聴雨
概要:
午後から少し風が出て来た。
床の間の掛軸がコツンコツンと鳴る。
襟首が急に寒い。
雨戸を閉めに立つと、池の面がやや鳥肌立つて、冬の雨であつた。
火鉢に火をいれさせて、左の手をその上にかざし、右の方は懐手のまま、すこし反り身になつてゐると、
「火鉢にあたるやうな暢気な対局やおまへん。」...
(本文冒頭より抜粋)
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聴雨
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