
菎蒻本
概要:
一
如月のはじめから三月の末へかけて、まだしっとりと春雨にならぬ間を、毎日のように風が続いた。
北も南も吹荒んで、戸障子を煽つ、柱を揺ぶる、屋根を鳴らす、物干棹を刎飛ばす――荒磯や、奥山家、都会離れた国々では、もっとも熊を射た、鯨を突いた、祟りの吹雪に戸を鎖し...
(本文冒頭より抜粋) (閉じる)
- ジャンル:
- 文芸 > 小説(国内) 無料文庫 > 無料文庫
原則、返金不可
詳細はこちら
この著作者による商品
菎蒻本
販売(無期限): ¥ 0(税込)
販売(無期限): ¥ 0(税込)