
火の唇
概要:
いぶきが彼のなかを突抜けて行った。
一つの物語は終ろうとしていた。
世界は彼にとってまだ終ろうとしていなかった。
すべてが終るところからすべては新しく始る、すべてが終るところからすべては新しく……と繰返しながら彼はいつもの時刻にいつもの路を歩いていた。
女はもういなかった、手袋を外して...
(本文冒頭より抜粋)
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火の唇
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