壁
概要:
群青のところどころ剥げて、木目の寂びてあらわなる上に、僅かに仏像が残っている。
みずからの渉跡を没することでみずから無の示す空寂の美わしさを現わす仏像を載せて、壁はみずからを時の錆にまかす。
なぜそこに壁があったのか。
なぜそれに仏像が描かれねばならなかったのか。
壁があっ...
(本文冒頭より抜粋)
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壁
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