どえりゃあやつ
概要:
どえりゃあやつ ー原爆を生きぬいてー
何を書きたくてペンを握っているのであろうかと長いこと探しものをしていて、これだと見つけました。それがこの物語で実体験が基にあります。
私たちの終戦時の惨めさは膨大です。そのなかの僅かですが生きた証となる最後の作品と思い魂を入れて描きました。
やっと家内や町内の方々に内緒ごとがなくなり、今、晴れて心の障害も乗り越え清々しく丸裸です。
と著者のことば。
原爆の焼け跡から、月日を追って、草木やいきもの、人びとのいのちがゆれ動きはじめるようす。
爆心地から逃げのびてかろうじて逃れたさきでの対応など、現実にどのような生活が待っていたのか。
苦しみの中から、たくましく前に歩き出す。
老若男女の生々しい姿が、ほとばしり出る会話の中から伺い知ることができます。
くりひろげられた子どもや大人たちの細やかな描写は生きた歴史書になるはずです。
目次:
◆もくじ◆
まえがき
一 貧しさの中の楽しさ 昭和二十二年 春 ジョー 六歳
二 仙蔵と亀蔵の退院 昭和二十二年 秋 ジョー 六歳
三 ハナミズキの裸体はバラの花 昭和二十二年 晩秋 ジョー 六歳
四 お母ちゃんが回虫を吐いた 昭和二十三年 初春 ジョー 六歳
五 被爆者の天国と地獄 昭和二十三年 初夏 ジョー 一年生
六 独りぼっちの火葬 昭和二十三年 梅雨 ジョー 一年生
七 ピカドンと呼ばれた 昭和二十三年 夏 ジョー 一年生
八 闘争心と開拓魂で負けない 昭和二十三年 晩夏 ジョー 一年生
九 サムライは約束を守る 昭和二十四年 冬 ジョー 一年生
十 警察官の妻だ、パンパンではない 昭和二十四年 冬 ジョー 一年生
十一 原爆孤児と言われて 昭和二十五年 初秋 ジョー 三年生
十二 二年ぶりの広島 昭和二十五年 秋 ジョー 三年生
十三 メチールを飲んだら死ぬるぞ 昭和二十五年 晩秋 ジョー 三年生
十四 その涙が生きる命の光だ 昭和二十五年 晩秋 ジョー 三年生
あとがき
販売(無期限): ¥ 660(税込) / ギフト購入: ¥660 (税込)
