POSSE vol.51 特集「労働運動は「ジョブ型」とどう向き合うべきか?」
概要:
日本で唯一の若者の労働問題専門誌!
いま、ジョブ型をめぐる議論はかつてなく高まり、新たなステージに突入している。背景にあるのは、90年代以降の「成果主義」の迷走を経て、経営者たちが陥った「危機」だ。労働者のエンゲージメントは国際的に最低水準まで落ち込み、グローバル化やDXなどのデジタル化に対応できるホワイトカラー人材の獲得も容易ではない。同時に、労働者たちもジョブ型に潜在的な要求を抱いている。歯止めのない不明瞭な「責任」のシステムが限界を迎えているのだ。労働運動は今度こそジョブ型を「武器」にできるのだろうか。
【目次】
〔対談〕
『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』『賃労働の系譜学』W刊行記念対談
資本主義から「こころ」を取り戻せるか――心理と労働のカウンセリング現場から考えるこの社会への処方箋
東畑開人×今野晴貴
〔第一特集〕労働運動は「ジョブ型」とどう向き合うべきか?
エンゲージメントなき時代の処方箋としてのジョブ型
遠藤公嗣×木下武男×今野晴貴
経団連のジョブ型推進と労働組合の交渉戦略――雇用の流動化により労働条件の交渉力は高まる!?
中村天江
職務の観点から人事制度を検討する――公平で持続可能な社会の実現にむけて
?あや美
〔第二特集〕ジェネレーション・レフト宣言!
わたしたちが生きたい社会はわたしたちがつくっていく――U30の政治参画を促進するNO YOUTH NO JAPANの視点から
能條桃子
ジェネレーション・レフトは自動的に形成されない――Z世代の社会運動から学び、新たな連帯の構築
斎藤幸平
【著者】
POSSE編集部
『POSSE』は日本で唯一の若者による労働問題総合誌として、2008年9月に創刊しました。NPO法人POSSEのスタッフが中心となり制作。労働・貧困問題をテーマに、現状、政策から文化までを論じています。
今野晴貴
NPO法人POSSE代表。年間5000件以上の労働・生活相談に関わり、労働・福祉政策について研究・提言している。
斎藤幸平
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』・堀之内出版)によって「ドイッチャー記念賞」を日本人初、歴代最年少で受賞。その他の著書に『人新世の「資本論」』(集英社新書)。
- ジャンル:
- 社会・政治 > 社会学
- 販売開始:
- 2022/11/15
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- 121.47MB
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