
夏の夜の夢
概要:
月の出の間もない夜更けである。
暗さが弛んで、また宵が来たやうなうら懐かしい気持ちをさせる。
歳子は落付いてはゐられない愉しい不安に誘はれて内玄関から外へ出た。
「また出かけるのかね、今夜も。
――もう気持をうち切つたらどうだい。」
洋館の二階の書斎でまだ勉強してゐた兄が、歳子...
(本文冒頭より抜粋) (閉じる)
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