
山の手小景
概要:
矢來町
「お美津、おい、一寸、あれ見い。」と肩を擦合はせて居る細君を呼んだ。
旦那、其の夜の出と謂ふは、黄な縞の銘仙の袷に白縮緬の帶、下にフランネルの襯衣、これを長襦袢位に心得て居る人だから、けば/\しく一着して、羽織は着ず、洋杖をついて、紺足袋、山高帽を頂いて居...
(本文冒頭より抜粋)
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山の手小景
販売(無期限): ¥ 0(税込)
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