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槙村浩

検索結果30件中1件から30件までを表示
  • タイトル: ポスト
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: 夕方に雨が降り出した 小供は家へ走りこむ ポストは家へはいれない 雷ごろ/\なり出して ポストはシク/\泣いて居る 今まで町で遊んでた 四つ辻かどに立って居る そのまゝ其所で立ずくみ いな妻ピカ/\ 光り出す (大正十一年二月七日綴) 底本:「槇村浩全集」... ...
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  • タイトル: ハンニバル雪のアルプ越
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: (一)嗚呼英雄やハンニバル  にくさはにくしローマ国  未だ十歳の少年が  ローマを討てと叫びたり (二)あたりは暗き森の中  神を拝してひざまづき  必ずローマ討たなんと  誓は立てぬおごそかに (三)此所はアルプの山の果  折しも起る雪なだれ  打たれて倒... ...
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  • タイトル: ハイカラさんとムカシさん
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: ハイカラさんの一人言 「ハイカラにせねば大正の文明にをくれるよ」 そこへ出て来た昔さん 「左様でござるか拙者には  トント合てんがゆき申さぬ  ハイカラ、ハイカラと申す者  唐、天竺の言葉にや  大正はいかなる事なるや  大政大臣関白の事にて候はん」 ハイカラさ... ...
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  • タイトル: 我々は牢獄で何をなすべきか
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要:  現在ほど、国家機構に直面する牢獄におけるわれ/\の態度の乱れ勝ちな、しかも現在ほど、その統一を必要とする時代はない。  われ/\はこれについて、苦惨な体験にもとづき、左の如きものを基本的態度と考える。  1、われ/\はいかなる場合にも、断乎としてわれ/\の利害を主張し、......
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  • タイトル: 私は紙である
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要:  高い/\一万尺あまりもあらうといふ山の上に私は生れたのでした、或日一人の金持らしい人が登ってまゐりまして私や私の仲間を見て「惜しいものだ、りっぱな紙に成るのに」といはれました。 私は別に気にも止めないで居ましたら四五日して大勢の人が私等のそばへやってまいりました。 それから私等はり......
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  • タイトル: 養蚕の歌
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: (一)我が日の本の帝国の 国をば富ます第一は二寸の虫の  吐き出づる 白き生糸と知られける (二)遠くは昔神代より 伝へ/\て三千年  蚕の糸も集まれば 国の命をつなぐなり (三)生糸の光沢かゞやきて 光は及ぶよろづ国  重なる産地数ふれば 長野に愛知群馬県 (四)養... ...
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  • タイトル: 夢御殿
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: 夢に夢見る夢御殿 サンゴルビーの屋根や床 ダイヤモンドの床鏡 庭には金の築山や 銀をとかした噴水に 不老の泉くみませう 不死の薬の雨がふり 金銀宝石ちりばめた よろひかぶとのいでたちに 出てくる勇士の面々は 桃ちゃん、金ちゃん、仁王さん、猿面冠者に清正公、べんけい義経... ...
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  • タイトル: 郵便さん
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: ポストにカチ/\かぎはめて 郵便物をとり出して スタンプをしたらエッサッサ 隣の村へとエッサッサ お腰でカバンがガッタガタ お腰でわらぢがブーラブラ 早く行け/\エッサッサ 早く行け/\ガッタガタ 早く行け/\ブーラブラ 底本:「槇村浩全集」平凡堂書店  ... ...
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  • タイトル: 松の影
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: 何百年のその間 村の境に立ってゐる 一本松の松の影 今はだん/\枯れて来て 「かうまではかなく成ったか」と 空をあふいで一人言 「この私が生れたは  丁度今からかぞへたら  六百年の其の昔  あちらの村の庄屋さん  こゝへ私を植えたので  何百年のその間 ... ...
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  • タイトル: 母校を去るにのぞみて
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: (一)思へば四年の其の間 教へを受けし学び舎に 今日ぞ別れん別れても 心はなどて別るべき (二)我は学びぬこの部屋に 我は遊びぬこの庭に 一つ/\の思ひ出に 今ぞ身にしむ師の教 (三)桜の花に送られて 小鳥の声に励まされ 学びの林ふみ分けて 希望の山に登りなむ (四)草鞋ふ... ...
