お、閨秀の和歌に較べて、はるかに下位に取扱われ、閨秀歌人が自由に自家の歌集を世にとい、一般民衆と接触があるに反し、女流俳句は殆ど近代文芸のらち外に置かれているかの感がある。  たまたま俳句集が出版さ... ...
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  • タイトル: 万葉の手古奈とうなひ処女
    著者: 杉田久女
    出版社: ConTenDo
    概要:  或日私は沈丁花の匂ふ窓辺で万葉集をひもどいてゐる中、ふと高橋虫麿の葦屋の菟名負処女の墓の長歌に逢着して非常な興味を覚えたのである。  人も知る如く虫麿は、かの水江浦島子や、真間の手児名や、河内大橋を独り渡りゆく娘子等をよんで、集中異彩を放つ作家であるが、此うなひ処女の一篇はこ... ...
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  • タイトル: 梟啼く
    著者: 杉田久女
    出版社: ConTenDo
    概要:  私には信光というたった一人の弟があった。 鹿児島の平の馬場で生れた此弟が四つの年(その時は大垣にいた)の御月見の際女中が誤って三階のてすりから落し前額に四針も縫う様な大怪我をさせた上、かよわい体を大地に叩き付けた為め心臓を打ったのが原因でとうとう病身になってしまった。 弟の全身には......
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  • タイトル: 女流俳句を味読す
    著者: 杉田久女
    出版社: ConTenDo
    概要:  本も沢山よまず何の学問もない私が、句評をするという事の僭越さは自分でもよく知っているが、之はただ私の勉強の為め、小倉の女流達の為め、何の理屈もなく味い感じ、学ぶ心持ちに他ならぬ。 其点大方の寛恕を乞い私の味読のしかたに誤あらばドシドシ御教示仰ぎたい。 独楽もつて子等上がりく......
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  • タイトル: 英彦山に登る
    著者: 杉田久女
    出版社: ConTenDo
    概要:  私は今年英彦山に五六度登った。  或人々は彦山はつまらぬ山だという。  成程銅の大鳥居から四十二丁の上宮迄は樹海の中を登りつめるので、見はらしはなし、谿流は添わず、大英彦全体を眺める事の出来ない凹凸の多い山なので、ひととおりの登山丈では、一向変化のないつまらぬ山と思えるのも......
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  • タイトル: 朱欒の花のさく頃
    著者: 杉田久女
    出版社: ConTenDo
    概要:  私が生れた鹿児島の平の馬場の屋敷というのは、明治十年鹿児島にわたって十七年間も住っていた父母が、自ら設計して建てた家なので、九年母や朱欒、枇杷、柿など色々植えてあったと母からよく聞かされていた。  城山の見える其家で長兄をのぞく私達兄弟五人は皆生れたのであるが、無心の子供心に... ...
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  • タイトル: 瓢作り
    著者: 杉田久女
    出版社: ConTenDo
    概要:  今年私は瓢作りを楽しみに、毎朝起きるとすぐ畠へ出てゆく。  まづ門傍のポプラの枝へはひ登つて、ぶらりと下がつてゐる大瓢が一つ。 これはまるでくくりのない、丁度貧乏徳利みたいにそこ肥りのした奴。 私がこないだ虚子先生にお目にかかりに別府迄行つてきて、汗の単帯をときすてるとすぐ見に行....
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