累物語
概要:
承応二巳年八月十一日の黄昏のことであった。
与右衛門夫婦は畑から帰っていた。
二人はその日朝から曳いていた豆を数多背負っていた。
与右衛門の前を歩いていた女房の累が足を止めて、機嫌悪そうな声で云った。
「わたしの荷は、重くてしようがない、すこし別けて持ってくれてもいいじゃないか」
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- 文芸 > 小説(国内) 無料文庫 > 無料文庫
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- 2015/05/20
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