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  • タイトル:
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: ギラ/\光る草の露 ピカ/\ 光る螢の光 昼太陽の光うけ 草場に眠る螢の姿 六月七月暑い頃 夏の空にぞ飛び交ふて 水晶まばたき銀びかり 底本:「槇村浩全集」平凡堂書店  1984(昭和59)年1月20日発行 ※著者が、高知市立第六小学校三年生、四年生のと... ...
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  • タイトル: 長靴
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: 長靴 槇村浩 私は長靴でごーざる 私の親類たんとある 一番大きな親類は 日本の国から一万里 伊太利でゴーザル 底本:「槇村浩全集」平凡堂書店  1984(昭和59)年1月20日発行 ※著者が、高知市立第六小学校三年生、四年生のときの作品。 謄写版刷りの... ...
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  • タイトル: 電灯と浦島
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: 昔は電気がなかったから 昔の昔大昔生れて死んだ浦島に 電気を見せてやったなら 大へんびっくりするだろと 電気を見せたら「オーヤオヤ」 「此の電気はエライ暗いなあ」 ハテナハテナ 昔の昔大昔生れて死んだ浦島が 電気を知ったわけがない ハテナ ハテナとよーく... (本...
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  • タイトル: 鶴と鴬
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要:  よく昔から梅に鶯、松に鶴と申します。 これは或所のお話です。 近頃は日本付近にあまり鶴が居ないので珍らしいものです。 これは朝鮮と支那との境の山奥に珍らしくも猟人等の手をのがれて命をつないで居る一羽の鶴があります。 一度は日本見物をしたいと云ふ考で早速用意にとりかゝり、花の都の東京さ...
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  • タイトル: 世相の一面
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: (一)「熊さん今日はどうしたか、朝から病気でお休か」  「いや/\会社もこまるでネ、賃銀ね上げの怠業さ」 (二)「熊さん今日はどうしたか、又怠業ヂャあるまいネ」  「イエ/\どうしてもう今日は、会社に者がありすぎて、 (三) とう/\こんなになりました、どこかによい口があ... ...
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  • タイトル: 水車小屋
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: 村のはづれの水車小屋 ひとり淋しく立って居る 向の川の水車 しぶきをパッと散らしては ぐる/\/\と威勢よく 風吹く時も雨の日も 休まずたはまず廻ってる お日さん西に沈みかけ 夕の鐘が鳴ったとき 小屋の窓から首出して たった一人のお爺さん 手をあて空を眺めて... ...
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  • タイトル: 四季
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: 春の神様陽気だな 天女の羽や夢御殿 梅、桃、桜、色々の 花を咲かせて楽しんだ なぜ/\こんなに陽気だろ 夏の神様大おこり はげた頭を光らして 春の神様追ひやって 雷さまがおきに入り すきな遊びは夕立だ なぜ/\こんなに怒るだろ 秋の神様やさしいな ... ...
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  • タイトル: 孝太郎と悪太郎
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要:  或所に孝太郎といふ人がありました。 家は大へん貧乏でありました。 所が其の隣に悪太郎と云ふ人がありましたが家は大金持でした。 孝太郎は大へん孝行者で家が貧乏なため中風にかゝってゐるお父さん、二三年前から少し風けだといって居たのが重病となり、もう手のつけやうもない位のお母さんを助けて、....
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  • タイトル: 小犬と太郎さん
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要:  或所に太郎といふ子供がありました。 太郎は大へん犬ずきでした。 或日太郎はお母さんに二十銭お小づかいをいたゞきました。 太郎は「何を買はうかなあ」といひ乍ら町を歩いて居ました。 太郎はあちこち歩いて居ますと、二匹の小犬が今にも殺されさうに成ってゐました。 太郎は情深い人でしたから「...
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  • タイトル: 楽隊
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: ゴロ/\/\/\ ピーカピカ 空の上では 楽隊が あちら此方をねりまはる その楽隊の真先は 太鼓たたいて雷さん ピカ/\光らす稲妻さん ポン/\/\/\ クツ々々 森の中やら川の中 音楽隊がねりまはる その楽隊のまっ先は 腹つゞみうって狸さん 次で蛙の音楽隊... ...
