香爐を盗む
概要:
男が出かけようとすると、何時の間にか女が音もなく玄関に立っていて、茶色の帽子をさし出した。
男はそれを手にとると格子をあけて出て行った。
女はしばらくぼんやり立っていたが、間もなく長火鉢のところにぐったりと坐って、いつまでも動かないでいた。
それは女のくせで、いつも男が出て行ったあと...
(本文冒頭より抜粋)
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香爐を盗む
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