
松翠深く蒼浪遥けき逗子より
概要:
櫻山に夏鶯音を入れつゝ、岩殿寺の青葉に目白鳴く。
なつかしや御堂の松翠愈々深く、鳴鶴ヶ崎の浪蒼くして、新宿の濱、羅の雪を敷く。
そよ/\と風の渡る處、日盛りも蛙の聲高らかなり。
夕涼みには脚の赤き蟹も出で、目の光る鮹も顯る。
撫子はまだ早し。
山百合は香を留めつ。
月見草は露ながら多くは別...
(本文冒頭より抜粋)
松翠深く蒼浪遥けき逗子より
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