初期仏教経典成立史試論
概要:
筆者は仏教とキリスト教の比較を専門とするが、そのためには文献の新古の基準が必要である。初期仏教文献成立史の研究は、パーリ5ニカーヤと漢訳4阿含を互照してなされなければならないが、文献があまりに多く、50年かけてようやくその成立史が明らかになりつつある。その過程で、根本分裂の原因や時期、大衆部の最初期文献の存在、律の結集、部派分裂の様相、紀元後数世紀まで続くパーリ本の編集なども明らかにする。
著者紹介:
松岡 由香子(まつおか ゆかこ)
1945年静岡県生まれ。京都大学文学部博士課程満期修了。日本キリスト教団牧師。
現在、山水庵で日曜礼拝と月一回の坐禅会を行っている。
【著書】『親鸞とパウロ』(筆名 真木由香子)(教文館、1988)/「古佛道元の思惟」(『研究報告』第三冊、花園大学国際禅学研究所、1995)/「道元」(『大乗仏典 中国・日本篇 23』)共著の現代語訳(中央公論社、1995)/『総ヒバクの危機――いのちを守りたい』(共著、游学社、2001)/『仏教になぜ浄土教がうまれたか』(ノンブル社、2013)/『正法眼蔵第一 現成公按 私釈』(東京図書出版、2017)/『正法眼蔵第三 仏性 私釈』(七つ森書館、2018)/『正法眼蔵第二 摩訶般若波羅蜜 私釈』(風詠社、2020)/『インド仏教と初期禅宗の座禅と覚り』(風詠社、2021)
- ジャンル:
- 人文・思想 > 宗教・仏教
- 販売開始:
- 2022/11/12
- ページ数
- 366ページ
- ファイルサイズ:
- 131.39MB
- CODE:
- J0010380BK0132585001
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