
電信柱と黒雲
概要:
電信柱と黒雲
夢野久作
電信柱が寒い風にあたってピーピーと泣いておりました。
黒い雲が来て、
「何を泣いているのだえ」
「寒いからさ。
お前のような雲が来るから寒いのだ。
こちらへ来ないでくれ」
「おれが悪いのじゃない。
風がわるいのだ。
おれは風につれられて来るのだ...
(本文冒頭より抜粋)
- ジャンル:
- 文芸 > 小説(国内) 無料文庫 > 無料文庫
電信柱と黒雲
販売(無期限): ¥ 0(税込)
販売(無期限): ¥ 0(税込)