蠅を憎む記
概要:
上
いたづら為たるものは金坊である。
初めは稗蒔の稗の、月代のやうに素直に細く伸びた葉尖を、フツ/\と吹いたり、﨟たけた顔を斜めにして、金魚鉢の金魚の目を、左から、又右の方から視めたり。
やがて出窓の管簾を半ば捲いた下で、腹ンばひに成つたが、午飯の済んだ...
(本文冒頭より抜粋)
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蠅を憎む記
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