陳宝祠
概要:
杜陽と僕の二人は山道にかかっていた。
足がかりのない山腹の巌から巌へ木をわたしてしつらえた桟道には、ところどころ深い壑底の覗かれる穴が開いていて魂をひやひやさした。
その壑底には巨木が森々と茂っていて、それが吹きあげる風に枝葉をゆうらりゆらりと動かすのが幽に見えた。
壑の前方の...
(本文冒頭より抜粋)
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陳宝祠
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