感傷の塔
概要:
感傷の塔
萩原朔太郎
塔は額にきづかる、
螢をもつて窓をあかるくし、
塔はするどく青らみ空に立つ、
ああ我が塔をきづくの額は血みどろ、
肉やぶれいたみふんすゐすれども、
なやましき感傷の塔は光に向ひて伸長す、
いやさらに伸長し、
その愁も青空にとがりたり。
...
(本文冒頭より抜粋)
- ジャンル:
- 文芸 > 短歌・俳句 無料文庫 > 無料文庫
感傷の塔
販売(無期限): ¥ 0(税込)
販売(無期限): ¥ 0(税込)
