
千早館の迷路
概要:
1
やがて四月の声を聞こうというのに、寒さはきびしかった。
夜が更けるにつれて胴慄いが出て来たので、帆村荘六は客の話をしばらく中絶して貰って、裏庭までそだを取りに行った。
やがて彼は一抱えのそだを持って、この山荘風の応接室に戻って来た。
しばらく使わなかった暖炉...
(本文冒頭より抜粋)
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千早館の迷路
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