
灯明之巻
概要:
一
「やあ、やまかがしや蝮が居るぞう、あっけえやつだ、気をつけさっせえ。」
「ええ。」
何と、足許の草へ鎌首が出たように、立すくみになったのは、薩摩絣の単衣、藍鼠無地の絽の羽織で、身軽に出立った、都会かららしい、旅の客。
――近頃は、東京でも地方でも、まだ...
(本文冒頭より抜粋)
- ジャンル:
- 文芸 > 小説(国内) 無料文庫 > 無料文庫
灯明之巻
販売(無期限): ¥ 0(税込)
販売(無期限): ¥ 0(税込)