
不審庵
概要:
拝啓。
暑中の御見舞いを兼ね、いささか老生日頃の愚衷など可申述候。
老生すこしく思うところ有之、近来ふたたび茶道の稽古にふけり居り候。
ふたたび、とは、唐突にしていかにも虚飾の言の如く思召し、れいの御賢明の苦笑など漏し給わんと察せられ候も、何をか隠し申すべき、われ幼少の頃より茶道を好...
(本文冒頭より抜粋)
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不審庵
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