高山樗牛
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タイトル: 美的生活を論ず出版社: ConTenDo概要: 一 序言 古の人曰へらく、人は神と財とに兼ね事ふること能はず。 されば生命の爲に何を食ひ、何を飮み、また身體の爲に何を衣むと思ひ勞らふ勿れ。 生命は糧よりも優り、身體は衣よりも優りたるものならずやと。 人若し吾人の言をなすに先だちて、美的生活とは何ぞやと問はば、吾人答... ...商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 清見寺の鐘声出版社: ConTenDo概要: 夜半のねざめに鐘の音ひゞきぬ。 おもへばわれは清見寺のふもとにさすらへる身ぞ。 ゆかしの鐘の音や。 この鐘きかむとて、われ六とせの春秋をあだにくらしき。 うれたくもたのしき、今のわが身かな。 いざやおもひのまゝに聽きあかむ。 秋深うして萬山きばみ落つ。 枕をそばだつ...商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 一葉女史の「たけくらべ」を読みて出版社: ConTenDo概要: 本郷臺を指ヶ谷かけて下りける時、丸山新町と云へるを通りたることありしが、一葉女史がかゝる町の中に住まむとは、告ぐる人三たりありて吾等辛く首肯きぬ。 やがて「濁り江」を讀み、「十三夜」を讀み、「わかれみち」を讀みもてゆく中に、先の「丸山新町」を思ひ出して、一葉女史をたゞ人ならず驚き... ...商品価格: ¥0(税込)
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タイトル: 人生終に奈何出版社: ConTenDo概要: 人生終に奈何、是れ實に一大疑問にあらずや。 生きて回天の雄圖を成し、死して千歳の功名を垂る、人生之を以て盡きたりとすべきか、予甚だ之に惑ふ。 生前一杯の酒を樂しむ、何ぞ須ひん身後千載の名、人は只〻行樂して已まんか、予甚だ之に惑ふ。 蝸牛角上に何事をか爭ふ、石火光中に此身を寄す、人は只....商品価格: ¥0(税込)