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  • タイトル: 鏡川
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: 水がふえたよ鏡川 そんなにうなってどこへ行く 子供をさらって海へ行く おゝ恐や 恐やの鏡川 (大正十一・七・九) 底本:「槇村浩全集」平凡堂書店  1984(昭和59)年1月20日発行 ※著者が、高知市立第六小学校三年生、四年生のときの作品。 謄写版刷りの、同... ...
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  • タイトル: おどり子の出世
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要:  或所に一人のおどり子がありました。 大へんおどる事が上手でした。 或日お父さんに向って「お父さん、私はこれから月世界をまはって来たいと思ひます、どうかやって下さい」と云ひますとお父さんは「よし/\では行ってこい」といひます、おどり子は大さう喜んで「では行って参ります」と北をさして出......
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  • タイトル: お節供
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: 五月五日はお節供だ いろ/\並んだ人形の 中から飛出す金太郎 けものを集めて角力をやらす そこへ大きな大虎が ノッコリノッコリやって来ると 今までの元気はどこへやら 顔はまっ青ふるへ出す そこへいろ/\ 並んでた 人形の中から加藤清正とび出した やりをふるって... ...
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  • タイトル: おさんどん
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: おさんどんが舟こいだ 真黒どんが舟こいだ そんなに舟こいでどこへ行く 夢のお国へよめ入に 誰がなかうどしましたか なかうどはきつねでございます 「それ見ろ、きつねにだまされた  大方よめ入りするなんて  お釜の所へ行くのだろ」 (大正十一・七・一一) 底本... ...
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  • タイトル: 大きな夢
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: 大きな夢を夕べ見た ヒマラヤ山を引ぬいて 万里の長城ひっかつぎ 太平洋を背に負ひ 北極の氷まるのみし あんまり重くてバッタリと そこに倒れて下じきだ 「いたい/\」と思ったら 何だ今のは夢だった 底本:「槇村浩全集」平凡堂書店  1984(昭和59)年... ...
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  • タイトル: 英雄ナポレオン
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: 南欧の夜の更け行けば 空には清き星の数 銀河の影もたなびきて 風は香りて薫ばしき 月は折しも青く冴え 波も静けき海原に 俄に殺気みなぎりて なびく異国の旗の影 沖の鴎も怪みて 水の上遠く飛び行けば 羽ばたきに散る水煙 銀月ゆらぐ春の海 東雲の空月落ちて ... ...
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  • タイトル: うさぎの餅つき
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: ベッタラコ/\ 「十五夜お月さんにそなへましょ  お月のやうにまるくして  それを見てゐる人々の  心もまるくいたしましょ」 歌を歌って手拍子を とってをどって餅をつく はたらき者のウサギさん (七・一三) 底本:「槇村浩全集」平凡堂書店  1984(... ...
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  • タイトル: 犬の一年
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: 今年は犬のお正月 犬さん大そうよろこんで 初日の出をば拝みて 「ヤァお目出度う」ワンワンワン 花の咲き出す春の頃 梅桃桜花見して 犬さん酒にほろよひで 三味線ひいてワンワンワン 暑い/\と夏くれば 海水浴としゃれ出して 犬さん浜べでジャブ/\ と 一生懸命泳... ...
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  • タイトル: 板垣先生の銅像を拝して
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: (一)たそがれ告ぐる鐘の音に 誘はれて散る木々の葉の 雪は夕日に照りはへて げに厳めしの銅像や (二)自由の祖先高知市の 偉人を偲ぶ銅像の 其の勇ましき姿こそ 永き偉人のかたみなれ (大正十三・一・六) 底本:「槇村浩全集」平凡堂書店  1984(昭和... ...
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  • タイトル: 人民詩人への戯詩
    著者: 槙村浩
    出版社: ConTenDo
    概要: 1 中野重治 「ここは穴だ 黒くて臭い」 これは中野重治の生涯のスローガンだった 彼は帝国ホテルのまん中で立停り 鼻をいじりながらこう呟いた それから機関車の後姿を見送って うや/\しく敬礼しながら だがこの偉大な「大男」の煤臭いにおいにへきえきして またこ... ...
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