凍るアラベスク
概要:
一
風の寒い黄昏だった。
勝子は有楽町駅の高い石段を降りると、三十近い職業婦人の落着いた足どりで、自動車の込合った中を通り抜けて、銀座の方へ急いだ。
勝子は東京郊外に住んではいても、銀座へは一年に一度か二度しか来なかった。
郊外の下宿から、毎日体操教師として近くの小さい女...
(本文冒頭より抜粋)
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凍るアラベスク
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